久しぶりに大学生の孫と鳥見に行きました。
私は目が衰えていますが、若いものは目がいい。
車で田んぼの中の道を、何かいないかなと思いながら走っていると、急に孫が「ストップ」と言いました。
そして「すぐそこ。すぐそこ、近すぎる」という指先を見ると、ほんの数メートルの右側に鳥が止まっています。後ろ姿。
「タカだ。写真撮って」と言いますので私は運転席の窓からズームレンズのカメラを向けました。
しかし、向こう向きなので顔が分かりません。
助手席の孫からはフロントガラス越しになるのでいい写真が撮れません。
孫は車の中で助手席から後部座席に移りました。
そして写真を撮り始めました。だけど草が邪魔になっています。
「草が邪魔でないところまでバックするよ」と言って少しバック。
それでも逃げません。
タカは私たちの方を向きました。目が鋭い。
孫も写真が撮れました。逃げはしないかとびくびくです。近すぎるのです。
2人とも随分写真を撮ったところで、後ろから車が来ましたので、車を動かしたら逃げました。
私と孫の脳が狩猟本能に戻ったようでした。
「獲る」と「撮る」の違いがありますが。
孫は撮った写真を眺めて満足気です。
「白い眉があったから、オオタカかハイタカ。大きさからしてハイタカ」
興奮の数分間でした。