近くの山に行ってきました。尾根筋を歩くと日向灘が見えます。
冬の森は寒くて怖い?
いえいえ、歩きまわればそんなに寒くないし、怖さは全く感じません。
想像するよりも、中に入ってしまえば森が人間を包み込んでくれます。悪いやつは森の中にはいません。悪いやつは多分街が好きです。
かえって、私が歩くとシカやイノシシや鳥が怖がって逃げてしまいます。逃げなくても何も悪いことはしないのですけど。
昨日そんな森に行ってきました。初めての森です。森の中は歩くと落葉でふかふかいしています。
目の前に突然赤いまん丸いものが何個も落ちています。
ツチトリモチです。ツチトリモチは見たかったのですが、今季は時機を失してしまったので諦めていました。12月9日というのにまだありびっくりしました。
鮮やかな赤色。ヤマモモの実を大きくしたような感じ。高さは6センチ位。
これも寄生植物です。地下に塊状の茎があり、秋の終わりごろ花茎を地上に出します。
大きさはこのくらい。
寄生植物ということは宿主の木があるわけですが、周りにたくさん小さな木があり、どの木か分かりませんでした。というか私は木の名前がとんとわかりません。
赤いツチトリモチを持ち上げているこれが葉だそうです。植物ですねえ。
下の写真、少し枯れ葉をどけてみました。もちろん元に戻しました。
ツチトリモチとは?
とりもち・・・というのがあります。私が小さいころのこと。先輩が山から何かの木の皮を剥いできて、石でつぶすとべたべたくっつく餅のようなものができました。
それを長い棒の先にくっつけて、椿の木などメジロが来るところに立てておくのです。するとメジロがそれに止まり足が動かなくなるので、ぶら下がりがります。
隠れていた私たち子供が「かかった」と言ってメジロを捕まえていました。
それがとりもち・・・鳥餅・・・。鹿児島の私が育った田舎では「やんもっ」と言っていました。
木の皮でなく、このツチトリモチなどの土の中の塊を掘り出して、つぶして鳥餅を作る方法があるのだそうです。
だから、土の中から掘り出した鳥餅…で土鳥餅・・・ということのようです。
可愛いツチトリモチ、今年も見ることができてよかった、よかった!