キリシマエビネ

 

山の斜面に1本だけキリシマエビネがありました。

霧島山麓の自然林の中で偶然出会いました。

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出会った時その白い高貴さにうっとりしました。
白い。つぼみはほんのりピンク。

そして上品。 

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帰ってから図鑑のキリシマエビネと比べてみました。

なんだかこれは唇弁ががほっそりしています。

個性?まさかの別種?

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キリシマエビネは自然界ではほとんど見られなくなりました。

だからこそ今回の出会いは奇蹟的でした。

サルハマシギ

 

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サルハマシギが来ているよと教えてもらって見に行ってきました。

水の張られた田植え前の広い田んぼにいました。

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この赤っぽい模様がサルハマシギです。お猿さんの色?

ハマシギに似て嘴が少し下に反っています。

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 うまい具合にハマシギが下りてきて並んでくれました。

真中がサルハマシギです。

大きさもほとんど変わりません。嘴の反り具合が一緒。

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ハマシギはお腹が黒い。

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サルハマシギは繁殖羽になるとまだまだ赤っぽくなるのですが。

それまで滞在してくれますように。

 

 

 

 

 

コシャクシギ

 

畑にまだ残っているツグミを見ていると、その中にシギが1羽。

体が細くてスタイルのいいシギ。 

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久しぶりのコシャクシギでした。

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チュウシャクシギに比べて随分小さいです。

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日向ぼっこして伸びをして寛いでいました。

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まだまだいろいろのシギチ類が北に帰る途中立ち寄ってくれます。

 

 

 

 

オジロトウネン 繁殖羽

 

ムナグロと一緒にいた小さなシギ。

オジロトウネンでした。

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2羽いました。

こんなに近くでいいのという位近づいて来ましたので、繁殖羽(夏羽)の羽をじっくり見ることができました。

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これがA個体。

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これがB個体。

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いつも遠くから非繁殖(冬羽)らしきものを見ていました。

はっきり繁殖羽を見たのは初めてでした。

濃いですねえ。いいですねえ。

 

ムナグロ

もう田植えが終わった田んぼが多いのですが、まだ耕されていない荒れた田んぼがありました。

その田んぼで餌を採っているシギ。

一番手前はハマシギ、その他の4羽はムナグロです。

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ムナグロは色々のタイプがいましたが、下のこれが繁殖羽(夏羽)。

胸が黒いです。だからムナグロです。

繁殖期でないときは黒くありません。

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これはまだ繁殖羽になり切れていません。

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繁殖羽のムナグロの背の色。

独特です。

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下は昨年生まれた幼鳥だと思います。

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ムナグロと一緒にいたのはハマシギ。

ハマシギは冬の間はよく見ます。非繁殖羽です。

このような繁殖羽は宮崎ではあまり目にしません。

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ムナグロに対してこちらは腹黒、はらぐろ。

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 シギの繁殖羽が見たいのですがなかなか見れません。

きょうは幸運でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新緑の中の小鳥たち

 

 

今、鳥たちの春の渡りの時季です。

冬の間南に行っていた鳥が北に戻って行きます。

その途中に立ち寄る場所があります。

宮崎では海岸林です。

朝早く行ってみました。

潮騒が聞こえる位海が近い林です。

 

小鳥達が新緑の葉陰を動き回っていました。

冬鳥夏鳥、そして留鳥・・・いろんな鳥がいました。

 

これはコムクドリ ↓

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これはアオジ ↓

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これはアトリのメス ↓
みんな葉につく虫を探しているようです。
新緑の中で元気

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カワラヒワ ↓

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シロハラ ↓ 

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 エゾムシクイ ↓

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センダイムシクイ ↓

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オオルリ ↓

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 ヒヨドリ ↓

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下に下りてきたクロツグミのメス ↓

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元気にに動き回る小鳥たちを見るのは気持ちのいいものです。

爽やかな朝のひと時。

だけど夏鳥達は春の渡りの途中ですから、この林にいるのはいっときことで、すぐ山奥やずっと北の方に行ってしまいます。

 

山のオオルリ

大きな川を遡ってみました。

新緑でいっぱい。

 

車を運転していても耳に入ったオオルリの鳴き声。

下の写真の中央です。

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近づいてみました。

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ピーリーリーピピリーリージィジィ、ピーリーリーピピリーリージィジィ

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沢中に響き渡る声。

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付近の新緑です。

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 空気がとてもおいしい。

 

 

 

 

 

 

廃屋に咲くシャガ

 

 

山奥の又その山奥、昔集落があったところに行ってきました。

今は廃屋が数軒あるだけ。

 

その廃屋の周りに咲いている花はシャガです。 

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昔、人が住んでいて今はシャガが住んでします。

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草丈50センチくらいです。

独特の綺麗な花です。

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シャガという植物は面白い植物です。

以前植物に詳しい人とよく歩いていました。

植物に詳しい人にとってはシャガはどうでもいいみたいなのです。

というのがシャガは帰化植物ということになっていて、日本固有の野草ではないということのようです。

 

シャガは随分昔中国から入ってきたそうです。。

三倍体のため種子がつきません。

種子で増えないということは、人為的に株を移動して日本国中に広まったということのようです。

そう言われてみると、「車で走っていてシャガが目に入ったら必ず近くに家がある」という法則があるように思います。

 

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廃屋にはこんな植物も繁茂していました。エビネです。

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このエビネもあちこちの廃屋にありました。

廃屋も跡がこのような綺麗な花で埋め尽くされたら、昔住んでいた人もうれしいことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

山の中に咲くオナガカンアオイ

 

 

カンアオイにはいろいろの種類があり、宮崎でも山に行けばいろんな種類に会うことができます。

しかしその中でもとても変わったカンアオイ、それがオナガカンアオイです。

宮崎県の一部の地域に自生する日本固有種です。

ガクの裂片の3枚がびっくりするくらい長く伸びるのです。

 

下の写真、花から糸のように伸びています。10センチ以上。

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以前私が見ていた山のものは盗掘されてなくなりました。

これは別の山です。

自然のものは今ではめったに出会うことはありません。

とても貴重です。

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自然のオナガカンアオイを見れて、とても感動した日でした。

この場所は秘密です。

どうか盗掘する人に見つかりませんように。