大根やぐら  宮崎の季節の風物詩

 昨日のことです。

宮崎市田野町を通っていると、今年も大根やぐらがたくさん目につきました。

大根やぐらとは?

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宮崎市田野町だけで300基を超えるといわれていますから、あちらの畑にも、こちらの畑にも。

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一つ一つがとても大きいのです。高さ6m位、幅6m位、長さは50m位。

モウソウ竹で組まれています。

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中は軽トラックが通るくらい広いです。

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ここのやぐらの大根は、随分細くなりました。1週間から2週間干すのだそうです。

そして、たくあん用に工場に出荷されます。

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ここまでの作業も大変です。

まず大根の収穫。昨日見たところは手作業でした。

ここはおばさんが一人で引き抜き。

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ここのの畑は3人がかり。

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収穫された大根。

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そして大根を洗うのは、洗う機械が畑に持ち込まれていました。大きい機械から小さい機械までいろいろあるようです。

ここは二人で洗い中。

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ここの畑では4人で洗い中。

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そして洗った大根をやぐらの上に持ち上げます。

下の人が長い竿の先に引っ掛けて持ち上げ、上の人が受け取ります。

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ここでは持ち上げる人はやぐらの中。

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大根収穫後の広い畑。

だけどまだ収穫していない畑がたくさんありましたから、しばらくは大変なことでしょう。

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大根農家の人が一番気にかかるのは雨と気温だそうです。
雨が降ったらブルーシートを掛けなければいけません。そのためのブルーシートがやぐらの脇に組み込まれていて、軽トラックで引っ張って、全体を覆うように作られているのだそうです。賢い。
気温が下がり過ぎて0度になると、凍って大根の品質が落ちます。
そんな夜は、やぐらの中でストーブを焚くのだそうです。大変な苦労。
しかし田野町は鰐塚山から吹き下ろす「わにづかおろし」が乾燥していて、大根干しの適地。品質がいいのです。
しばらくは大忙し。