トラノオスズカケ  鈴懸って何?

山道を走っていて、高い岩の崖に白い花がたくさん咲いているのを見つけ車を止めました。その白い花はヒュウガギボウシでした。

その崖の横に獣道(けものみち)ができていました。獣道は藪に丸い穴のような入り口があるのでわかりやすいです。それは猪の通り道に違いありません。付近で猪を見たことがあります。

そのいのしし道を背をかがめてくぐって岩場を上ってみました。

すると上の方に何やら鮮やかな青い花。丸っこい花で、あまり見慣れない色です。

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何だろうと思ってよじ登ってみました。

久しぶりに出会ったトラノオスズカケ。

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花に目を近づけてみると何んともさわやかな青。

ピンポン玉位の花が、蔓のような枝にポンポンとついています。

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ところでトラノオは虎の尾で、房のようなものに着ける名前でしょうが、スズカケが気になります。

調べてみるとなるほどと思いました。

写真や漫画で修験道の山伏の姿を見ることがあります。

独特な格好です。

鈴懸(すずかけ)を着て、結袈裟(ゆいげさ)を掛け、兜巾(ときん)をかぶり、法螺貝(ほらがい)を持っています。

その着ている法衣が麻でできた鈴懸という法衣のようです。ちょっと違いますよね。その法衣の上にポンポンが4個。それは本当は鈴懸ではなくて結袈裟(ゆいげさ)というお袈裟です。そのお袈裟にポンポンが前面4個、後ろに2個着いています。このポンポンが花のスズカケのいわれなのでしょう。

これななら分かります。まあ、鈴懸の法衣と結袈裟を一体とみて鈴懸という名前にしたのだろうと思います。ということで結論は山伏がつけているポンポンでした。

なんだか音の響きがいい感じだから鈴懸という名前になったのでしょう。

トラノオユイゲサより音の響きがいい。

 

鈴懸といえば、昔流行った歌がありました。

「鈴懸の径」灰田勝彦さんの歌でした。

子供だった私も少し歌詞を覚えています。

懐かしくて調べてみましたら出てきました。

 

友と語らん  鈴懸の径

通いなれたる 学舎の街

やさしの小鈴  葉陰に鳴れば

夢はかえるよ  鈴懸の径 

 

    作詞佐伯孝夫   作曲灰田有紀彦

この鈴懸は大きな木の「鈴懸の木」のことのようです。秋に鈴のような丸い実をつけるとか。鈴懸つながりでした。