日向灘に流れ込む大きな川の左岸砂浜で、鳥がいないか波打ち際を見ておりました。
すると頭上でキッキッキッという鳥の鋭い声。
その直前、田んぼで会った友達から「さっきハヤブサを見ましたよ」と聞いていたので
それがハヤブサの声とわかりました。
声のする頭上を見上げると、一羽がもう一羽の鳥を追っかけています。
鳴いているのは逃げている方。少し小さく見えます。
とすると逃げているのがハヤブサなら追っかけているのは?
ハヤブサより大きくて強い鳥?
なんだなんだ?
しかしスピードが速すぎて頭上をあっという間に過ぎて砂山の向こうに隠れ、またあっという間に戻ってきます。
肉眼では何の鳥かわかりません。カメラを構える暇もありません。
そのまま上空高く上がりました。そこでもつれあったりして喧嘩しています。
それなら何とか写真が撮れるかもしれないと思ってシャツターを押したのがこの写真です。とても遠いですけど。
うん?両方ともハヤブサ??
そのまま追っかけて大きな川を渡って対岸の砂浜へ。
そこに一羽が下りたようでした。
ハヤブサならほんの数秒で対岸の砂浜に行けますが、わたしは人間。
飛べません。文明の利器の車も飛べません。
仕方なく上流のほうに車を走らせ、信号待ちにいらいらしながら、橋を渡って対岸の砂浜へ。10分以上かかりました。
砂浜に着いても、そんなにうまくハヤブサが待っていてくれるわけがないと思って双眼鏡で砂浜を探すと、なんと待っていてくれたのです。
うれしかったこと。
写真の真ん中で海を見ています。そっと近づきました。
私を見ています。だけど本当は距離がずいぶんあるのです。望遠レンズで撮って、それを拡大しています。
ハヤブサはかっこいいですね。大好きな鳥です。
背中は渋い色。
このハヤブサは成鳥のようです。大人です。田んぼで会った友達が、朝見たのは幼鳥だったということ。
推測するに、「この成鳥が、自分の縄張りに入ってきた幼鳥を追いい出そうとして追っかけていた」ということかな。
ハヤブサが砂浜にいつもいてくれたらうれしいけれど、君がいるとほかの小鳥がいなくなってしまうんだよな。