青面金剛庚申塔(しょうめんこんごう・こうしんとう)

昔集落があったらしいという山の中を歩いていました。

時々家の敷地だったらしいところにかまどの後や、風呂釜の後が残されていました。

今は使われなくなった古道だったらしい所を歩いていると石仏に行き当たりびっくりしました。

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それもこんなに大きな木の根の下です。

なんと見事な木の根っこ。

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これは青面金剛が彫られた庚申塔(こうしんとう)のようです。

恐ろしい形相。手が6本。右手に何かつかんでぶら下げていますが、これはもともとはショケラという女人の髪をつかんでぶら下げているのだそうです。どういうこと?

庚申塔とは、道教由来の庚申信仰に由来するもののようです。

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60日に一度巡って来る庚申(かのえさる)の夜は、その人が寝ている間に、三尸の虫(さんしのむし)という人間の腹の中に住んでいる悪い虫が、天帝にその人の悪いことを告げにに行き、その人は病気になったり早死にするということで、その夜は三尸の虫が抜け出さないように、勤行したり宴会をしたりして徹夜したそうです。それを庚申待ちともいうようです。

その信仰で江戸時代を中心に建てられたのが庚申塔のようです。

この青面金剛は怖い顔をして病魔を追い払います。

この石像をよく見ると文化14年と読み取れます。江戸時代の徳川11代、家斉公の時代です。1817年、今から205年前です。そのころこの付近には集落があって、庚申待ちが営まれていたということは驚きです。

調べると知らないことがいっぱいあって面白いです。

 

 

お化粧したカラムクドリ

え、この口元の赤い鳥は何?

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何だか見たことのない鳥だと思いました。

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この赤い花の咲いた木の中にいるのです。

これもまた見たことのない木。

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木の中でごそごそしていた鳥たちが、飛び出して電線に止まりました。

カラムクドリでした。オスがいたので分かりました。

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下の写真、左はオス右がメスです。

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みんな口元が赤い。

多分この木の花に顔を突っ込んで蜜を吸ったので、花粉が着いたのだろうと思います。

この木は何だろうと友人に写真を送って聞いてみました。

ロドレイア(シャクナゲモドキ)だろうと教えてもらいました。

ロドレイアは東南アジアに多いそうです。カラムクドリも東南アジアに多いそうです。

もしかすると、東南アジアではロドレイアに来て蜜を吸うカラムクドリは普通のことなのかもしれません。たまたま宮崎にやってきたカラムクドリが、故郷に咲くロドレイアの花を見つけて大喜びした?

お化粧したカラムクドリのかわいいこと。

 

 

アケビの花とミツバアケビの花

同じ山でアケビの花とミツバアケビの花を見つけました。

ピンク紫のこの花がアケビです。

葉が5枚。

下はミツバアケビです。鬱蒼とした森側に咲いていました。

葉が3枚でミツバアケビ。

花の色が全然違います。

秋になって実が着くのが楽しみです。

今はアケビの実を採って食べる子もいなくなりましたけど、今でもその昔子供だった爺さんが採って食べます。

 

オオチドリ

オオチドリが来ているよと教えてもらって駆け付けました。

いました。繁殖羽だからとてもきれい。

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私が行ったときは4羽いました。もっといたそうです。

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旅の途中です。餌を捕っていました。

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オオチドリはなかなか見ることのできない鳥です。

宮崎では今回で2回目でした。

 

コムクドリ

川沿いの畑の中から1羽の鳥が飛び立って、近くの笹薮に止まりました。

この鳥何?

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コムクドリでした。

コムクドリが1羽だけというのが何とも不思議。

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コムクドリは千島列島や北海道などで繁殖し、冬はフィリッピン・ボルネオ等南の国に渡ります。宮崎では秋と春に、渡りの途中の集団で飛び回るのを見るのが普通です。

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せっかちなコムクドリが、一人で北に向かってやってきたのでしょうか。

アオバトを捕ったツミ

うちから1時間半ぐらい車で走った山奥に行きました。

小さな川の脇の道を遡りました。人っ子一人いないし、車ともすれ違いません。

新緑の始まり。とても気持ちがよくて時々車を止めて散歩しました。

たまに落石があって、石を動かしたりしました。

なんとかその川の一番上流に辿り着きました。

昔集落があったところですが、今は全部廃屋になっています。

古い小さな神社の横を通っていた時、カーブを曲がったら道路右側に何かいます。慌ててブレーキを踏みました。

タカが鳥を捕まえていて、食べているところでした。

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すぐ逃げてしまうかとドキドキです。

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食べているのはアオバトです。

翼を広げて、私に取られないようにしています。

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運転席の窓からカメラを出して写真を撮りました。

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暫くしたら、アオバトをぶら下げて飛んでいきました。

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興奮の2分間でした。

ところでこのタカは何?ハイタカ? ツミ?

現場ではハイタカと思いました。捕まえているアオバトと大きさが一緒くらいに見えたのです。私は以前窓にぶつかって死んだツミを手に持ったことがありました。ほんと小さくてヒヨドリ位と思いました。

今回ハイタカと書いた写真を鳥に詳しい友人に送りました。するとツミではないかと返って来ました。それで図鑑やネットで調べてみました。オスはヒヨドリくらい小さいけど、メスはドバト位ということが分かりました。ドバトとアオバトは一緒くらいの大きさです。

それでもう1回見直してみますと、頭から頸まですっぽり黒っぽい頭巾をかぶったように見えるところなどツミのメスに見えてきました。ツミならなかなか見ませんからハイタカよりずっと嬉しいです。

 

カラスとスズメとその中間

カラスノエンドウは今道端のいたるところで見かけます。

下の写真のカラスノエンドウを取り巻いている小さな白い花、これはスズメノエンドウです。

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下はカラス。

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下はスズメ。

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スズメはこんなに小さいです。

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そしてもう一つ、カラスとスズメの間、「カ」と「ス」の間で
カスマグサ。

近くでやっと見つけました。これは数が少ないです。あるところにはいっぱいあるのでしょうが。

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それぞれ色が違うようです。

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三つ見つけようと思って探したら三つ揃って好い日でした。

 

 

 

クロツラヘラサギがきれいになりました。

入り江にクロツラヘラサギいました。真ん中の1羽が黄の色が着いている感じ。

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近付いてよく見ると冠羽が伸びています。そしてその付近が黄色になっています。

繁殖羽です。

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他の3羽は色が着いておらず、これだけが色が着いていました。

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4羽がいるのはこんなところ。広々した入江。