サルトリイバラの花 かからん団子

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山道にサルトリイバラが若い葉と花を着けていました。新芽がさわやかです。

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冬の間は葉もなかったのですが、今から賑やかに葉が茂ります。

そして新しい棘が出てきます。

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このサルトリイバラが茂っている藪の中に入ると、とげが刺さって出るに出られなくなります。猿が中に閉じ込められてしまいます。だから「猿捕り茨」です。

 

若い葉と花です。

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雄花と雌花があるそうですが、これは雄花でしょうか?

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葉が大きくなると採ってきて、団子を作ります。

かからんだんご.

もともと鹿児島のだんごです。

鹿児島ではサルトリイバラをかからんと呼びます。かからんとは触らないということです。「棘があって痛いからかからんとよ」とお母さんが子供に言います。

そういえば、棘のことを「ピ」といっていました。「ピがささっで、かからんとよ」

はうちのおふくろの言葉。

下の写真のだんごは鹿児島産です。近くの店に売っていました。

これは去年の葉を保存していたものだと思います。

とてもおいしいだんごです。

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左のけせんのだんごとは、ニッケの葉に包んだ小豆のだんごです。

私はどちらも大好きです。



 

オドリコソウ 「越中おわら節」を踊っています。

東諸県郡綾町(ひがしもろかたぐんあやちょう)の川沿いにオドリコソウが咲いていました。

今の季節あちこちで出会います。

シソ科の植物ですから、葉がシソと同じに見えます。

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日陰にさわやかな感じでたくさん咲いています。淡紅色でかわいい花です。

背丈は30センチほど。 

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近づいて花をよく見ると・・・。

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 踊り子です。だからオドリコソウ。

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次の写真、 こちらは色が少し濃い。

この浴衣を着て、編笠を深くかぶって顔を見せない踊り子。

この踊り子たちが踊っているのは、私には「越中おわら節」に見えます。

 

越中おわら節は、三味線と胡弓の調べがとても哀愁を帯びています。

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越中おわら節は、「おわら風の盆」で有名です。

風の盆は、富山県富山市八尾(やつお)地区で、毎年9月1日から3日にかけて行われるそうです。

風の盆の昔のポスターです。

 

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もともと豊年を願う歌だそうです。
正調おわらの歌詞 
  二百十日に 風さえ吹かにゃ 早稲の米食て (オワラ) 踊ります
  来る春風 氷が解ける うれしゃ気ままに (オワラ) 開く梅

本物の越中おわら節の踊りを見たいなあ。

ルナールの博物誌 そして油紙のカバーの文庫本の話

「令和」は万葉集だそうですが、 

「朋(とも)有り、遠方より来たる。亦(また)楽しからずや」

これは論語です。

 

友達のK氏が遠くから訪ねてきました。
とても楽しかったです。

 

そしてこれお土産・・・手渡してくれたのは、岩波の文庫本。

「ルナールの博物誌」 辻 昶訳

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本当は、この上にカバーがついていたのですが、外して写真を撮りました。

 

彼がページを繰って、「こんなのがルナールらしい」といいました。

1ページにほんの1行だけ。

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彼は農業です。最近の農業の話と、二人の共通の趣味の野鳥や植物や昆虫の話。

時間を忘れて話しました。

彼が帰った後、頂いた博物誌を読みました。私が気に入ったのは「せきれい」。

 

私は文庫本が好きです。
学生時代から買いためた文庫本が我が家の書架にはいっぱい。

そのころ単行本は高くて買えなかった。もっぱら文庫本の古本。

岩波、角川、新潮文庫。

 

本だけ読んでいた学生時代。あの頃が懐かしい・・・だけど精神的にはとってもつらい時期でした。

 

今でも、 たまに文庫本を書架から引っ張り出します。

古くなって変色している文庫本。紙魚臭い文庫本。

 

そのころの文庫本には油紙というカバーがついていました。油紙のカバーはもうとっくになくなってしまいましたが、私にはあれがとても懐かしいです。

私の書庫の文庫本にはまだその油紙の付いた文庫本が残っています。随分変色していますけど。

多分昭和40年ごろ買った本です。パラフィン紙というのが本当かもしれません。だけど私にとっては油紙。

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最近読んだ岩波文庫でとても気に入った文庫本があります。。

「ワーズワース詩集」  田部重治選訳

詩では、訳す人がすごいと思います。

その中の94ページ・・・短い詩です。

「決意と独立(水蛭取る人)」 

水蛭をとりながら、寂しい沼地をさまよって生きている老人の詩です。その老人はワーズワース本人でしょうか。


文庫本は今では殆ど読みもしないのに捨てられません。邪魔になるほどは嵩張らない健気さ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オキナグサ 『令和』発表の日の翁の銀髪

宮崎市の西の山手の方の丘にオキナグサが咲いています。

人家の裏の山にありますので、人家の前を通って丘に登ります。

それでそこの家の人にあいさつしました。

出てこられたのは翁(おきな)ではなく、竹ぼうきを持った媼(おうな)でした。

「どうぞどうぞごゆっくり」と優しい媼。

 

丘にはたくさんのオキナグサが生えていました。

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上の写真は花ですが、その他の株は花を愛でる時期は通り過ぎています。既に銀髪になった株が殆どでした。

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私としては花よりも、この翁の銀髪が見たかったのでちょうど良いころでした。

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翁の銀髪。爽やかに風に揺れています。

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バックの桜の花も今満開。

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オキナグサが咲いていることを教えてくれた友人に「見れたよ。翁の銀髪になっている」とメールしました。するとすかさず「今、新元号の発表があって『令和』だそう」という返信がありました。その時は11時36分でした。

それで私の令和の記憶はオキナグサ。

令和がいい世になりますように。

ハヤブサ 絶壁の木に止まっていました。

イワタイゲキを見ていると、キーキーキーという鋭い鳥の声がします。岩場の木の上に大きな鳥。

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ハヤブサでした。上空を見上げて威嚇しています。

何がいるのか私には見えません。

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もうほとんどの猛禽類は帰ってしまったのですが、もしかしたらこの付近の絶壁で繁殖しているのかもしれません。宮崎では普通繁殖しないのですが、以前その付近で繁殖していたという話を聞いたことがあります。

 

羽を膨らませて、自分を大きく見せているのかな。

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しばらくしたら、海の方に飛んで行って見えなくなりました。

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夏の間も見れたら繁殖の可能性がありますから面白いのですが。

 

イワタイゲキ 岩に花が咲きました。

そこは日豊海岸。宮崎県の北部の海岸です。

砂浜に下りると砂が波に洗われて波の紋がきれいです。

そこの岩場に、見事な黄色の花が生えています。大きい。

まるで岩に咲いた花。

生き生きとしています。

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イワタイゲキです。岩大戟・・・大戟というのは中国語でナツトウダイ類をさす言葉だそうです。

 

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岩のわずかな隙間に根を張って、こんなに大きくなるなんて不思議です。

大きいのは50センチくらいありました。

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浜は人は歩いていないけど、足跡がいっぱい。

獣の足跡です。人家は近くにありませんからこれもイノシシでしょうか。

小さな足跡もありました。キツネ?

夜のうちに歩き廻ったのでしょう。

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夜にどんな生き物が来るのか見てみたい。

 

キケマン(→ツクシキケマンかも)と廃船とトロ箱 ペーパーレスの次はウッドレス

ここは島野浦の港のはずれ。

漁船が繋がれています。

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その横には小さな木造の廃船。

長い間働いて役目を終えたようです。

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廃船と崖の間に咲いているのは、鮮やかな黄色のキケマン。

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そこに捨て置かれているこれも役目を終えた木製のトロ箱。島浦町漁協という字が何とか読めます。

昔は魚を入れるのはトロ箱に決まっていました。だから港に行くと木製のトロ箱が、山のように積まれていたものです。今は発泡スチロールになりました。そして船から降ろされるとすぐトラックに積まれることが多いので、その姿も私たちが見る機会が減りました。木製のトロ箱を見るのはこれが最後かな。

木造の船も姿を消すことでしょう。

ペーパーレスの次はウッドレス。

 

トロ箱の向こうはキケマン。

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ムラサキケマンはいたるところで見ますが、キケマンはそうは出会いません。

今季は島野浦が最初の出会いでした。

華鬘(けまん)というのは仏殿に懸ける装飾具ということです。花の付き方がその華鬘に似ているのだそうです。

黄色が鮮やかですが、全草が有毒植物。

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島野浦の港で出会った、廃船とトロ箱とキケマンでした。

 

シオミイカリソウ  島野浦を1回訪ねてみてください。

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宮崎県の海岸はのっぺらぼうです。殆どがいわゆるリアス式海岸ではないのですが、県北部の延岡方面は少し出っ張りがあります。

そしてそこには島があります。それも島の人たちが生き生きと活動している島です。島野浦という島です。浦野島なら島みたいな名前だったのですが。

ところ不思議なことに、町名は島浦町です。野がありません。

だけど私たちは島野浦。島の人たちも島野浦。

 

延岡市浦城港から高速艇で10分。とても近いです。フェリーも走っていて、合わせると1時間に1本以上が出ています。

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フェリーには大型トラックの冷凍車が乗るそうです。というのは、島野浦はカンパチなどの養殖がとても盛んなのです。もちろんほかの漁も盛んです。今はサバが大量に水揚げされているということでした。冷凍車で都会へ運ぶのでしょう。

 

その島野浦の山にシオミイカリソウが咲き始めたと友人に教えてもらいました。

噂には聞いていましたが、まだ見たことがありませんので行ってきました。

高速艇を下りたら港町。

山際までぎっしり家が建っています。いかにも漁師町。人口は千人くらい。

 

その後ろの山に登ったらシオミイカリソウがあるらしいですが、急峻な崖で、どこから登ろうかと思って港のおじいさんに聞いてみました。親切にも島野浦のパンフレットを持ってきて登り方を教えてくださいました。そして私が登って行くのを見ていて「そっちじゃないよ、こっちぃ」と大声で叫んでくれるではありませんか。若いころは漁師だったのだろうな、色黒でたくましそうなおじいさん。

 

急な崖の小道をくねくねを登って行って、言われるままに三十三観音様の石仏のある道に辿り着きました。千手観音様に手を合わせました。振り返ると港町。

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その観音様巡りのコースを歩けば、シオミイカリソウにも会えるということでしたが、本当にそうでした。道端に咲いていました。

純白の花が、細い幹から垂れています。イカリソウ。花弁の4枚が細い管状にになっていて、それが船のいかりに見えます。だから錨草。

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葉がとても柔いです。

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あちらにもこちらにも。

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トビの羽とシオミイカリソウ。落としたばっかりの新しい羽。

トビがとても多いです。港の魚狙いでしょうか。

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観音様巡りの道は、歩きやすいように草が刈ってあります。誰かが頑張って整備してくれたおかげでゆっくり歩けます。ありがたい。

シオミイカリソウは最初少なかったけど、歩くにつれて次第に増えました。道端には次々に。林の中にもあります。ちょうど満開の時期に来合わせたようです。

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随分長い道を歩きました。所々で観音様に会いました。下の観音様の前の花活けの間にも1輪咲いています。

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昼になったので、下り道で持ってきた弁当を広げます。港の見える所の木の切り株に腰かけて。

私はどうして今ここにいるのだろう。

 

港が見渡せます。この港は高速艇と漁船の港。

フェリーは山の後ろ側に岸壁が整備されているようです。

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その下り道の急な斜面には、今は荒れていますが畑の跡です。

今年は植えるのかどうかわかりません。後継ぎがなくてもう放置されているのかもしれません。だけどつい最近まで畑だったようです。

私が1番感じたことは、その畑の狭さです。なんといっても畑のできるような斜面ではない急な斜面に、石を積んで畑が作ってあるのです。畑の幅は3m位しかありません。長さは2.、30m。それが段々畑のようにずっと上まであるのです。

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この畑を作る作業がどんなに大変だっか、想像を超えています。夫婦で力を合わせて斜面を削り、石を積んだのでしょう。そして自分たちの食べる野菜を植えたのでしょう。

その畑には今でも水をためるためのいろいろのものが置いてあります。水のたまりそうなものなら何でも。廃物利用です。斜面だから雨が降ってもすぐ乾いてしまうから雨水をためておくためのものです。

私がその畑に目が向くのは、私の家も私が小学校に上がるまでは農家で、畑も少なく父母が働きづめに働いていた姿を見ていたからでしょうか。

 

山を下りて港に行きました。高速艇に乗るまでの間散歩しました。またそこの街並みがなんとも懐かしい風景でした。港町だけあって家を建てるスペースが少なく、家が密集しているのです。路地が狭いのです。もちろん車も通らないような路地が続いています。なんとも私の感傷をそそります。

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島野浦はさびれた港町ではありませんでした。

船のエンジンの音。水揚げする人々の声。話す人の声の大きいこと。

想像以上に人が多く、水産業で賑わっていました。

小学生や中学生と行き交う度に元気よく挨拶してくれました。

島野浦にぜひ訪ねって行ってほしいです。

というのは、私に道を教えてくださったおじいさんは、私に島野浦西国三十三観音巡りマップを下さいました。

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そして、またどうぞ友達を連れて来てくださいと言っておられました。

たくさんの人に来てほしいみたいです。

シオミイカリソウ目的でなくても、観音様巡り目的でなくても、一度行ってみるだけでもいいところです。

 

カンムリカイツブリの繁殖羽は素晴らしい!

3月15日に、カンムリカイツブリの頭に冠が出来始めている写真を載せました。 

 

同じ個体かどうかわかりませんが、今回は見事に変身して、繁殖羽になっているのを見ることができました。

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初めてみました。宮崎県の一ツ瀬川です。

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耳の横の垂れたような羽が素晴らしい。

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後ろ姿です。

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声を出しているようですが声は聞こえませんでした。

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羽を広げてスワンのポーズ。

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羽の下がかゆい。

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飛びそうですが結局飛びませんでした。

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この後流れに乗って川の真ん中に行ってしまいました。



 

コガモがまだ残っています。

3月26日。

ほとんどのカモが帰ってしまいました。

だけどまだ残っているカモがいました。

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コガモ。

大勢でいるときは、オスがピリッ、ピリッと鳴きますから遠くからでも分かります。

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コガモというのはカモ類の中で最も小さいからです。だからコガモです。

 

オスがとってもきれいです。

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顔の青が構造色で輝いています。

お腹の白と黒の細かい模様が素晴らしいです。

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それに比べて手前のメスは地味です。

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コガモは長いこと留まって、川の上流などで初夏の頃でも見られることがあります。

 

ツワブキを取ってきて食べました。

宮崎市清武町の山際を走っていたら、ツワブキの大きい若葉が目につきました。

それを見たら「おいしそう」と思うのです。

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1か所にたくさん生えているというよりも土手に点々とあります。

(左下はスミレ。何スミレ?)

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今は、ツワブキの若い葉が出ているので食べ頃です。

といっても葉を食べるのではなく、今年出た新芽の茎を食べるのです。

若い程柔くて食べやすいそうですが、生まれ育ちが鹿児島の私にとっては、若すぎるのよりも、葉っぱがしっかりしている方が歯応えもあるし、ツワブキの味がするので好きです。

ツワブキと言わず「ツワ」と呼んでいます。宮崎でもそうです。

採ろうと思って林道を歩けば一杯採れます。

本当は海岸に近い道路の方がたくさん生えていますけど。

 

今回の林道はこんな林道です。杉の木が植わっています。杉林の中にもツワは生えています。

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収穫!

そこにはいっぱいありましたので10分くらいで採れました。これ以上は食べきれません。

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家に持って帰りました。

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ツワの一番大変なところはここからです。

葉を落として、そこから下に向かって爪をかけて薄い皮を剥いていきます。

剥いたツワを食べやすい大きさに、ポキンポキン折って水の中に放り込みます。

 

しばらくすると水が黒ずんできますから2,3回水を取り替えて終わり。

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今回は、その昔ながらの方法でしましたので、、料理してもアクが抜けきっていなくてアク臭くて色黒です。だけど私にはそのアク臭さがツワの味そのもので、懐かしいのです。

 

ですが今はネットで見ると、皮を剥く前に30秒くらい茹でると皮が剥きやすいそうです。そしてその後も、何回か水を取り替えた後、一晩水につけておくのだそうです。

そしたらアクが殆ど抜けるそうです。

初めての人はその方が食べやすいでしょう。

 

しかし私のツワは色黒。

ツワと油揚げとこんにゃくをゴマ油でいためて、醤油やみりんなどで味付けしました。

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私のおふくろが作っていたツワの味。あの頃は貧乏だったから・・・。

しっかりツワの味がして満足。

見た目より味!

 

キランソウ  地獄の釜にふたをしてくれます。

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昔、井之口希秀さんという先生に植物を教えてもらっていました。

ある時一緒に田舎道を歩いていると、「ここにたくさんあるのがキランソウで,地獄に行きそうになった時に地獄に落ちないように蓋をしてくれます。だから『地獄の釜のふた』ともいいます」と楽しそうに教えてくださいました。

だから私はこの花に出あうたび、「地獄に行きませんように」と祈ります。地獄より天国が好きですから。

 

薬草として有名で、葉や茎を乾燥させ、それを煎じて飲むと咳止めや解熱、下痢止めなどに効くそうです。死ぬような病気から救ってくれるので地獄の釜のふた。

「医者倒し」と呼ぶ地方もあるそうです。

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地面にはいつくばって広がっています。

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花はとても小さいです。

よく見るときれいな花です。

キランソウのキは紫色の古語が「キ」で、ランは藍色のラン。

それでキランソウだそうです。

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面白い名前ですから「キランソウは地獄の釜のふた」と一回で覚えました。

またもう一つ別名があって、それはコウボウソウ。

弘法大師がその薬効を全国に広めたということでついた名だそうです。

今回このキランソウの写真を撮った、児湯郡木城町の高城跡の山には、弘法大師の像が立って町を見下ろしていました。

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ミサゴ きょうの魚は大きいぞ!

浜の上空をミサゴが魚を抱えて飛んでいました。

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「どうだ大きいだろう」

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こちらは飛んでいたミサゴとは別のミサゴ。

食事中。

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「誰か来たな」
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「俺の獲物だぞ」

はい分かりました。

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その浜には、近くにもう一羽。

こちらのミサゴはもう魚を食べ終わって、海を眺めています。

何を考えているのだろう。

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ミサゴはとても多いです。この十数年でとても増えた鳥です。

 

ナズナ  撫でたいほどかわいい花

大淀川上流の河原に行きました。今は菜の花とハマダイコンの花の競演です。

 

その二つ以外にもいろいろの花が咲いています。

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今日の花はナズナ。

ナズナというのは「撫で菜」から来たという説もあるくらい撫でたくなるくらいかわいい花です。春の七草のナズナです。

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ところが別名がぺんぺん草。

ぺんぺん草も生えない・・・という言い方がありますから、あまりいい言葉には聞こえません。

ぺんぺん草のぺんぺんは三味線を弾く音のぺんぺんです。実が三味線のバチに似ています。

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昔、私が小さいころ、近所に芸者上がりのおばちゃんが住んでいて、よく三味線を弾いていました。

私も引かせてもらったことがありますが、そのころは三味線は珍しいものではありませんでした。

だから三味線のバチといったら誰でも分かったでしょうが、今の子供たちは分からないでしょうね。なんだかしゃもじに似ていると思っていました。

 

ナズナの写真を撮ったあと、河原を歩いていたら、砂に獣の足跡。

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随分めり込んでいますから大きい獣。

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とするとイノシシかシカか。

それとも大きな犬?

 

私が散歩する河原。菜の花も満開。

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ミヤマガラス 羽の色が変わりました。

もう3月下旬になりました。 

ミヤマガラスは宮崎で冬を過ごし、寂しい田んぼを賑やかにしてくれていましたが、そろそろ北に帰る頃になりました。

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そんな今の時期のミヤマガラスの羽の色です。

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 渡ってきたころに比べる色が変わりました。

赤茶が入った感じです。

図鑑には書いてないけれど、繁殖時期になると少し赤茶っぽくなるのかもしれません。

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深みが出ていい感じです。

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渡ってきたころは、嘴の黒っぽい幼鳥と思われる個体がいましたが、今は白っぽくなりました。

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たくさんでいますが遊ぶのも上手。

みかんの皮を咥えたり離したり。

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川の土手に行って
f:id:tonji44:20190320104727j:plain川から上がってくる風に乗って遊んだり。

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帰って子供が生まれて、また秋になったら、子供を連れて宮崎に戻って来てね。