キツネノカミソリ  葉は自分の花を知りません。

今、キツネノカミソリの花の季節です。

今年も田舎の道で出会いました。

「オオキツネノカミソリ」には西の方で出会いましたので、「キツネノカミソリ」はどこか咲いていないかなあと探していましたら、北の方にで咲いていると教えてもらって見に行きました。。

オオキツネノカミソリはキツネノカミソリの変種で、そっくりだけど少し違います。

 

まずキツネノカミソリ。

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地面から直接茎が出ていて、葉がありません。ヒガンバナの咲き方と同じです。

葉は早春に出てきます。そして球根が大きくなり、夏が近づくころには枯れてしまいます。

そしたらそこから花の茎が出てきて、お盆が近づくころ花を咲かせるということです。

ですから、葉は自分の花を知らないということになります。

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上はキツネノカミソリですが、下はオオキツネノカミソリです。

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キツネノカミソリの大きいのがオオキツネノカミソリかと思いがちですが、見た目には大きさはほとんど変わりません。40センチくらいです。花の色はいろいろありますから、それで分けることはできません。 花弁の大きさも見た目には同じくらいの大きさに見えます。

キツネノカミソリとオオキツネノカミソリの違いは、上の2枚の写真で分かります。

メシベとオシベが長くて花の外に出ているのがオオキツネノカミソリです。

キツネノカミソリのオシベ、メシベの殆どは花の中に納まっているように見えます。

 

下もオオキツネノカミソリです。飛び出しています。

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キツネノカミソリは「狐の剃刀」です。葉が細長いのでそれを「剃刀」に見立てたようです。

「キツネ」がよくわかりませんが、下の写真で分かるとおり、咲いて少し時間がたつと花弁の先が白くなります。

野生のキツネを見たことがあります。。

キツネを正面から見ると全体がキツネ色ではなくて、鼻の下あたりから腹にかけて白いのです。そこが似ているからキツネなのかなあ思います。

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キツネノカミソリの花を見たら、お盆の準備の計画を立てます。

庭の草むしり、お墓の草むしり、盆提灯の準備・・・・。 その時期になりました。