ムラサキシジミ 木漏れ日に輝く

家から30分ほどで行ける小高い山に登りました。

登り道は小さな川沿いで、台風の倒木所々で道を塞がれますが、なんとか乗り越えて進みました。その川は水は流れているのかいないのかわからないほど。

 

川岸の流木の上にきれいな小さいチョウが止まっていました。翅を広げて木漏れ日で日光浴中。

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ムラサキシジミ。

そんなに珍しいチョウではありません。

森に入るとよく見かけます。

 

しかし周りが枯れ葉色の季節になると、その青紫色と周りの褐色がなんとも輝かしい。

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河原の石の上にもう一匹。

翅の裏側です。

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この裏側も同じように光の角度で素晴らしい色になります。

これも多分構造色。

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ムラサキシジミの住んでいる川です。

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寒そうな山の中になりましたが、ムラサキシジミは成虫のまま越冬するのだそうです。

アリモリソウ  南の植物のはずだけど?

アリモリソウ。

種子、屋久以南にある植物と書いてあるのに宮崎にもあります。

元来、亜熱帯の植物のようです。沖縄で見たことがあります。

高さ30センチ位。

 

こちらではとても珍しい植物です。

だけど付近の環境が変わって少なくなってしまいました。心配。

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アリモリとは何でしょう。調べてみたら平家一族の平有盛のこと。

平家の落人伝説。

落人となった平有盛等が奄美大島に流れ着きそこで暮らしました。そして平有盛のお墓の近くで見つかったのでその名がついたのだそうです。

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アリモリソウ、宮崎で生き延びてほしいです。

 

 

ヤッコソウ  キノコじゃないよ、植物だよ

「ヤッコソウがいいころだよ」と教えてもらって山に登ってきました。

昨日火曜日のことです。

とてもいい天気で、小さな沢沿いを登って行くとサワガニがあちこちに。

 

尾根に出るころ目の前にたくさんのヤッコソウ。

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一つ一ついい色しています。生まれたての赤ちゃん。

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とても小さいのです。下のドングリと比べてください。5センチ位かな。

横に着いているバンザイしている手のようなものは葉だそうです。

 

上の写真は雄しべの帽子が取れた状態です。下の右はまだ雄しべの帽子を冠っています。

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帽子が取れそう。

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下の写真は手前に雄しべの帽子が落ちています。

 

この帽子のことは、昨日京都の友人のMH氏ににラインでヤッコソウの写真を送ったら教えてくれました。

彼は、以前この森にやってきて森の中でキャンプをしながら、鳥や植物など森の生き物を撮影して過ごしていた人です。

その時、ヤッコソウの成長過程の微速度撮影も試みた人です。ヤッコソウの成長する時間が遅すぎて失敗したと笑っていたのを思い出しました。

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ヤッコソウは葉緑素を持たない多年草だそうです。シイの根に寄生しています。

そこにあった木ですがこの木の根に寄生しているのです。

この木はスダジイ?右にヤッコソウが見えます。

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ヤッコソウの奴は大名行列の奴さん。

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ヤッコソウのある森です。

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爽やかな森歩きでした。

オオバボンテンカ 大隅半島以南

【県外編…鹿児島県】

大隅半島の太平洋側の道路を走っていました。

右崖の下は海。

昔の幹線道路だけど、今はバイパスができて車が殆ど通りません。

 

走っている車の窓から、道路際の草の中に赤い小さな花が見えました。

車を止めてもらって近づくと、ボンテンカの花?

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いや待てよ。ボンテンカとは葉が違う。

こちらはオオバボンテンカの花でした。

宮崎県にはボンテンカがあります。しかしオオバボンテンカはありません。

この花は大隅半島と種子島以南の島にはあるそうです。

貴重な花に出会ってきょうはいい日です。

オオバボンテンカの花を見ていると、花の蜜を吸いに来たハチドリ・・・ではありません。ホシホウジャクというガでした。

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オオバボンテンカは、道路脇にいっぱいありますしたが、少し北上するとなくなりました。ある場所は限定的のようです。

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ボンテンカとの比較です。明らかな違いは葉です。
まず今回のオオバボンテンカの葉。

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次にボンテンカの葉。

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オオバボンテンカの葉は割と平凡な形ですが、ボンテンカの葉は独特で、一回見たら忘れません。葉だけでも魅力的です。

花はどうでしょう。

まず今回のオオバボンテンカ。

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次はボンテンカ。

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とても似ていますが違います。

 

そういうことで、大隅半島は山が深いし開発されていない所が多いので、とても魅力的な所です。

行くのにも遠いですが、それが自然を守っている一因でもあるのでしょう。

また行きたい所です。

 




ヘツカラン 巨木の上で静かに咲く

【県外編…鹿児島県】

大隅半島の植物。

ヘツカランに会えました。

静かな森の中。分け入っていくと、大きな木の高いところに着生していました。

想像以上に株が大きく、葉がいっぱいで花より葉が目立ちます。

葉の下の方に花が着いています。

下の写真、中央下に花が1本下がっています。

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歩いていくと、花がたくさん着いた株がありました。とても元気そうです。

 

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高い木の上だから望遠レンズで撮っています。

近くで見たいけど・・・と思って歩いていたら大きな木が倒れていました。

まさかこんな木に着いていないよね・・・着いているではありませんか。

うれいしかったこと、うれしかったこと。

下の写真の倒木の左の方に着いています。

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近づいて、見ることができました。

目を近づけるとその花の綺麗なこと。

鼻を近づけると微かにランの香りがしました。

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ヘツカランの花、凛としています。

 

これも含めて野生のランは絶滅寸前のものが多いです。

このランがいつまでもこの場所で咲き続けますように。

祈るような気持ちでその森を後にしました。

 

ヘツカリンドウ まさかの出会い!

【県外編…鹿児島県】

大隅半島にあるというヘツカリンドウ。

もう随分昔に聞いたこと。それは鹿児島県大隅半島の稲尾岳という所にあるらしいということ。

探しに行って会える花ではないということ。

 

ところがその花に偶然出会ったのです。

 

友人の車の助手席に乗せてもらって、大隅半島を植物探しの旅の途中でした。

大隅半島の林道を進んでいました。

その林道は随分荒れていて、倒木が道を塞いでいたり、落石があったりで、いつ引き返さなければならないかという怖い道でした。

私はその林道に入ったことを少し後悔していました。

時間も遅くなって、午後5時を過ぎて日も沈みかけていました。

 

水のしたたり落ちる崖があったので車を止めて、珍しい植物がないか見て回りました。

すると友人がびっくりしたような声で「あった、あった」と叫びます。

何があったのか近づくと指さす前にはなんとヘツカリンドウ。それも満開。

こんなところにヘツカリンドウ。

なんという奇跡。

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「君はこんなところで咲いていたのか!」

期待していない出会いだったので、喜びも一入でした。

根っこの方に大きな葉が何枚かついていて、そこから茎が伸びて先の方にたくさんの花を咲かせています。

アケボノソウの花に似ていますが紋様と色が違います。

付近を探すとほかにも何本か見つかりました。

高さは大きいもので50センチ位かな。

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花を見終わって、大きな道に出るまで心配でしたが、何とか脱出できました。

一緒に行ってくれた友人に感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

エナガとヤマガラ  小鳥の混群

小丸川川沿いの道で、クサヤツデを見ている時、川側の木に小鳥の賑やかな混群がやってきました。

小鳥の混群というのは、いろいろの鳥が一緒に餌を採りながら移動していることです。

 

今回はコゲラの声、エナガの声、ヤマガラの声、メジロの声・・・4種の混群のようです。

木を移りながら、木の実や虫を啄ばんでいます。

動きが速すぎるし、木の枝が邪魔してなかなか写真が撮れません。

 

何とか写真が撮れたのは、エナガとヤマガラ。

まずエナガから。

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スズメより小さいです。

エナガという名前は、しっぽが長くて体が小さいので、柄杓(ひしゃく)の柄(え)が長いのに似ているということのようです。

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次にヤマガラ。

シジュウカラに似ていて、橙色が目立ちます。

うちの庭に巣箱をかけていますが、シジュウカラはそこで何回も子育てします。

だけどヤマガラは巣箱を覗きには来ますが、まだ1回も抱卵したことがありません。

シジュウカラのほうが人間に慣れているようです。

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アケビを食べているヤマガラ。

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しばらくすると賑やかな声がしなくなりました。下流に移動してしまって、また静かになりました。

クサヤツデ もうすぐ秋の終わり

11月に入ってここ宮崎もとても寒くなりました。

もう冬かなと思うくらいです。

冬はいつから?

テレビで「暦の上では○○になりました」という言い方をよく聞きます。

それは二十四節気による区分のようです。

それからいくと冬は立冬から始まります。

今年の立冬は11月7日ですからきょうはまだ秋。

 

児湯郡木城町の小丸川の川沿いの道を歩いてきました。

そこは北向きで、かつ、水がしたたり落ちるような崖です。

季節によってはヒュウガアジサイが咲いたり、ヒュウガギボウシが咲きます。

今の季節はほとんど花がありません。

シラネセンキュウとサツマシロギク位・・・と思っていたらクサヤツデがありました。何本も。とても地味なのでなかなか目に入りませんでした。

花はとても魅力的な色と形。

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花の先までは50センチ位ありました。

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根元に葉があります。ロゼット状。そこから細い針金のような茎が伸びて、それに花が着いています。花は小さすぎて目を近づけないと見えません。

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葉はこのような形。ヤツデの葉っぱに似ています。だから草のヤツデ。

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クサシギ  田んぼの用水路の中が好き

ここは日南市の田んぼ。

稲刈りのすんだ広い田んぼ。

その中を小さな用水路が流れています。

ミゾソバがいっぱい。そこにシギが1羽。

クサシギ。

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秋には渡りのシギ・チドリがやってきますが、このクサシギは宮崎で越冬します。

だから冬中よく見かけます。

田んぼの中ではなくて、用水路にいることが多いです。

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クサシギを見かけるのはほとんど1羽の時。群れていません。 

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イソシギと似ていますが、飛んだらしっぽが真っ白に見えます。それがクサシギ。

クサシギという名前はどこから来たのでしょう? 

クサシギは草のシギ?

確かに用水路の中で餌取りが終わったら、土手の上の草の上にじっとしていることが多いような気がします。

ムナグロ  春は多いのに秋は少ないのはなぜ?

秋の浜辺。

鳥たちも少なくなりました。

カメラ片手にお散歩です。

随分前の台風で打ち上げられた木切れや貝殻などが散乱しています。

その中に動く影。中央にいる鳥何でしょう?

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私を見て動き始めましたが、、飛ぶことはなくちょこちょこ歩いては止まり、歩いては止まり。この歩き方はチドリです。

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チドリの中のムナグロです。羽がきれいですね。

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もう一羽いました。

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今から南に渡って行くところです。

 

実はこのムナグロ、秋にはあまり見かけません。

春にはいっぱいいます。田んぼはもちろん畑の中にも集団がいたりします。

それを解明したのが下のサイトです。

www.yamashina.or.jp

アメリカの研究結果です。

簡単にいうと、ムナグロはシベリア、アラスカで繁殖し、冬にはオーストラリア等で越冬しますが、春になってシベリアやアラスカに北上するときは、日本を中継地として渡ります。

しかし帰りの秋にオーストラリア方面に向かうときは、日本に寄らずまっすぐにオーストラリアに向かうということです。

もちろん例外も沢山あるわけでしょうが、これでムナグロが秋に少ないことが分かりました。

ということで上の2羽は数少ない秋のムナグロです。

最後になぜムナグロというかというと、胸が黒いからですが、それは繁殖の羽です。

4月22日に宮崎に立ち寄った時の写真です。これが夏羽…繁殖羽です。

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胸が黒すぎ!

 

サツマニシキ  薩摩錦・焼酎ではありません

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日南市南郷町の海岸近くの小道を歩いていました。

ポッカポカの陽気です。

 

道端に派手なチョウ発見。

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いや、間違い。ガです。

サツマニシキ。

もう10月末、そろそろいなくなる時期ですが、陽に当たって体を温めているようです。

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大きさは40ミリくらい。モンシロチョウが28ミリ、キアゲハが50ミリですからその真ん中位です。派手さと相まって結構大きく見えます。

この日は翅を広げて止まっていましたが、普通は閉じています。

こんな具合に。写真倉庫から。

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翅を広げて止まっているのをゆっくり見たのは初めて。

だからいつまでも見とれていました。顔を近づけても逃げませんでした。

見て、写真撮って、ありがとう、元気でね。

 

秋の野の花  リンドウがいっぱい

ヒナヒゴタイのほかにも、串間の草原は秋の花で賑やかでした。

 

リンドウが少しでも日を浴びようと、藪の中から顔を出しています。

あちらにもこちらにも。

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コシオガマはなかなか見られない花です。

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秋は尾花。

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ヤマジノギク。

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ヤマホトトギスに似ているけれど、これはヤマジノホトトギス。

(訂正・ヤマジノホトトギスではなくてホトトギスだというコメントをいただきました。なるほどなるほど。ありがとうございます)

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ナンバンギセル。いい色してる。

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ムラサキセンブリはこの花1個。つぼみはたくさん。

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このほかにもこの倍以上の花が咲いていました。

例えばミシマサイコ、アキカラマツ、ゴマクサ、アキノノゲシ、サイヨウシャジン、ヒヨドリバナ、ヒメノボタン、オミナエシ、そしていまだに迷っているヤナギアザミ?などなど。

今から咲きそうなのは、上の写真のムラサキセンブリのほかに、ウメバチソウ、ヤマラッキョウなど。

また行きたいなあ。

(花の名前が間違っていたら教えてください。)

 

 

ヒナヒゴタイ  咲く場所が毎年変わる?

串間市の草原で、私が最初にヒナヒゴタイに出会ったのは2010年ですから随分前です。

なんだかとても気になる花で、その後毎年今の季節に見に行っています。

九州にだけある花で、数が少ないのでとても貴重な花だそうです。

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背が高い花で、草原の中で花が飛び出して咲くので、見つけやすいです。

と言っても他のアザミも咲いていますからそう簡単にはいきませんけど。

 

青空バックだとサワヤカ、スッキリ!

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背が高すぎてなかなか1枚の写真に納まりません。

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ひょろひょろのっぽ。私と同じくらいの背丈。

花はアザミみたいですが、茎の上部に、1個ではなくたくさんついています。

そっくりの花で、ヒメヒゴタイという花があるようです。

その花に比べて、こちらは総苞が筒状で細長いのだそうです。

ヒメヒゴタイという花見たいなあ。

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下の方にある葉。普通のアザミのようにギザギザトゲトゲではありません。

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不思議なことがあります。

毎年見にいているけど、同じところに咲いていないことです。

だから探し回らなければなりません。

昨日も今まで咲いたことのない所で見つけました。

まあ、その探すのも面白いです。真夏なら大変ですけど、さわやかな秋ですから。

この花は2年生草。1年目に葉や茎が育って、2年目に咲くのですね。

そのせいで場所が変わるのかなあ? 分からない。

 

 

山道にはサツマシロギク  寒くなったけどまだ秋!

鰐塚山頂への道を行くと、道端にはヒュウガアザミと白い菊が目立ちます。

 

今は秋。秋には白い菊が似合います。

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この菊は何ギク?

調べてみたらサツマシロギクのようです。

以前は、イナカギクとかシロヨメナとかヤマシロギクとか私には違いが覚えられませんでしたが、今は九州南部に今頃咲く一般的なキクは、サツマシロギクとノジギクとか。

ノジギクはいわゆるキクの葉っぱだから分かりやすい。この葉はノジギクではない。

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だからサツマシロギク。単純すぎるかなあ。 

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ちょっと紫がかった花の株もありました。

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今しばらくはキクが楽しめそうです。

 

 

ヒュウガアザミ  鰐塚山の花



鰐塚山の頂上付近にたくさんあったアザミです。

何アザミだろう?アザミはむづかしい。

写真撮って帰って調べたら、ヒュウガアザミのようです。
上の行の国立博物館のサイトを開いてみてください。
2006年に新種として発表されたのだそうです。鹿児島県にはあるようですが鰐塚が一番多い。

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歩いて登る登山道の山頂付近は、棘で足が痛くて大変なくらいです。

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このヒュウガアザミは花が下を向いているのが特徴のようです。

 

花はアザミ系はどれもきれいですが、この花も特にきれい。

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高さは30センチくらいの小さなものから、私の背丈ぐらいのものまでさまざまでした。

鰐塚の山道は今、このヒュウガアザミとサツマシロギク。