大きな川の中流域の森。
クマタカのいる森は対岸です。
昨日の昼頃。
着いたらクマタカの幼鳥の鳴き声が谷に響きます。
ピッピーーーー ピッピーーーーピッピーーーー
声のする対岸の木を双眼鏡で探します。
山の中腹の木に止まっているのが見えました。
お腹が白いのです。下の写真ちょうど真中。
望遠レンズで撮って拡大してみました。
口をあけて鳴いています。
親に「お腹が空いたから餌を持ってきて」と言っているに違いありません。
しかし親は現れません。もう12月ですからちょうど独り立ちするころなのです。
クマタカは3月ごろ産卵し5月上旬ころ雛が孵ります。そして7月ごろ巣立ちするのですが、11月か12月頃までは親から餌をもらうのだそうです。
ですから今はいゆる乳離れの時季だと思われます。
一昨日は友人のIさんがここで、幼鳥の鳴き声と親鳥を見て、親鳥の写真を撮っておられました。だから昨日までは親が餌を運んだのかもしれません。
昨日は私が4時間くらい見ていましたが、親鳥はやってきませんでした。
幼鳥は鳴き続けて2回枝移りした。
幼鳥は親が来ないので少し飛んで別な木に移りました。
飛びながら鳴いて親を呼んでいます。
いくら鳴いても
どれだけ泣いても
親はやってきません。
幼鳥の厳しい人生?鳥生?が始まります。