迷い犬

人里から遠く離れた山の上です。

植物を見たり鳥を見たりチョウを見たりしてゆっくりしていました。

昼になったので車の中でコンビニのおにぎり弁当を食べようと取り出しました。

するとそこに現れたのは犬。

私のほうをじっと見ています。

近くに人家などありませんし、もちろん誰もいません。

迷い犬のようです。

猟犬が迷って山に残ってしまうこともあります。

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このような犬に 深い山に行くと時々出会います。

 

そこで取り出していたおにぎり弁当を犬と半分こしました。一人で食べるわけにはいきません。

それでは足りないのでおやつ用のメロンパンと、他になかったか考えて非常用の乾パンの缶詰も開けて半分こしました。

乾パンの缶詰にはどういうわけか氷砂糖が入っています。それもあげたら食べました。

前はこんな時のために犬用の缶詰を積んでいたのですが、積むのを最近忘れていました。 

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帰るとき「着いておいで」と言って車を発進しましたが、山の方へ駆けていく姿がバックミラーに写りました。

おう君も独りぼっちかワン太郎どっちへ帰ろう日はまだ高い    tonji