ギボウシランの森に行ってきました。
友達に教えてもらった秘密の場所です。
小雨が降ったり止んだりの天候でしたが着いたころ青空が見えてきました。
今年も咲いていました。
雨に濡れています。
別な株です。高さは20~30センチくらいです。
葉がギボウシの葉にそっくりですが、大きさが小さくて五分の一位です。
花の色が独特です。
行く途中、イノシシが私に驚いて崖を駆け上がっていきました。
マヤランは緑の葉が無いので光合成しません。
いわゆる菌従属栄養植物で花を着けるときだけ茎が立ち上がります。
そして種子ができると跡形もなく消えてしまいます。
また毎年同じところに出てくるわけでもありません。
ということでなかなか見つけることが難しい植物ですが、今年も出会いました。
とても嬉しかったです。
根のところに葉が無いのがなんとも不思議です。
花は結構きれいです。普通のランの花に負けません。
草の中にもありました。
マヤランのマヤはマヤ文明のマヤではなくて、この種が初めて発見された神戸市の摩耶山(まやさん)に因むということです。
マヤランの花は梅雨が明けるころは消えてしまうことでしょう。
花の命は短くて。
照葉樹の森、大きな木を見上げて着生ランを探しておりました。
するとなんだか黄色い花が固まって着いているのが見えました。
見たことがない花。
一体なんだろう。
左にミヤマムギランの赤い花が1本。
なんだか形がそっくり。
右にもミヤマムギラン。
ということで帰ってから調べたら、これはミヤマムギランの黄色い花。
キバナミヤマムギランということが分かりました。
自然界で見るのはとても稀なようです。
面白いものに出会いました。
雨が一時止んだので、傘をもって照葉樹の森の中を歩きました。
賑わっていた森も小鳥たちの子育てが終わったのか、すっかり声がしなくなりました。
しばらく歩いたところ、前方の木の枝に小鳥がぴょんと止まりました。
キビタキでした。
ちょっと前までは、キビタキの声が切れ目なく聞こえていたのですが、この日は声がしなくなったなあと思ったところでした。いることはいるのですね。
キビタキも
「また降ってきそうだなぁ」
とうんざり顔で空を見ていました。
2時間くらい森の中を彷徨しました。
思ったほど虫は多くなくて、空気だけはおいしいでした。
車に戻りついたら、ズボンにヤマビルが2匹くっついていました。
虫よけを沢山ふって出かけたのですが。
だけど噛まれなくてよかった!
噛まれると1週間ぐらいかゆみが止まらないのです。
今期3回噛まれました。
森の中の大きな木の、手の届かいない高いところに綺麗な着生ランの花が咲いていました。
オサランです。
着生ランは、花もそうですが、葉と根とバルブも見る価値があります。
バルブというのは葉と根の間についている大豆のような丸い塊です。
種類によってついていたりいなかったり。それも面白いです。
着生ランは木に着いていることが多いですが、木から栄養を貰っているわけではありません。幹を伝わってくる水の中に栄養があるのでしょうか。不思議。
季節の中でほんのひと時の花の時季。
今年もオサランの花を見ることができました。
今からいろいろの着生ランが花を咲かせます。
雨の合間を縫って見に行きます。
。
ガガブタです。
スイレンのような葉っぱに白い小さな花。
ここは農業用の広い広い池です。
その端っこにヒシの葉に交じってガガブタが咲いていました。
ガガブタとはまた変な名前です。
鏡蓋と書くのだそうです。
この葉の何処が鏡の蓋でしょうか。
ガガブタはなんといってもこの花の独特さ。
花に白い糸がいっぱいくっついています。
裏から見ると・・・。
ガガブタは全国的に絶滅が心配されています。
宮崎でも10数年前までは近くの池で毎年見ていたのですが、その後は全く姿を見なくなっていました。
ですから久しぶりに見て安心しました。
これを書いている今日(7月7日))も九州中部から北部は大変な大雨で、大きな被害が出ています。
被災された方々どんなにか辛いことでしょう。
宮崎県の西部、西米良村・えびの市なども被害が出ています。
停滞している梅雨前線が早く北にでも南にでも移動してほしいところです。
宮崎市は時々大雨が降りますが、降ったり止んだりという感じです。
野原でカキランの花を撮ろうと思ってしゃがみこんでいると、目の前のチガヤの葉に小さなイトトンボが止まっているのが見えました。
イトトンボにしても細いこと、細いこと。
ホソミイトトンボでした。
飛ぶところを見ました。
なんだか「よちよちと飛ぶ」という感じです。
いかにも心細げな飛び方でした。
実物を肉眼で見てもこんなに良く見えません。写真を拡大してみてやっと顔が分かります。
ホソミイトトンボ・・・こんな小さなトンボが今の地球上に生き残っているのが奇蹟的です。