キバナノツキヌキホトトギス

今年もキバナノツキヌキホトトギスの季節になりました。

いつも見ている場所で見た後、今回は教えてもらった初めての場所まで足を延ばしてみました。

どちらも車の中から見られるような道路端です。

と言ってもほとんど車の通らない道沿いです。

だけど車で通っても、その気になって見ないと目に入らないと思いました。

今の季節、黄の色は景色に同化してしまいます。

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 ちょうど満開でした。

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 水のしたたり落ちるような崖が好みのようです。 

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つぼみと葉です。突き抜き・・・です。 

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 初めての場所にたくさん咲いているのが分かって感動しました。

オオクサボタン

見たいけどまだ見たことのない花、

オオクサボタンを見ることができました。

 

水が滔々と流れる渓谷沿いの土手でした。

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 時期的には少し遅いようですが、花が残っていてよかったよかった。

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 落葉の小低木です。1m位ありました。

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 県北の遠いところまで出かけた甲斐がありました。

その付近の山を探してみましたが、ほかにはありませんでした。

コキンバイザサ 公園の木の下に

コキンバイザサは小さな植物です。

地面からササの葉のような葉が出て、そこから花茎が出ています。

なかなか見られない花で、最初に見たのは都井岬の馬の通る丘でした。

 

今回、宮崎市の大きな公園の大樹の下に出ていました。こんな所にとびっくりしました。

 

のどかな公園。母と子がのんびりしています。

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そんなところの木の下を探していると・・・ありました。

大きな根っこが広がっている地面。

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落葉と比べてもその小ささが分かります。

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探すと所々で見つかりました...

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花は小さすぎるけど、拡大するととてもきれいです。

コキンバイザサの特徴の花弁の毛が見えます。

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彼らはいい住処を見つけたようです。

 

因みにキンバイザサは葉の幅が広くて脈が何本もあり、花茎が殆どないのだそうです。

どこかにあるのでしょうけどまだ行き当たりません。

 

山の尾根道で出会ったこの鳥は?

日向市美々津の日向灘に流れ込む耳川右岸の道を、諸塚方面に向かっているとき、美郷町の旧西郷村から南側の山に登る入り口がありましたので登ってみました。

くねくねとした未舗装道路の悪路で、1時間近くかけてやっと尾根に出ました。

なんとそこは立派な舗装道路だったのです。こなところに舗装道路とびっくりしました。だけどまた、ガタガタ道を引き返さなければいけないかと思っていましたのでほっとしました。その舗装道路を行けばどこかに下りられるはずだからです。

 

そしてもう一つびっくりしたのは、登り詰めた所の舗装道路になんとヤマドリのメスと思われる鳥。

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つい先ほど登る途中、アカヤマドリのオスを見たばかりだったので、てっきりアカヤマドリのメスと思いました。

しかしわりと車は近いのに逃げようとせず、立ち止まったり、歩いたり、水を飲んだり。人馴れしている感じです。

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そして双眼鏡でよく見ると足環がついています。

これを見たら、これは怪しいぞと思いました。

キジの可能性が高いのです。その足環には[MZ1?]と書いてあります。宮崎県が放鳥したもののようです。

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宮崎県はコシジロヤマドリとキジを放鳥しています。旧西郷村はアカヤマドリの区域なので、コシジロヤマドリを放鳥することは考えられません。ということはやっぱりキジかなあ?

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メスは、キジもコシジロヤマドリもアカヤマドリもそっくりです。

なかなか見分けがつきません。胸に独特の模様があればヤマドリだと私は思っています。

それにしても、足輪がついていなかったら私はアカヤマドリのメスにしてしまったかもしれません。アブナイ、アブナイ。

 

コシジロヤマドリとアカヤマドリの中間型

コシジロヤマドリとアカヤマドリの中間型かなと思う個体に出会いました。

10月28日のことです。

場所は日向市で、耳川とその南の石並川の中間付近の山です。

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下の写真、腰の白い部分がまばらです。 

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 以前私はコシジロヤマドリとアカヤマドリの境界を一ツ瀬川、小丸川付近と書きましたが、今回見たのはそれよりも随分北になります。尾鈴山系よりも北側です。

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以前も中間型のような個体を見たことがあったのですが、写真が撮れたのは初めてでした。

嬉しかった~。f:id:tonji44:20191026143411j:plain

私の方をしきりに見ています。

「じいちゃん、何しているの」 

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 この日、アカヤマドリのオスも見ました。写真は撮れませんでしたけど。

そこは耳川のすぐ南の山の中(旧西郷村)でした。

 

 

バクチノキ 今、花が咲いていました。

バクチノキに花が咲いていました。

その前に、花より面白いのは名前。

バクチノキは古い樹皮が常時剥がれ落ち、黄赤色の裸になっているのです。

ですから博打で負けた男が身ぐるみはがされて、裸になったのに例えられているのです。

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見上げるといっぱい白い花が咲いています。

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花穂がついています。

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花穂の拡大。

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公園の片隅に咲いていた花。10月末に咲く花。面白い名前の花。

 

ジョウビタキが家にもやって来ました。

うちの庭でヒッヒッヒッというジョウビタキの鳴き声が聞こえましたので、急いで庭に出てみました。

いましたジョウビタキのメス。

今季は初めて見ました。

ジョウビタキが来ると今から寒くなるなあと思います。

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今から先、人家のあるところでも公園でも田畑でもどこでも見られますが、不思議なことは群れていないことです。

神様が日本の国の上空から、豆をまくようにパラパラと全国にばら蒔くのかもしれません。

アキチョウジ  高千穂の植物

 

  五ケ所高原を後にして高千穂町の標高の高い山に車で登っていました。

ある高度になったら道端に突然アキチョウジが現れました。

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秋になったら一度は見たい花なのでとても嬉しかったです。

名前からも秋を感じるのですね。

 

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それからというもの上れば次第に数が増えて、土手一面がアキチョウジの所もありました。

土手一面アキチョウジ。

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草丈は30センチ位で、筒状の花は2センチ位です。 

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日暮れ前の山道です。山並みが薄暮色になりました。

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アキチョウジの咲いているところからカンタンの声が聞こてきました。

ルルルルルルーーーーー。いつまでも途切れることなく鳴いていました。

カンタンというのはスズムシなどと同じ秋の虫ですが、街にはいません。

 

秋の草原 高千穂町五ケ所高原

高千穂町内の牧場のある五ケ所高原です。

そこは草刈りがされるので野の花が生き生きと咲き誇っています。

 

ウメバチソウ

つぼみがかわいい。

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コシオガマ

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リンドウ

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アキノキリンソウ

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カラスノゴマ

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ムラサキセンブリ

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まだまだキクの花やアザミの花がいろいろありました。

ヘラサギ

クロツラヘラサギが毎年やって来る池に、それらしいサギがいました。

最初やぶの中だったのでなかなか区別ができませんでしたが、写真を撮ってみるとヘラサギでした。

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クロツラヘラサギは、嘴の黒と目が一体化していますが、ヘラサギは目が独立しています。

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羽がきれいです。初列風切の色からするとまだ2羽とも若いようです。

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この池に留まるのかもっと南下するのか、まだ時期が早いですから南下するかもしれません。

ツクシコゴメグサ  高千穂の植物

野原の土手に咲いていたツクシコゴメグサです。

とっても小さい。10センチ位。

葉があって光合成する植物としてはとっても小さい方だと思います。

葉も花も小さい。

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花は7ミリ位。

米粒くらいの大きさです。

だから小米草。

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小さいけど写真で引き伸ばしたらとってもきれいな花です。

ナガミノツルケマンとハガクレツリフネ 高千穂の植物

高千穂の町に入り、岩戸という所に行きました。

そこから少しだけ山道に入ってみました。10分も走ると道路の脇に黄色い花がいっぱい咲いています。

車を降りてみてみました。とてもかわいい筒状の花です。

以前ナガミノツルケマンと教えてもらいました。

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こんなに繁っているところもありました。

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同じようなところでよく見かけた花はハガクレツリフネです。

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この花もとてもきれいです。海岸沿いの町ではあまり見かけません。山の花です。

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高千穂町を 一日中見て回って、一番多いと思ったのがナガミノツルケマンでした。見た数は多分千本を越えたと思います。

次に多かったのがハガクレツリフネでした。これも見飽きるほど見ました。

あるところにはいっぱいあるものです。

カラフトワシはまだ来ません。

カラフトワシが来たかどうかの問い合わせがありますが、今日(10月20日)現在来ていないようです。

それぞれの年の初認日を書きますと 

1年目  2014.11.24

2年目  2015.10.12

3年目  2016..10.25

4年目  2017.10.27

5年目  2018.10.10

6年目の今年はまだ

という所です。

先日も一ツ瀬川に探しに行きました。

カラフトワシの代わりに、それよりもずっと大きな鳥がいました。

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インドトキコウです。

インドトキコウがアオサギに聞いていました。

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「ねえアオサギ君、鳥見に来る人達はどうしてカラフトワシ君のことだけ気になるのかなあ。僕の方がずっと大きいし色もきれいだと思うのだけど」

「人間が何を考えているか分からないなあ。君の方がずっと立派だと僕も思うよ。

顔もとてもいい顔だよ」

「ありがとう。それを聞いて安心したよ。じゃあまたね」

と言って飛んで行ってしまいました。

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オオウラギンスジヒョウモン、メスグロヒョウモン、ウラギンヒョウモン

高千穂町の野原や山で出会ったチョウです。

もう時期が遅いので期待していなかったのですが、わりと珍しいチョウに会えました。

 

オオウラギンスジヒョウモン表

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その裏

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メスグロヒョウモン表

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その裏

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ウラギンヒョウモン表

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その裏

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現場で写真を撮っているときは、逃げはしないかと慌てていて、種類まではなかなか分かりません。それで、チョウやトンボは帰ってから写真で何だっただろうかと見るのがまた楽しみです。

 

キバナアキギリ だけど黄花でなく白花

高千穂町の山道を随分登ったところの土手にありました。

キバナアキギリはどこにでもある花ではなくて、珍しい花だと思います。

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そこには数十本咲いていました。

30センチくらいの高さです。

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本州の方にはアキギリという花があって、その花は赤いようです。

それに比べて九州にあるのは黄色・・・らしいです。

私が以前諸塚村の黒岳で見た時も黄色でした。

しかしここでこの花を見た瞬間「白い花」と思いました。

 

それで、ここだけの「シロバナアキギリ」と名付けました。

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花は3.5センチ位と割と大きいでした。

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黄色より白の方がふっくらして上品に見えました。

丁度花が良い頃出会いました。