飛び方がトンボのようなトンボでないような。
止まったところを見たらツノトンボでした。
ツノトンボはトンボではないそうです。
カゲロウの仲間とか。
以前暗い所で見たことがあるのですが、きょう見たのは明るい陽の当たる草原でした。
尾根道で今年もナンバンギセルを見ることができました。
これを見ると秋が来たなあと思います。
昔のじいちゃんはキセル(煙管)でたばこを吸っていました。
山の中を歩いていたら、ソウシチョウの喧しい声。
チーフィリチチョビフィリフィリ、チーフィリチチョビフィリフィリ
何羽も鳴き交していました。
今山の中で一番元気です。このかわいい顔・
近くで「なんだこの騒々しい人たち・・・」とあきれ顔で見ているのは在来種のヤマガラです。
そうです。ソウシチョウは在来種ではなくて、元来日本列島には棲息していなかった外来種です。江戸時代に飼い鳥として中国などから輸入されたのが逃げ出して、今では在来種も負けるほど宮崎のどこの山に行っても鳴き声が聞こえます。
川沿いの道を歩いていると谷筋に奇妙なものが垂れ下がっていました。
赤っぽい紐。長い長い。木の上から地面に着くくらい。
ウドカズラの気根だそうです。
ウドカズラ本体は、数10メートルになる大きな蔓がほかの木に巻き付いているのです。それの気根。
気根の一番上にウドカズラの本体が見えます。
気根が赤っぽくてきれいです。
ネットで調べていると面白いものがありました。
本年2月9日、鹿児島県姶良の教育委員会の発表によると、姶良の前田遺跡からウドカズラの気根で編んだかごが出土したそうです。写真も載っていますが、編まれたかごの形が残っています。縄文時代中期(45000年前)・・・昔々の人々の生活が頭に浮かんできます。何を考えながら誰が編んだのでしょう。かごに何を入れたのでしょう。
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川沿いの道の崖に初めて見るものがありました。
がけ崩れしたむき出しの崖です。細い黄色の棒がニョキニョキ。
高さは2~3センチ位。小さい。細い。
アリノタイマツです。
私の持っている古い「きのこ図鑑」に載っていますが、今はキノコでははなくて、地衣類に分類されているそうです。
地衣類というのは菌類と藻類の共生体だそうです。
なるほど「蟻の松明」いい名前です。
もう一つ、下の写真は変わったキノコです。こちらはキノコ。
こんなに小さい。
調べたらシロヒメホウキタケのようです。間違っているかもしれません。
白姫箒茸。
不思議なものに出会った日でした
小さな川を遡って行ったら、川の真ん中の苔むした岩の上にヤクシマアカシュスランがありました。赤い落ち葉の右側です。
↓ここです。気持ちのいいところに居を構えたものです。
近くに何本かありました。
まだ咲き初めの季節のようです。
川沿いは暑くもなく快適でした。のんびりしたヤマガラの声が聞こえていました。
田んぼにもシギチが入っていました。
かわいいメダイチドリの幼鳥?
下もメダイチドリの幼鳥。胸がほんのり橙色。
メダイチドリと一緒にいるのはトウネン。
こっちのトウネンと一緒にいるのは誰?
顔が赤っぽく、嘴が長くて下に反っています。
ハマシギ?サルハマシギ?
どっちだろうねとトウネンのひそひそ話。
トウネンは休憩してはみんなでエサ探しです。
ヒバリシギがちらっと出て来て直ぐ隠れてしまいました・
田んぼには色々います。
今年の秋はどこでチョウゲンボウに出会うか楽しみでした。
私が出会ったのは海辺でした。毎年1羽のチョウゲンボウが来て、縄張りにしているところです。
田んぼを縄張りにしているチョウゲンボウが多い中で、この海岸にいつも来ます。
私がチョウゲンボウならやはりこの海岸に来たくなると思います。
余り草が生えていないので、バッタは少ないですが、海の向こうに水平線が見えていいところです。
だけど時々ハヤブサがやって来ますから、人生いいことばかりではありません。