私たちが普段見ているカラスには2種類あって、ハシブトガラスとハシボソガラスです。
ハシとは嘴のことですから、嘴がごつくておでこが出ているハシブトカラスと、そうでないハシボソカラスがいます。
ゴミ置き場のごみをあさるのもこのどちらかです。
ところが、秋になると大陸から別のカラスたちがやってきて冬を過ごします。
そして暖かくなったら帰っていきます。
その中で一番多いのはミヤマガラスです。
集団で来ますからとても賑やかです。
ハシブトやハシボソからするとやや小さいです。
昨日も台地の道路を走っていると、道路の電線にミヤマガラスの集団。
ずっとむこうまで。
このミヤマガラスの集団がいると私は車で近づいてエンジンを止め、耳を澄まします。
その中に時々混ざっている別のカラスを探すのです。
昨日は、「キュ」というカラスらしくない鋭い声が聞こえました。
それはコクマルガラスの声です。
それで電線をずっと双眼鏡で見ていくといました。右から2番目のカラス。一番右と比較すると随分小さいです。
しばらく見ているとそのカラスが左側の畑に下りました。
真中の2羽。
コクマルガラスです。
小さくてかわいいです。ミヤマの子供のよう。
頭の後ろが少し白いです。
これはコクマルガラスの若い個体です。
完全な成鳥になると別物のように変身します。昨日はいませんでしたから、以前撮った写真が下です。
私たちは仲間同士ではコクマルに対して「しろまる」と呼んでいます。パンダガラスと呼ぶ人もいます。
この白丸を見ることはなかなかありません。
ハシブト、ハシボソ、ミヤマ、コクマル。
この4種を見ていると
ハシボソ、ハシブトは大人。
ミヤマは中学生
コクマルは小学生。
なんだかそんな風に見えます。