もう咲いているころかなと思って、裏庭に出てみると、視界が空で見づらいけれど花が咲いているようです。
花が咲く枝が高くなりすぎました。
棒を持ってきてその一枝を手前に手繰ってみました。
綺麗な花が今年も咲いていました。
花はバトミントンの羽みたいだと誰かが言いました。
とっても小さい羽です。
1センチくらい。
この花がどうして家の裏庭にあるかといいますと、かれこれ5年くらい前の12月のことです。
宮崎県の北部に延岡市があり、そこから西に行くと高千穂というところがあります。
その町を結ぶように西から東に川が流れており、五ヶ瀬川といいます。
その川の南側の山並みの上を道が走っています。六峰街道と言います。
1000m位の六つの峰の尾根を走るような感じです。だから六峰街道。
途中天文台が一つあるくらいで人家もほとんどありません。眺めは最高です。
私たちはこの道が気に入っていて、植物や鳥を見に季節ごとに訪れていました。
この道の延長は57キロ位あり、山道でスピードが出せませんから結構時間がかかります。
5年位前のその時・・・12月初旬は、もう山の上は真冬でした。植物も枯れてしまっていて、見るような植物はありませんでした。
そんな時道端に赤い小さな実をつけたつる性の植物を見つけました。
それがヒヨドリジョウゴでした。
その時撮った写真です。
荒涼とした冬景色の中でとても美しく感じました。
土手にいっぱいありましたのでその実をちぎって持って帰り、赤い実の中の種を取り出してすぐに大きな鉢に蒔いておきました。するとそれから芽が出て大きくなりました。毎年花を着けるようになったのです。
葉がすっかりなくなる時期があって幹だけになります。
もう枯れたかなと思うとその枯れたような幹から枝を出します。
だからだんだん背が高くなるのです。
今年の冬も赤い実がなるでしょう。
そしたらヒヨドリが来て実を食べるかな。鵯上戸。