エリマキシギ  繁殖羽の襟巻を見たい!

 今、台風24号の中心が宮崎市沖,日向灘通過中。

宮崎市も暴風域に入っていて30m位の風が吹いています。

時々家が揺れるような感じ。

じっと家の中で耐えます。

どこにも被害がありませんように。

 

外に出られないので、この前トウネンを見たとき、同じ田んぼにいたシギです。

エリマキシギ。

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大きさはまあまあ大きい方のシギです。

コアオアシと同と同じくらい。,左がコアオアシシギ。向こうはトウネン。

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エリマキシギは、背中の羽がちょっと膨れて持ち上がったようになっていますが、これが特徴です。

なぜ襟巻かというと、繁殖期には別人と思われるくらい羽が豊かに膨らんで、冬のマントを着て、その上襟巻をしたようになるからです。宮崎に来るときは繁殖期ではないので残念ながらそれを見ることができません。

だけど日本にもたまには、繁殖羽のエリマキシギが来ることがあるようですから、出会えることを期待しています。

 

 

トウネン  スズメ位の大きさなのに渡って行く

また水の張った田んぼに行きました。

トウネンが30羽位。

トウネンはスズメと同じくらいの大きさのシギです。

とても小さい。

9月23日のブログでコアオアシシギを書きましたが、その最後にコアオアシシギより小さなトウネンを紹介しました。その写真をもう一回。

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左がコアオアシシギで、右下の小さいのがトウネンです。

トウネンは田んぼにいる間、休みなく餌を採っています。

下の写真、小さめなのがトウネンです。やや大きめなのはハマシギです。

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下の写真はトウネンです。

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餌を取るのに夢中で、私が車の中にいるのも気付かず、手が届くくらいまで寄ってきました。

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手に取ってみたくなるくらいぷっくりとして可愛いのです。

大体トウネンという名前は「当年生まれた赤子のごとく小さくてかわいい」ということでつけられた名前だとか。

羽の一枚一枚もきれいです。

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このスズメ位の大きさのシギが、春はシベリヤやアラスカで子育てし、冬は東南アジアなどで越冬するのです。

生まれた雛も数か月で渡って行かなければなりません

すごいことですね。不思議なことです。

だからこの田んぼにも今年生まれの(当年)幼鳥もいます。

 

春になると繁殖羽になり、首回りなどが赤褐色になります。

だから英語では   Red-necked  Stint  と呼ぶのだそうです。

英語の方がそのものの特徴を現していて、分かりやすい場合が多いようです。

赤い首の・・・写真倉庫から。4月撮影です。

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シュスラン  葉は繻子のような手触りの良さ

きょうは金曜日。台風25号が九州に近づいています。

日曜日位に九州のどこかに上陸するかもしれません。

宮崎も危ない、と思って庭のランを植えた鉢を部屋の中に取り入れました。

すると、その鉢のどれかにカネタタキが住んでいたらしく、部屋の中で小さく「チンチンチンチン」と鐘の音がするのです。

    一人住まいを訪れるのは、半野良ネコとカネタタキ

 

この前、ヤクシマアカシュスランとツユクサシュスランを書きました。

きょうは、先日見たただの「シュスラン」です。

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ヤクシマアカシュスランもツユクサシュスランも渓谷の余り日の当たらないところでしたが、シュスランは山の上の落葉の中でした。

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シュスランを見た第1印象は小さい、そして葉が整っていてきれい。

真中の白い筋がはっきりしています。

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葉が繻子織りの布のようだからシュスランです。

手触りが滑らかです。そして光沢があってとてもきれいです。

ヤクシマやツユクサより、特にこのシュスランで感じました。

花も艶やかでした。

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いいものに出会って感謝の1日でした。

タニジャコウソウ  武者小路実篤の「日向新しき村」の近く

昨日はタニジャコウソウを見に行ってきました。

場所は児湯郡木城町石河内です。

この石河内というのは武者小路実篤の「日向新しき村」があるところです。

新しき村は今も残っていて、住んでいる人もおられます。

(新しき村の話は後で)

 

まずタニジャコウソウ。

新しき村のすぐ近くの小丸川沿いの急な崖に咲いています。

岩場でいつも水がしたたり落ちているようなところです。

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このタニジャコウソウ、宮崎でもなかなか見ることはできません。

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じゃ香の香りがするのかと思って、花に鼻をくっつけて嗅ぎましたがしませんでした。

ジャコウソウという花もあるようですが、私はまだ出会ったことがありません。

 

そして次が新しき村の話。

このタニジャコウソウの咲いているところの近くです。

私は小説を好きになり始めた高校生のころ、実篤の有名な小説を読みました。

「友情」「或る男」「お目出たき人たち」などなど。

私の友達も読んでいました。

だから宮崎に住むようになってバイクで山を越えてこの地を訪ねたときは、峠から見た石河内にとても感動した記憶があります。

今の若い人に武者小路実篤といっても知らない人がほとんど。

時代が変わりました。

 

さて、ここに、実篤が理想郷である新しき村を作ったのは、大正7年ごろの話のようです。100年くらい前の話です。実篤33歳、26歳の妻房子さんを伴っての入村だったそうです。最盛期50人を超える人たちが暮らしていたといいますから賑わっていたのですね。だけど開墾など労働も大変だったことでしょう。

房子さんはその後実篤とは離婚したそうですが、新しき村の同志の杉山正雄さんという人と再婚しここに残りました。

私はその房子さんに会ったことがあります。

知人に連れられて会いに行きました。昭和60年ころのことです。

小さなおばあちゃんでした。

赤地に黄色の入った和服姿でにこやかに迎えてくれました。

昔の話などはせず、天候の話などをしたばかりでしたが。

 

今も新しき村は残っています。人も住んでおられます。

 

新しき村は、下の写真の左から右に半島のように突き出たところです。

橋を渡って行きます。

この川の右手が石河内の集落です。

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新しき村の入り口です。

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昨年の写真ですが、村の様子です。

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小さな記念館もあります。

 

 

実篤はここでしばらく暮らしたようですが、その後は執筆活動があるということで東京へ帰ってしまったということです。

以下は木城町のホームページのコピーです。

 

「新しき村」は、大正7年(1918年)に、文豪・武者小路実篤とその同志によって、 「お互いが人間らしく生き、むつみ合い、そしてお互いの個性を尊重し、他人を傷つけることなく、しかも天命を全うすることができる」理想郷を目指し、戦国時代の山城「石城」跡に開村されました。武者小路実篤はこの地に6年間暮らし、農業にいそしみながら文筆活動を行っています。

 最盛期には50人を超える住民が暮らしていましたが、昭和13年のダム建設により水田が水没することとなり、埼玉県毛呂山町に新設された「新しき村」に大半の住民が移住しました。現在は2家族3人が暮らし、武者小路実篤の理念を受け継いで生活しています。

 村内には、当時武者小路実篤が暮らしていた旧宅を模した「武者小路実篤記念館」があり、当時の出版物や武者小路実篤にまつわる書類・絵画等が展示されています。

(どうぞ石河内に遊びに来てください)

シロシャクジョウ  落葉より小さい

森の中は落葉でふわふわしています。

その落葉の中によーく見ると何やら白いものが。

とても小さい。

マッチ棒位。白いマッチ棒。

下の写真の真ん中付近に5,6本。

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しゃがみ込んでよーく見ると頭に小さな花が咲いているのが分かります。


花びらの中に少し黄色もみえます。
うーん、虫眼鏡がいる。落葉の大きさと比べるとその小ささが分かります。

 

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この花はシロシャクジョウ。

めったに出会えない花です。やっと会えました。

その付近をよく見るとあちこちに生えています。

あるところにはあるもんですねえ。

だけど自分で探すのは至難の業。

 

シャクジョウとは錫杖のことです。修行僧が持っている頭に何か金属の輪がついて、音が出るつえ。シャクシャクという音だそうです。だからシャクジョウ。

編み笠をかぶった弘法大使の像がありますが、右手に自分の背丈位のつえを持っておられます。あれです。なるほどの名前です。

 

シモバシラは植物  氷の彫刻を作ります

割と高い山に登ってきました。

頂上近くの道路脇にシモバシラの花が咲き始めていました。

そうシモバシラという名前の植物。

とてもきれいです。

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斜面一面にシモバシラがいっぱい。

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高さは4、50センチ位。

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下の写真はシモバシラの根です。

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実はこの根にシモバシラの名前の由来があります。

真冬氷点下になると、この根に霜柱ができるのです。

だからシモバシラという名前なのです。

 

下の写真は去年の12月にこの場所で撮ったものです。

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冬は葉は枯れてありませんが、茎は枯れたまま残っています。その根を取り囲むように霜柱が立ちます。

霜柱の大きさです。

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それがいっぱい。見事です。

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植物が作り出した氷の芸術作品です。

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この植物は茎が枯れても根が活動を続けていて、枯れた道管から水が吸い上げられ、道管内の水が凍って茎から霜柱ができるということのようです。

とっても面白い植物。

 

 

ウスキキヌガサタケ 見事な黄色のレース

森の入り口に着いたのは午前9時を少し回ったころでした。

入り口から中に入ろうとするとそこにびっくりするようなもの。

一目見てわかります。

ウスキキヌガサタケ。15センチ位。

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朝早くからこんなのに出会うなんて縁起のいいこと。

ウスキキヌガサタケはどこに出てくるかわかりませんので、見ようと思って見れるものではありません。

私は今回で3回目の偶然の出会いです。

 

今回はこの時だけの写真ですが、1回目の時は時間を追って写真を撮っていますので見てください。

まず10時24分

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11時36分 少しレースが下りてきました。

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12時26分これが一番いい状態でしたが、最初だからこれで満足。

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13時08分 ベッコウヒラタシデムシ?が食べ始めました。そして瞬く間になくなってしまいました。このキノコ、こうやって虫に胞子を運ばせるのでしょうか。

レースができ始めてから、3時間くらいでなくなってしまいます。

だから出会いがなかなかむづかしいのです。

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上は1回目の時でしたが、下の写真は2回目の時です。

とてもきれいな黄色のレースでした。まだ虫が来ていません。

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ということで今回は3回目。森を歩くといろいろの出会いが待っています。

運を分けてくれる友達に感謝。

コアオアシシギ 旅の途中の腹ごしらえ

埋め立て地の田んぼは広々。

稲刈りの済んだ田んぼが多いのですが、その中でいくつかの田んぼに水が張ったままになった田んぼがあります。

そのような田んぼでは,シギ類やチドリ類がしきりに餌を食べています。

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たんぼの近くに車を止めてじっとしていると、そのうち、鳥が餌を食べながらだんだん近づいてきます。

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このスッキリした体形は、コアオアシシギです。ときどきピッピッと鳴きます。

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コアオアシシギは「小さな青い足のシギ」ですが、青い足?なんか黄色っぽいですね。

黄緑色かな?

小さな青い足のシギがいるということは、「大きな青い足のシギ」というシギもいます。単にアオアシシギといいます。

どのくらい大きいかというと

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右がコアオアシシギですから何倍も大きそうです。

(アオアシシギはチョーチョーチョーと鳴くので鳴けばすぐ分かります)

 

コアオアシシギも他の小さなシギに比べたら大きい方なんですけど。

下の写真はコアオアシシギと小さいシギのトウネンです。

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だからシギといっても随分大きさが違います。この小さなトウネンも大きなアオアシシギなどと一緒に南に渡っていくのです。

渡りも命がけです。

 

ヒガンバナ 今お彼岸です

                       宮崎県児湯郡高鍋町蚊口浜にて

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ゴンシャン、ゴンシャン  何處へゆく
赤い 御墓の曼珠沙華(ひがんばな)
曼珠沙華(ひがんばな)
けふも手折りに來たわいな

 

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ゴンシャン、ゴンシャン.  何本か
地には七本 血のやうに
血のやうに
ちやうど あの兒の年の數

 

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ゴンシャン、ゴンシャン. 氣をつけな
ひとつ摘んでも 日は眞晝
日は眞晝
ひとつあとからまたひらく

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ゴンシャン、ゴンシャン. 何故泣くろ
何時まで取っても曼珠沙華(ひがんばな)
曼珠沙華(ひがんばな)
恐や 赤しや まだ七つ

            曼珠沙華(ひがんばな)  北原白秋作詞・山田耕筰作曲

 

ハヤブサ  超高速で追っかけっこ

日向灘に流れ込む大きな川の左岸砂浜で、鳥がいないか波打ち際を見ておりました。

すると頭上でキッキッキッという鳥の鋭い声。

その直前、田んぼで会った友達から「さっきハヤブサを見ましたよ」と聞いていたので

それがハヤブサの声とわかりました。

声のする頭上を見上げると、一羽がもう一羽の鳥を追っかけています。

鳴いているのは逃げている方。少し小さく見えます。

とすると逃げているのがハヤブサなら追っかけているのは?

ハヤブサより大きくて強い鳥?

なんだなんだ?

 

 

しかしスピードが速すぎて頭上をあっという間に過ぎて砂山の向こうに隠れ、またあっという間に戻ってきます。

肉眼では何の鳥かわかりません。カメラを構える暇もありません。

 

そのまま上空高く上がりました。そこでもつれあったりして喧嘩しています。

それなら何とか写真が撮れるかもしれないと思ってシャツターを押したのがこの写真です。とても遠いですけど。

うん?両方ともハヤブサ??

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そのまま追っかけて大きな川を渡って対岸の砂浜へ。

そこに一羽が下りたようでした。

ハヤブサならほんの数秒で対岸の砂浜に行けますが、わたしは人間。

飛べません。文明の利器の車も飛べません。

 

仕方なく上流のほうに車を走らせ、信号待ちにいらいらしながら、橋を渡って対岸の砂浜へ。10分以上かかりました。

砂浜に着いても、そんなにうまくハヤブサが待っていてくれるわけがないと思って双眼鏡で砂浜を探すと、なんと待っていてくれたのです。

うれしかったこと。

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写真の真ん中で海を見ています。そっと近づきました。

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私を見ています。だけど本当は距離がずいぶんあるのです。望遠レンズで撮って、それを拡大しています。

ハヤブサはかっこいいですね。大好きな鳥です。

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背中は渋い色。

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このハヤブサは成鳥のようです。大人です。田んぼで会った友達が、朝見たのは幼鳥だったということ。

推測するに、「この成鳥が、自分の縄張りに入ってきた幼鳥を追いい出そうとして追っかけていた」ということかな。

ハヤブサが砂浜にいつもいてくれたらうれしいけれど、君がいるとほかの小鳥がいなくなってしまうんだよな。

タコノアシ  蛸が ゆで蛸になります

渡り途中の鳥を見に砂浜に寄りました。

その途中、もうすぐ砂浜というところに水が湧き出ているところがありました。

そこに生えていたのがこのタコノアシ。

大きいのは私の胸の高さぐらい。

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花は小さくていくつもついています。地味ですねえ。

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蛸の足に見えますか。

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季節が移ると茹で蛸のようになるのですよ。面白い。

以前撮った11月中旬のタコノアシです。

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昔はどこにでもあったらしいですが、今はなかなか出会えなくなりました。

だから環境省の準絶滅危惧種になっています。

今年も11月になったらまた茹で蛸見に行きます。

 

小さな漁港の朝  ビットにイソヒヨドリ

日南海岸にある小さな漁港の朝です。

コンビニでサンドイッチとコーヒーを買って岸壁で朝食。

朝の光がたちまち眩しく照ってきました。

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船はほとんど朝早く漁に出たみたい。

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目の前のビットに鳥が飛んで来て止まりました。ビットとは船の「舫い綱」(もやいづな)を掛ける「係船柱」のことです。

 

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この鳥の渋い色。ビットとイソヒヨドリ。似合う!

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イソヒヨドリのメスです。

背中の方も渋い。

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オスは青や赤褐色で派手ですが、今朝はメスだけ1羽。

 

 

 

ツユクサシュスラン?  

渓谷の上流の終点に着きました。

そこにはまだ蕾のヤクシマアカシュスランがあちこちにありました。

孫は一人でどこかに行ってしまいました。

そして帰ってきて「ヤクシマアカシュスランとは違うシュスランがあった」といいます。

後をついて登ってみると、指差すところ・・・なるほど違う。

腐葉土の中から立ち上がっています。

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ヤクシマアカシュスランと違って花が花らしく艶やかです。赤みもあります。

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高さは15センチ位かな。

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何だろう。

アケボノシュスラン?

ツユクサシュスラン?

ただのシュスラン?

 

先ほど一緒にヤクシマアカシュスランを見たおじさんが遠くにいたので「おーい」と大声で呼びました。

3人でああでもないこうでもないと言いあいましたが、孫は感心なことに植物図鑑を2冊持ってきていました。

そして「これはこうであれはああだから・・・ツユクサシュスラン」と自信ありげです。

家に帰って、私もネットで調べてみましたが、確かにツユクサシュスランが一番近いようです。

ということでツユクサシュスラン。だけどブログの題名には遠慮して、「?」をつけておこうかな。(笑)

 

 

 

 

ヤクシマアカシュスラン  渓谷の崖に群れる

生き物なら何でも興味がある大学生の孫と植物を見に行ってきました。

私に身体の故障があったときの介護要員でもあります。

 

渓谷沿いに遊歩道が作られています。その道を随分登ってみました。

 

なかなかたどり着かないので川原に下りて、倒木に腰かけて弁当を開きました。

ときどきカワガラスがピッ、ピッと鳴いて川面を上ったり下ったり。

 

弁当を食べ終わって、さあもう一息と歩き始めたら、遊歩道に人影。

おじさんが一人。崖の方を向いてシノブの生えた崖にカメラを向けています。植物?

 

近づいて「何を撮っておられるのですか」と聞くと「これです」と指さされたのは小さなランの花。20センチ位。

「ヤクシマアカシュスラン」です。

今日来た目的の花の一つでした。

とても地味な花です。

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花が豆粒より小さくて、「咲いているの?」と聞きたくなります。

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上の方は蕾ですが、下の方は開いているのです。

 

若者は目がよくて「ほらあそこにも、あっちにも」と指さします。

確かに同じ花があちこちにあります。

合計30株くらい。だけどほとんどが蕾みたい。

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その後上流に上って行く土手にも所々ありましたが、花は少ししか咲いておらず、まだまだ今からという感じでした。

この後ツユクサシュスランという、もう少し花らしい花のシュスランに出会いましたが、それは次回。

 

ムスジイトトンボにクロイトトンボにアオモンイトトンボ

日南市の山道を登ったところにある溜池を見に行ってきました。

ヒシがいっぱい。花を咲かせたのは少し。

そのヒシの葉の上に小さな小さなトンボ、イトトンボがいました。

肉眼ではよく見えないくらい小さい。

どれも2センチちょっとの長さ。見えないはずです。

池の傍に腰を下ろして近くのヒシの葉をじっと見つめていると、目が慣れて動くものがいることが分かり、だんだんその違いが分かるようになります。まず体に青い節のあるトンボ。

望遠レンズで写真を撮って拡大して何イトトンボか確認します。

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ムスジイトトンボです。

上の鮮やか青色はオス。下はメスです。メスは地味ですねえ。

 

次はクロイトトンボ。

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尾の先の青の入り方でも種類を特定します。

 

次はいっぱいいたアオモンイトトンボ。

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セスジイトトンボというのもいるのですがこの池では見ませんでした。

写真倉庫からセスジイトトンボです。

背中の黒いところに白い筋が入ります。

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イトトンボにもいろいろ種類があって、見始めたら何イトトンボがいるか確認するのが面白くなります。

オスは割とわかりやすいのですが、・・といっても間違っているかもしれません・・・メスは特徴がつかめなくて、まだまだ修行途中です。