ミサゴを見た後、その砂浜を歩いて北上してみました。
砂浜というのは面白い。
昨日人が歩いた跡や、車を乗り入れた後も、夜のうちに風が吹くと、その跡に砂が風で運ばれ、朝には何もなかったようにきれいになります。風紋ができています。
昨日は昨日、今日は今日。
人の心に着いた傷も、夜の間に全部消されればいいのですが。
昼間風が吹く日は、私が歩いた足跡も瞬く間に消えてしまいます。
面白いです。
風に背を向けて歩かないと砂が目に入ります。
そして帰ったらすぐシャワーを浴びます。体中砂でザラザラだから。
きょうの砂浜は誰の足跡もありません。昨日の足跡は消されています。
20分くらい歩いたところで砂浜に動く影。
チドリです。チドリの歩き方は独特です。
5、6歩歩いたら立ち止まり,また5、6歩歩いたら立ち止まります。そして胸を張ります。だから「シギではないな」と分かります。
チドリにもいろいろありますが、このチドリを双眼鏡で見たら、胸のあたりが少し橙色が残っています。そして割と小さくてかわいい。メダイチドリのようです。
もう少し早い時期なら、橙色がもっと鮮やかなのですが。
1羽かな、ほかにもいるのかなと付近を探しましたら、合計5羽のメダイチドリがいました。家族かな。
メダイチドリは、春と秋の渡りのころ、宮崎にも休憩のため立ち寄ります。
シベリアで子育てして、秋になると東南アジア方面に渡っていくのです。こんな小さいのに大変な旅です。
メダイチドリは目の周りが黒っぽいので、目が大きいように感じます。だから「目大」なのでしょうね。
また秋にここで会いましょう。メダイファミリー。