2023年6月に新種として新聞に載っていたミヤザキサンショウウオです。
それまではオオイタサンショウウオといわれていましたが、末吉豊文さんらの地道な研究で別種として発表されました。
1月、2月が産卵の時季と聞いて探しに行ってみました。
田んぼの広がる山沿いの道の小川、今年は雨が少ないけど、少しだけ水溜りができていました。その水たまりはだいぶ濁っていて、底は見えません。
じっと水面を見つめているとサンショウウオが水面に登って来ました。何匹もいます。
一匹が棒のようなものにつかまっています。
そしてよく見るとお腹の下、黒い点々の卵が見えます。産卵中のようです。
時々水面に顔を出して空気を吸います。
こちらは湿った落ち葉の上を動くサンショウウオ。10センチから15センチ位です。
色はもっと黒っぽいものもいました。
かわいい目をしています。
サンショウウオといえば、私が思い出すのは井伏鱒二の短編小説「山椒魚」です。
岩屋の中で生まれ、体が大きくなってしまって岩屋の入り口から出られなくなったサンショウウオの話です。それを読んだ頃は私も暗いトンネルから出られない頃でした。
今は外で青い空を見上げることができます。