雨の日の浜辺。
流木にトビが止まっていました。
羽が雨に濡れて黒っぽく見えます。
こちらにも1羽。
何か考え事をしているようです。
「トビ君、何を考えているの」
「何も考えていないよ。見えるものを目で見ているだけ」
宮崎県西都市の山の中で出会いました。ルリミノキの実。
冬の山では赤い実には時々出会いますが、こんな色の実に出会うとドキッとします。
木は低い木です。私と同じくらい。
このくらいの大きさの実です。
ルリミノキの写真を撮っていたら、後でガサゴソと音がしたので振り向くとシカでした。
不思議そうに私を見て
「このじいちゃん一人で何してんだか」
とひとりごちた後、ぴょんと跳ねて森の中に行ってしまいました。
いつもの浜に行きました。日中はそれほど寒くありません。
広い広い砂浜が続いている浜のすこし丘側は砂山になっています。
その砂山の土手に変わったきのこが生えています。
こんな砂山です。向こうに見えるのが海です。
写真の真ん中に2個。
ここには3個。
こちらにも。
お茶碗の形をしています。
砂山に生えたお茶碗。
だからスナヤマチャワンタケです。
近くに10個くらいありました。今年は豊作。
こんなに小さいです。
不思議なことは、この中に砂があまり入っていないことです。なぜでしょう。
下の写真のキノコは砂を吹き飛ばしたりなど一切いじっていません。そのままです。
キノコの生えているところから海を見ました。
だけどこれもどういうわけか、キノコは海側でなく反対側に多いようにありました。
不思議な形をした砂浜のキノコに今年も会えました。
今年も近くの池にオシドリがやって来ました。うちから歩いて10分位です。
人の姿が見えると逃げますから息を殺して歩き、木の葉の間から見ます。
くつろいでいます。きれいですねえ。
オスは目立ち過ぎますが、メスもいい色をしています。
オスはどうしてこんなに派手になったのでしょう。
この後ろの両側にある橙色の羽。
銀杏羽(いちょうばね)と呼ばれています。
ただの羽でしょうか。なんだか厚みがあるように見えますが。
触ってみたいですね。
その願いが叶いました。なんという奇蹟。
綾町の川沿いに銀杏羽が落ちているのを見つけました。
願っていると時々神様が願いをかなえてくれます。
これがその羽です。
厚みはなくて普通の羽でした。
とってもきれいです。これも神様の作られた芸術作品です。
池の葦原にジシギが2羽いました。
ジシギというのは、オオジシギ、チュウジシギ、コシギ、タシギなどの総称です。
見た目が似ていて、なかなか区別がつきません。
下の写真、遠いので大きさもいまいち分かりません。
タシギなのかチュッジシギなのかオオジシギなのか?
そこでジシギ君にお願いしてみました。
「尾を広げてくれると、しっぽの先の模様で誰かが分かるのだけど広げてみてくれないかなあ」
「いいよ。こうかい」
「もうすこし広げて」
「このくらい」
「いいよ。いいよ。その調子。右を向いてくれると見えやすいのだけど」
「分った。これでどうだい」
「わ、最高。ありがとう」
「それで僕は誰だったの 」
「うーん、たぶんタシギ君だと思うよ。自信ないけど」
「それは人間がつけた名前だね。僕は僕だよ」
「そのとおり。君は君だ」
山の上に咲iいている、小さなキッコウハグマを見に行ってきました。
高さ5センチから15センチくらいの小さなキッコウハグマです。
いっぱい咲いていました。
こんなに小さいのです。
少し背を伸ばしたキッコウハグマ、それでも15センチくらいです。
ここのキッコウハグマは葉が亀甲というより小さくて丸っこいのが特徴です。
今、うちの庭に紫の実をいっぱいつけているのはコムラサキシキブ。
その実を食べにメジロがやって来ます。
メジロたちは10羽位で、あっちの家の庭こっちの家の庭と、食べ物を求めて巡っています。
こっちでも。
ずっと留まってお腹いっぱい食べるのではなくて、一人2,3個食べたら行ってしまいます。とても気ぜわしい鳥です。
蛇足ですが、スズメ、メジロと来たら小さい頃のしりとり歌を思い出しました。
スズメ、メジロ、ロシヤ、野蛮国、クロパトキン、金の玉、負けて逃げるはチャンチャンボウ、棒で打つのは犬殺し、シベリア鉄道長けれど、土瓶の口から吐き出せば、バルチック艦隊全滅し、島津の御紋は十文字、字書きの上手な瀬戸口さん、三種の神器を受け継ぎて、天皇陛下万々歳。
「字書きの上手な瀬戸口さん」とは誰だろう?
広い広い田んぼの脇を小川が流れています。
その土手の荻(おぎ)にスズメが群れていました。
とても感じがいいです。
先日、恩師のお宅を訪問しました。
恩師の奥さんは、私がバードウォッチングをしいていることをご存じで鳥の話になりました。
そして「私は鳥の中で一番スズメが好き」とおっしゃいました。
うーん、なるほどなるほど。
スズメは日本の鳥の原点です。
『すずめのおやど』
すずめ すずめ
おやどは どこだ
ちっちっち ちっちっち
こちらでござる
おじいさん よくおいで
ごちそう いたしましょう
お茶に お菓子
おみやげ つづら
さよなら 帰りましょう
ごきげん よろしゅう
来年の春も
またまた まいりましょう
私もスズメが好きになりました。
コクマルガラスのパンダ模様がいると教えてもらったので見に行ってきました。
3百羽位のミヤマガラスの群れの中ですから、探すのが容易ではありません。
カラス達は田んぼで餌を採ったり電線に止まったり。
電線に止まったとき順番に見ていきましたらいましたよ。
1羽のパンダ模様の小さなカラス。
右下の2羽もコクマルガラスです。周囲のミヤマガラスに比べるとかなり小さいです。
右はコクマルガラスの真っ黒です。
パンダ模様が成鳥で、真っ黒は幼鳥だそうです。
真っ黒は10羽ほどいました。
パンダガラスがもう1羽いましたが、それは田んぼで餌取り中。
コクマルガラスの鳴き声はかわいいです。キュゥ、キュゥと鳴きます。
毎年やって来るクロツラヘラサギがやって来ました。
宮崎市一ツ瀬川の川口近くの池で羽を休めています。
クロツラ「コサギ君今年も宮崎にやってきたよ。よろしく」
コサギ「待っていたよ。賑やかになって嬉しいよ」
下の写真の右側はヘラサギのようです。体も少し大きめです。
宮崎ではクロツラヘラサギよりヘラサギの方が珍しいです。
左のクロツラヘラサギは足に何かついています。
カラーリングです。
右足の赤いリングのK03は韓国でつけられたもののようです。
リングの色の組み合わせなどで、いつだれがどこで着けたかなどが分かるのだろうと思います。
もう一つ、下の写真の一番右側はクロツラ?ヘラ?
宮崎では時々このような目先の黄色い個体が見られます。
クロツラだと思いますが、単にクロツラの幼鳥で黄色い部分は今から黒に変わるということではないようです。
幼鳥は見ますがこれとは違うのです。
個体差なのか、ある特別の地域の地域個体なのか。
皆、一冬を宮崎で過ごしたら、来年4月初めには帰ってしまいます。
それまでは他のみんなと仲良くね。