イモネヤガラ  葉はないのに 立派な花が咲いていました。 

イモネヤガラは変な植物です。

イモネヤガラは南方系の植物で、宮崎県、鹿児島県以南で見ることができます。
私が見た一番北は宮崎県日向市です。

 

最初に出会ったのはもう10年以上前のことです。

同じところに毎年出そうですが、それが必ずしもそうではありません。

場所を変えるのです。



今回出会ったのは宮崎市の森の中です。

花が咲くのは7月になってからと思ってゆっくりしていましたら、

「もう咲いているよ」

と教えてもらって行ってきました。
見事な株に花がたくさんが咲いていました。

ひょろっとした茎が、地面から直接伸びています。葉がありません。ということは、光合成しないということで、地下で菌から栄養を貰う菌従属栄養植物です。

他の菌従属栄養植物とちょっと違うのは、この立派さです。日陰者ではありません。

うちのシンビジュウムに似た花です。

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高さは50センチ位ありました。

f:id:tonji44:20190625193100j:plain花も割と大きくて立派です。

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このくらいの大きさです。立派なランの花です。

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こちらの株は今からです。

根の方を見ても当然ながら葉はありません。

 

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イモネとは芋の根のことで、この塊茎が芋みたいということです。掘ってみたことはありませんけど。
ヤガラは矢柄のことで、弓道の矢の幹・・・棒・・・の部分のことです。矢柄といわなくても「棒」でもよかったのでしょうが。イモネボウ。

 

付近を見ましたが、イタチタケなどのキノコは生えていませんでしたし、朽ち木もありませんでした。来年もここに出るかなぁ。