昔住んでいた町
家の近くの崖の下の小さな小径
小径の脇には小さな水路
綺麗な水が山から落ちてくる
今そこはツワブキの小径
よく二人で散歩した道
夏は蛍、秋から冬はツワブキ
今はツワブキそして・・・
ツワブキと一緒に咲いている白い菊
「この野菊は何?」
「サツマシロギク」
野菊の花は伊藤佐千夫 「野菊の墓」
野菊を手折ってお墓に供えようか?
秋の野に花をめでつつ手折るにも迷うことあり人というもの 伊藤佐千夫
ツワブキは陽の色
白菊は霜の色
ツワブキとサツマシロギクの咲く小径は長い
どこまでも続く
冬の日暮れは早い
いつも遠くまで歩き過ぎたあの頃