今の季節、田んぼや畑では野焼きが盛んです。
畔焼き(あぜやき)とも言いますが、畔だけではなく稲を刈り取った後に残っている稲もついでに燃やします。
だから畔だけでなく田んぼも真っ黒のところがあります。
この焼いた田んぼは小鳥達の餌場です。
多分刈りとった後に生えた稲が実をつけていて、それが焼けて落ちて、いい加減芳ばしいのではないかと想像しています。
さて次の写真の中央小鳥が1羽・・・何でしょう。
何の鳥というより鳥がどこにいるでしょうか。
答え。
顔を上げるとわかります。
タヒバリです。
なんだか小鳥の羽の背中の色は、この焼けた地面の保護色なのかもしれないなと思いました。
そのタヒバリです。
この焼いた田には、他にもいろいろの小鳥が来ています。
上はタヒバリですが下はただの「ヒバリ」です。
ヒバリはしゃがんでいることが多いです。
下はツグミです。やっとツグミを田んぼで見れるようになりました。
北の方に寒波が来たので、下ってきたのかもしれません。」
下もツグミです。感じよく写ってくれました。
在来のスズメももちろんいました。
私はスズメも好きな鳥の一つです。
近くの電線にニュウナイスズメの大群がいました。1羽だけ下りてきました。
写真を撮ってもらいに?
ムクドリもいました。ムクドリはいつも仲間と一緒。
ハクセキレイは餌を食べるというより日向ぼっこ。
焼いた後はまだ土が温かいのかもしれません。
そういうことで、野焼き跡の田んぼで遊ぶ小鳥達でした。
野焼き後の黒くなったところを「末黒野(すぐろの)」といいます。
俳句の春の季語になっています。
また「小鳥遊」さんという名字があって、「たかなし」さんと呼ぶのだそうです。
鷹がいないから小鳥がのんびり遊ぶのですね。全国に30人くらいおられるそうです。
そこで俳句を一句
末黒野で小鳥が遊ぶ鷹はなし
野焼き後の田んぼは黒くて汚いかと思いきや、なんだか暖かいところでした。