もう5,6年前のことでしょうか。宮崎県中部の海岸の砂地に真っ白い花のハマナデシコが1本咲きました。
そこは入り江を浚渫(しゅんせつ)して、すくい上げた土砂を盛り上げた、小高い丘の崖でした。こんなところに突然どうしたんだろうと思いました。
浚渫というのは浚渫船という船の先に、クレーンゲームのようなバケット・・・とても大きくて重い・・・を取り付けて、それを海の底にドボーンと落として海底の砂をすくい上げる工事のことです。浅くなった港の、船の通り道を深くするためなどの工事をします。
そのハマナデシコは手の届かないところでしたので、もしかしたら、浚渫した海の底から救い上げられた種から、時を経て芽を出したのではないかと夢を見たものです。
ところが数年かけて少しずつ数を増やし、きょうはこんなに多くなっていました。
そこは砂地だし、風も強いのによく育つものです。
不思議なのは白花しかないこと。
私の夢・・・海の底から浚渫船のバケットですくい上げられた古代の白いハマナデシコが今よみがえった・・・う~ん、そうだったらいいのにな。
そしてハマナデシコが見ているきょうの砂浜