ヨシガモ 構造色

 きれいなヨシガモのオスがいました。

ヨシガモが向きを変えるたびに色が変化します。

左のヨシガモ、緑の頭。

f:id:tonji44:20190127100729j:plain

赤茶色が入ってきました。

f:id:tonji44:20190127100750j:plain

これは昨年の11月16日に、ホシムクドリで書きましたが、構造色だそうです。

構造色については、その時京都のM.H氏から教えてもらって、それ以来色々な鳥で認識を新たにしていますが、今回はヨシガモです。

とても微妙な色の変化です。

構造色というのは・・・。

普通、色は、例えば青い色は青い色素を持っていて、青以外の色を吸収して青色だけを反射するのだそうです。だから青色が目に入ります。

構造色の場合はそのものが青色を持っているのではなくて、そのもののミクロ単位の構造・・・例えば幕だったり立体物だったり・・・が、干渉、散乱、屈折などの反射によって人間の目に青い色が写るということのようです。

 

ヨシガモのオスの微妙な色の変化です。

 

f:id:tonji44:20190127093631j:plain

赤茶色が少し入ってきて

f:id:tonji44:20190127093700j:plain

黒っぽくなりました。

f:id:tonji44:20190127093812j:plain

カモ類にはこの構造色のものが多いです。

だから色の変化を見るのが楽しくなりました。

 

 構造色についての私の理解に間違いがあるかもしれません。

私は文系人間なもので。

 

文系人間ですから俳句を作りました。        

  野良猫を抱いた指先あかぎれて

ヨシガモと全然関係ない!

 

 

 

 

 

カワラヒワ  大集団

昨日は、宮崎市南部の田んぼに行ってきました。

電線に小鳥がいっぱい止まっています。何百羽?

f:id:tonji44:20190126094814j:plain

このように止まるのは、ニュウナイスズメかアトリかカワラヒワか。

f:id:tonji44:20190126094034j:plain

しっぽの下が黄色いです。そして尻尾の先がVの字。

f:id:tonji44:20190126095557j:plain

カワラヒワでした。

近づくと鳴き声が聞こえます。

キリコロ、キリコロ・・・。

だから私はカワラヒワと言わないで「キリコロ」と呼びます。

 

その時、電線の下にチョウゲンボウ。

f:id:tonji44:20190126095857j:plain

キリコロたちはびっくりして逃げまどいます。

切り干し大根のところにも。

f:id:tonji44:20190126100021j:plain

大根やぐらのところにも。

f:id:tonji44:20190126100040j:plain

f:id:tonji44:20190126100107j:plain

チョウゲンボウがいなくなったら田んぼの端ででお食事タイム。

f:id:tonji44:20190126100811j:plainこの田んぼは、しばらくはキリコロキリコロと賑やかなことでしょう。

 

 

ツルコウジ  とっても地味な花

大きな池がありました。

f:id:tonji44:20190124224839j:plain


その向こうにもう一つの池がありました。大きな池から小さな池に行く小道。

f:id:tonji44:20190124224902j:plain

この小道を越えたらもう一つの池ですが、この小道には小さな赤い実がが点々と。

真中にあるけど小さすぎる。

f:id:tonji44:20190124225007j:plain

ツルコウジです。

f:id:tonji44:20190124225108j:plain

茎が地上を張っています。

f:id:tonji44:20190124225146j:plain

大きさはこのくらい。

f:id:tonji44:20190124225307j:plain

今の時季少し山に入ると道沿いによくあります。

つる性で土の上を張っていていますから目立たない地味な植物。

 

花は7月ごろ咲きます。私の写真倉庫から。

f:id:tonji44:20190124225438j:plain

花も見向きもされない地味な花。

見向きもされない地味な生き方。

それでいい。

 

 

 

ツクシガモ  立派なこぶ!

しばらくいい天気が続いています。

f:id:tonji44:20190118211930j:plain

クロツラヘラサギが昼寝をしているそばで、ツクシガモがしきりに餌を獲っていました。

ツクシガモは、去年はいっぱい来ていましたが、今年はどういうわけか数えられるほど。

f:id:tonji44:20190118212003j:plain

 

ツクシガモの体の配色見てください。なんかめでたいような配色。

f:id:tonji44:20190118212028j:plain

 

嘴も鮮やかです。だからカモ類の中にいてもとても目立ちます。

f:id:tonji44:20190118212135j:plain

 

雌雄同色です。だけど繁殖期になるとオスに特徴が現れます。

f:id:tonji44:20190118212257j:plain

 

オスは繁殖期になるとくちばしの根元が大きくなって、こぶのようになるということを教えてもらいました。それから気を付けているとなるほどそうでした。

 

まだ1月だし、繁殖期には入っていないはずですが、もう大きくなったオスがいました。

f:id:tonji44:20190118212420j:plain

 

 

これでも大きいですが、以前3月13日に撮った写真があります。繁殖期真っ只中。

f:id:tonji44:20190118212521j:plain「どうだ。男らしいだろ」

立派。

 

コゲラ 小さなキツツキ  そしてオリイコゲラのこと

宮崎市内ですが、山の方に垂水公園という所があります。

「たるみず」ではなくて「だるみず」と濁って読みます。

冬の山の中の公園は誰もいません。この冬はルリビタキを見ていませんので、そこならいるかなと思ったのですがやはりいませんでした。

コンコンコンコンと木をつつく小さな音。コゲラがいました。コゲラはスズメくらい小さいキツツキですから、音も小さいのです。

 

そんなに打ち付けたら首が痛くなりそう。

f:id:tonji44:20190122201708j:plain

虫が出てきたようです。

f:id:tonji44:20190122201810j:plain

 

別の木にはもう一羽。

木の実を食べています。センダンの実でしょうか。ヒヨドリがよく食べますがコゲラも食べるのですね。

f:id:tonji44:20190122202159j:plain

もしかしたら咥えただけ?

f:id:tonji44:20190122202216j:plain

コゲラは留鳥です。私の隣の家の庭の木で子育てしたこともありました。

 

コゲラの珍しい亜種を見たことがあります。

随分昔、沖縄県の西表島に鳥見に行きました。

そこに住んでいる友人に案内してもらって、上原小学校の校庭に行きました。

友人のお嬢さん二人がその小学校の低学年でした。

校庭に着くと友人のお嬢さんが教室から走り出てきました。

f:id:tonji44:20190122211220j:plain

すると同級生も何人か。

そして、私の双眼鏡を交代で見たり、教室で保護している怪我をしたヒヨドリを見せてもらったり、オオゴマダラの金の蛹を見せてもらったり・・・して遊びました。

見せてもらったヒヨドリはとても色が濃くて、身近で見たらなおびっくり。別な鳥みたいでした。

f:id:tonji44:20190123083053j:plain

 

その時その小学校の校庭の木に来たコゲラです。

オリイコゲラ。

コゲラの亜種ですがなかなか見れません。

その時はそんなに珍しいということはわからず、友人に言われるままに写真を撮りました。

f:id:tonji44:20190122202827j:plain

f:id:tonji44:20190122210734j:plain

西表島はとても懐かしい思い出の島です。

その時案内してくれた友人のお嬢さんはもう大学生ぐらいかもしれません。

そんな昔の懐かしいお話です。

帰るときは、港まで見送りに来てくださいました。

ほんの一時(ひととき)の縁。

あの港が目に浮かびます。

 

 

 

オシドリ  一番美しいカモかも

私の家から10分位歩くと溜池があります。

そこに近年冬が近づくとオシドリが来るようになりました。

いつでも見に行けますからうれしい。

 

散歩の途中で寄ってみました。

堤の上から見ると、はるか遠くにたくさんいました。

写真の真ん中の木の陰にいるのですけど、肉眼では見えません。

f:id:tonji44:20190121180744j:plain

望遠レンズ写真を撮りました。

f:id:tonji44:20190121175759j:plain

それでも遠いです。

遠くで見る分には逃げないのですが、警戒心が強くて、人の気配がするとすぐ飛んで逃げてしまいます。

だから、いかに気づかれないように近づくかが腕の見せどころです。

 

池の傍の小道を、数歩進んではしばらく動かず、また数歩進んでは息を殺して立ち止まります。今回はそれが成功して最後まで気づかれませんでした。

本当は気づいいるのにオシドリのほうが我慢してくれたのかも。

 

木の葉っぱの隙間から写真を撮ります。こっちにいるのはカルガモです。

f:id:tonji44:20190121184521j:plain

真中のオスの向こうはメス。

f:id:tonji44:20190121184625j:plain

 

オシドリのオスの美しいこと。ある意味一番美しいカモです。

f:id:tonji44:20190121184659j:plain

 

これが噂のおしどり夫婦。

メスの地味なこと。

f:id:tonji44:20190121185510j:plain

「ねえ、僕たち仲良し夫婦だね」

「そうだけどぉ。私あなたのその派手な服が気に入らないわ」

 

梅の花と地蔵菩薩

私がいつも散歩するところです。広い田んぼの周囲です。

f:id:tonji44:20190120205343j:plain

 

ここの小さな道沿いにもう梅の花が咲いていました。

この前までは蕾と思っていたのに、いつの間にか満開に近くなっています。この陽気のせいでしょうか。

f:id:tonji44:20190120205505j:plain

 

木に近づいたら、びっくりするくらい梅の香りが漂ってきました。

f:id:tonji44:20190120205530j:plain

 

匂いおこせよ 梅の花 

f:id:tonji44:20190120205555j:plain

梅の木のすぐ向こうの左、

f:id:tonji44:20190120205932j:plain


地蔵菩薩さまがおられます。田んぼを見渡すように。

崖を登って近づいてお参りしました。

 

古い地蔵菩薩さまです。文化元年と読めます。

f:id:tonji44:20190120210223j:plain

ということは江戸時代の1804年ごろ建てられたようです。

左側には地蔵菩薩と書いてあります。

f:id:tonji44:20190120210351j:plain

地蔵菩薩は「お地蔵さん」として庶民には一番身近な仏様です。

お釈迦さまが入滅された後、56億7千万年後に弥勒菩薩が如来として現れるまでの間、この世にあって、大地のような温かい慈悲で衆生の苦しみを救う仏様だそうです。

 

諸行無常。

人間には喜びがある一方、悲しみがあります。だから地蔵菩薩に手を合わせて救いを求めます。

昔の人も、今の人も、・・・私も。

 

 

 

 

 

 

ノスリ  美人ノスリ

最近、フィールドで鳥を見る人と会うと挨拶のように「ツグミ類が少ないですね」「ノスリが多いですね」という話になります。

ノスリがとても多いのです。この日行った田畑の周りには、見渡せるところにノスリが3羽。

その中にノスリの綺麗な個体がいました。これです。

f:id:tonji44:20190119200832j:plain

どこがきれいかというと顔ではなく羽がきれいいなのです。

 

「なによ、顔もきれいでしょ」

はい。

f:id:tonji44:20190119200938j:plain

近くにいた他のノスリと比べてみます。

近くにいた2羽目。

f:id:tonji44:20190119201115j:plain

2羽目の胸。

f:id:tonji44:20190119224638j:plain

3羽目。

f:id:tonji44:20190119201149j:plain

違いますよね。

 

ということできれいな1羽目に注目。

飛び出して餌取りに。

f:id:tonji44:20190119201250j:plain

着地。

f:id:tonji44:20190119201319j:plain

 

綺麗な1羽目の胸。

胸は2羽目のほうがきれいかなあ。

f:id:tonji44:20190119201348j:plain

ということでたくさんいるノスリの外見の個性も面白いです。

 

ホトケノザ  白花がありました

ホトケノザの白花があるよと教えてもらって、見に行ってきました。

道端にホトケノザがいっぱい咲いていました。

よく見れば薺(ナズナ)花咲く垣根かな  芭蕉

よく見ればホトケノザ咲く路傍かな tonnji 

ホトケノザという花は、たくさんあるけれど、見なければ咲いているかどうかも分からない花です。

 

そのたくさんのホトケノザの中になるほど白い花。

私は初めて見ました。

f:id:tonji44:20190119082006j:plain

 

ホトケノザは好きな花ですが、白い花はまた可憐です。

f:id:tonji44:20190119082100j:plain

 

教えてもらった付近に10本以上。だけど少し離れると白花はありません。

f:id:tonji44:20190119082123j:plain

毎年そこには咲くのかどうか。また来年も見てみたいです。



 

小村薬師堂  苔むした不思議な空間

私が好きなところです。時々行きます。

林の中の狭い空間です。静寂。

心が静まります。


お堂の周りを石塔が取り囲んでいます。

小村薬師堂(おむらやくしどう)。こむらではなくて「おむら」です。

生目神社の近くです。車で5分位。(宮崎市大字生目字一丁田)

f:id:tonji44:20190117144520j:plain

 

上の写真は裏道を行った時ですが、表から行くと、これも小さな感じのいい道です。

 

f:id:tonji44:20190117144728j:plain

階段があってその向こうに小さなお堂と石塔。

f:id:tonji44:20190117144812j:plain

こちらが表側。苔むした庭。

f:id:tonji44:20190117145145j:plain

ここもいつ行ってもきれいに掃除がされています。清々しいです。

 

お堂の左側

f:id:tonji44:20190117145310j:plain

お堂の右側

f:id:tonji44:20190117145401j:plain

f:id:tonji44:20190117145431j:plain

このような石塔がいっぱい。六角形の石に仏様、そして笠を被っています。

六面石幢(せきどう)というのだそうです。これがとても多い。

色々合わせて106基とか。

 

ここで一番有名な石塔がこれ。

f:id:tonji44:20190117151032j:plain

五輪の塔だそうです。裏には翁丸塔・寛喜4年と書いてあります。1232年鎌倉時代のものだそうです。古い。

 

私はこの普通の苔むした石塔に心惹かれます。

f:id:tonji44:20190117152024j:plain

目をつぶると、昔々ここにお参りしていた人の姿が浮かびます。

 

 

ヒヨドリジョウゴ  ヒヨドリの好物?

畑の脇の小さな道を進むと赤い実が目に入りました。

お茶の木に絡みついています。

昔田舎では、お茶は自分の家の分は自分で作っていました。

私の家の畑の脇にもお茶の木が植えられて、畑を囲っていました。

最近はお茶を摘むことがなくなって、お茶の木も伸び放題。その木にヒヨドリジョウゴが絡みついているのです。

f:id:tonji44:20190115172338j:plain

ヒヨドリジョウゴというのは、ヒヨドリがよく食べるからだそうですが、食べているところを見たことがありません。

ジョウゴは上戸で、酒飲みの赤ら顔かな。

f:id:tonji44:20190115172402j:plain

f:id:tonji44:20190115172423j:plain

 

赤い実の出来具合、おみごと。

f:id:tonji44:20190115172437j:plain

 

葉は上の方はこんな感じですが、下の方はアサガオのような形もありました。

f:id:tonji44:20190115172500j:plain

冬の野は花がない代わりに、赤い実がとても目立ちます。

 

クロサギ  波状岩が似合う

青島に着いて港側に車を止め、青島に渡ろうと思って砂浜を歩きました。

砂浜に黒い鳥。

クロサギです。黒いから分かりづらいですが、中央より右側やや下。

f:id:tonji44:20190115120926j:plain

 

近づこうとしたら青島の向こう側に飛んで行ってしまいました。

(この後青島神社裸まいりに遭遇するのですが、それは昨日書きました。)

裸まいりを見た後、クロサギが飛んで行った青島の北側に行ってみました。

そちらは神社の反対側ですから ほとんど人はいません。

思った通りクロサギがいました。砂浜にいた個体なのかどうかは分かりません。

 

クロサギは波状岩が似合います。

f:id:tonji44:20190115121538j:plain

クロサギの色は「黒く煤けた」という表現が多いですが、この黒っぽい色なかなか素敵です。

f:id:tonji44:20190115122235j:plain

近くにもう1羽いました。こっちの方は色が薄い。

上の写真は若い個体で、下は少し年寄りなのかな。

 

f:id:tonji44:20190115122318j:plain

f:id:tonji44:20190115185145j:plain

クロサギはコサギと一緒位の大きさですが、足が短くてがっしりしています。

飛ぶと海の色に同化してしまいます。

飛んでいるのは若く見える個体の方です。

f:id:tonji44:20190115122713j:plain

 

クロサギには面白いことがあります。

真っ白のクロサギがいるということです。白くても黒。

宮崎にはいませんが、沖縄方面にいます。

一昨年4月に沖縄に鳥見に行きました。その時も出会いました。

沖縄本島南部の喜屋武岬(きゃんみさき)の近くの海岸でした。その時の写真です。

f:id:tonji44:20190115124349j:plain

コサギのようですがクロサギです。足が黄色っぽくて頑丈そうです。

f:id:tonji44:20190115124501j:plain

優雅に見えますが,見ているとほかの鳥を威嚇していました。

気が強そう。

いつか宮崎でこのクロサギ白色型を見てみたいです。

 

青島神社裸まいり

昨日青島の海岸に鳥を探しに行きましたら、青島海岸が大賑わい。

f:id:tonji44:20190115082539j:plain

近づいてみると「青島神社裸まいり」の看板。
海岸にはふんどし1枚の裸の男がいっぱい。中には白装束の女の人も 。
海に入り身を清めた後、青島神社まで走ってお参りするのだそうです。


この祭りのいわれ。
青島神社に祀られる山幸彦(ヒコホホデミノミコト)が、無くした兄・海幸彦の釣り針を探し出し、海神宮から戻った時に、村人が着物を着る間もなく裸でお迎えに出たという伝説に基づいています。〔みやざき観光情報旬ナビから〕

f:id:tonji44:20190114214239j:plain

 

 幸い昨日は風もほとんどなく、冬にしてはとても良い陽気。それでも海の中は寒そう。

f:id:tonji44:20190114214154j:plain

f:id:tonji44:20190114214304j:plain

海から上がったら、掛け声をかけながら青島神社へ。

f:id:tonji44:20190114214408j:plain

f:id:tonji44:20190114214531j:plain

少年の真剣な顔。

f:id:tonji44:20190114214821j:plain

 

青島神社の前に集まった後、参拝。

f:id:tonji44:20190114214628j:plain

帰りはまた駆け足。

f:id:tonji44:20190114214427j:plain

今年がいい年になりますように。

 

塚本石塔群  こんな所に、これは何?

そこに登った時、その異様さにびっくりしました。

「何で突然こんなものがここに・・・」

と全く予期せぬ遭遇でした。

塚本石塔群です。

生目(いきめ)神社の近くです。

宮崎西環状線の脇の、殆ど誰も通らない道です。

f:id:tonji44:20190113150039j:plain


この左の道を上って行くと、今は根元が朽ちて倒れた標柱がありました。

f:id:tonji44:20190113150219j:plain

塚本石塔群入り口。その上に階段。

f:id:tonji44:20190113150316j:plain

 

階段を上り詰めたらなんだか異様な世界。

左側

f:id:tonji44:20190113150405j:plain

右側

f:id:tonji44:20190113150432j:plain

 

うーん、これは何だ?

別世界に迷い込んだ感じ。周りは竹林です。

f:id:tonji44:20190113150520j:plain

 

苔むした道。誰か掃除をしてくれる人がいるのでしょう。きれいにしています。

f:id:tonji44:20190113150832j:plain

 

苔むした石塔。

f:id:tonji44:20190113150848j:plain

仏像も彫られていますが、年号がよくわかりません。

f:id:tonji44:20190113174730j:plain

 

いつ頃誰が何のために建てたのでしょうか。 

板碑の中に年号があるのを見つけました。

 

f:id:tonji44:20190113153742j:plain

 

天正9年。大正ではありません。てんしょう。調べてみたら1582年。安土桃山時代。

天正という年号には聞き覚えがあります。

f:id:tonji44:20190113151637j:plain

宮崎県の人なら誰でも知っているでしょうが「天正少年使節団」のことです。

宮崎を治めていた三位入道伊東義祐の姪の子、伊東マンショ祐益が、豊後の大友宗麟の使節として、ローマ法王に謁見した・・・というもの。

出発は天正10年。この板碑はその前年天正9年のもののようです。

 

その前に、伊東義祐は、島津に敗れ、いわゆる豊後落ち・・・都於郡城(とのこおりじょう)を出て、山道を豊後の大友宗麟のもとに逃げるわけですが、その旅立ちは天正5年12月10日。

その「豊後落ちの道をたどる」催しがあって、若いころ私も参加したことがありました。道のない山道でした。

伊東義祐に従った者たち。寒い冬、険しい山道・・・どんなにつらかったことでしょう。出発時150名だったものが豊後に着いたときは80名だったとか。

この塚本石塔群はそのような時代のものですが、伊東の治世から島津の治世に変わった戦いの多かったそのころ、この地方で何があったのでしょうか。

この付近に住んでいて戦死した人の供養のためでしょうか。

もしかしたら、この下の方にお寺があったのかもしれません。それらしい広さの土地は残っています。塚本というのはこの土地の名前でしょうか。

石塔の中に佇んでしばらく瞑想します。

 

 

 

 

ハヤブサ  山で見るとびっくりする

東諸県郡国富町(ひがしもろかたぐんくにとみちょう)の山手の方に行きました。

小さな川に少しカモがいましたが、それが突然飛び立って右往左往。

オオタカがいると思い空を見ると、それらしいタカがすごいスピードでカモと遊んでいる感じ。

私が

「こっち来い、こっち来い」

と呪文を唱えましたら、効き目があってすぐ目の前の電線に止まりました。
電線に止まるとはチョウゲンボウだったかと双眼鏡で覗きますと、頬髯が大きい。そして威厳があり立派。ハヤブサでした。

 

「何か用?」

f:id:tonji44:20190112193008j:plain

 

だけど私がいつも見る、海岸にいるハヤブサとちょっと違うような雰囲気。

お腹のほうが見たいなと思って今度は

「前向き前向き」

と呪文を唱えましたら、本当にくるっと前向きになりました。

f:id:tonji44:20190112193313j:plain

 

「これでどう?」

「サンキュウ」

f:id:tonji44:20190112193333j:plain

黒褐色の縦班ですから幼鳥のようです。
数枚写真を撮ったところで

「こんな人間と遊んでいる暇はない」

と思ったのか、どこかへ飛んで行ってしまいました。

ほんの1分間くらいの出来事でした。