ヨシのいっぱい生えている葦原の近くを通りかかったら、びっくりする位のうるさい声。
ギョギョシギョギョシカッカッカカカ、
ギョギョシギョギョシギョギョシカッカッカカ
ギョギョシギョギョシギョギョシギョギョシ
その騒ぎの仰々しいこと。だから行々子(ぎょうぎょうし)です。正確な名前はオオヨシキリ。
ヨシを切って虫を探します。大きいヨシキリ。コヨシキリというのもいます。
一羽でなく何羽かの鳥が鳴いたり追っかけっこしたり大騒ぎ。
能なしの眠ぶたし我を行々子 芭蕉
行々子大河しんと流れけり 一茶
夏になるとシベリア方面から渡ってきて、葦原に巣を作り子育てをします。秋になったら帰っていきます。日本では夏の鳥だから夏の季語になっています。
口を大きく開けて鳴くこと。
しばらくはこの葦原は静寂が訪れません。