ムナグロ  春は多いのに秋は少ないのはなぜ?

秋の浜辺。

鳥たちも少なくなりました。

カメラ片手にお散歩です。

随分前の台風で打ち上げられた木切れや貝殻などが散乱しています。

その中に動く影。中央にいる鳥何でしょう?

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私を見て動き始めましたが、、飛ぶことはなくちょこちょこ歩いては止まり、歩いては止まり。この歩き方はチドリです。

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チドリの中のムナグロです。羽がきれいですね。

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もう一羽いました。

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今から南に渡って行くところです。

 

実はこのムナグロ、秋にはあまり見かけません。

春にはいっぱいいます。田んぼはもちろん畑の中にも集団がいたりします。

それを解明したのが下のサイトです。

www.yamashina.or.jp

アメリカの研究結果です。

簡単にいうと、ムナグロはシベリア、アラスカで繁殖し、冬にはオーストラリア等で越冬しますが、春になってシベリアやアラスカに北上するときは、日本を中継地として渡ります。

しかし帰りの秋にオーストラリア方面に向かうときは、日本に寄らずまっすぐにオーストラリアに向かうということです。

もちろん例外も沢山あるわけでしょうが、これでムナグロが秋に少ないことが分かりました。

ということで上の2羽は数少ない秋のムナグロです。

最後になぜムナグロというかというと、胸が黒いからですが、それは繁殖の羽です。

4月22日に宮崎に立ち寄った時の写真です。これが夏羽…繁殖羽です。

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胸が黒すぎ!