イモネヤガラは変な植物です。
イモネヤガラは南方系の植物で、宮崎県、鹿児島県以南で見ることができます。
私が見た一番北は宮崎県日向市です。
最初に出会ったのはもう10年以上前のことです。
同じところに毎年出そうですが、それが必ずしもそうではありません。
場所を変えるのです。
今回出会ったのは宮崎市の森の中です。
花が咲くのは7月になってからと思ってゆっくりしていましたら、
「もう咲いているよ」
と教えてもらって行ってきました。
見事な株に花がたくさんが咲いていました。
ひょろっとした茎が、地面から直接伸びています。葉がありません。ということは、光合成しないということで、地下で菌から栄養を貰う菌従属栄養植物です。
他の菌従属栄養植物とちょっと違うのは、この立派さです。日陰者ではありません。
うちのシンビジュウムに似た花です。
高さは50センチ位ありました。
花も割と大きくて立派です。
このくらいの大きさです。立派なランの花です。
こちらの株は今からです。
根の方を見ても当然ながら葉はありません。
イモネとは芋の根のことで、この塊茎が芋みたいということです。掘ってみたことはありませんけど。
ヤガラは矢柄のことで、弓道の矢の幹・・・棒・・・の部分のことです。矢柄といわなくても「棒」でもよかったのでしょうが。イモネボウ。
付近を見ましたが、イタチタケなどのキノコは生えていませんでしたし、朽ち木もありませんでした。来年もここに出るかなぁ。