堤防の上の道路を車で走っていました。
道路左の草藪の所にキジのメスの姿が見えたのでブレーキを踏んで止まりました。
近いので普通すぐ藪の中に逃げるものです。
逃げないのでフロントガラス越しに写真を何枚か撮りました。
それでも逃げません。とっても近いのに。
それならガラス越しではなく外に出て写真を撮ろうと思って、運転席からキジのいる反対側の車の外に出ました。
するとどういうことでしょう、私の出た右側の方にキジが来ているではありませんか。近すぎて・・・。
そして変な格好をしました。羽を広げて地面に這うような。
近すぎて全体が写りません。
その時、もしかしたら左の方に巣があるかヒナがいるのではないかと思い当たりました。
そしてこの格好は鳥の擬傷行動(ぎしょうこうどう)ではないかと。
シロチドリでは何回か見ました。
擬傷行動というのは。卵や雛に人とか獣が近づいた時、親鳥がけがをしているかのようなにうずくまったりして、自分の方に目を向けさせることです。
ということで、私はすぐ車に乗ってその場を立ち去りました。
そして帰って写真を見たらなんと最初の写真・・・ヒナが写っているではありませんか。
まさか写っていると思っていなかったのでびっくりしました。
拡大すると・・・。
ヒナというかひよこというか。なんとまたかわいいこと。
危険だと思ったら人間の母親は子供を抱っこして逃げます。
サルはおんぶして逃げます。猫は咥えて逃げます。
だけど鳥は・・・。
藪の中にはまだ他にもヒナがいたのかもしれません。
無事ヒナが大きくなりますように。交通事故にあいませんように。