今日9月23日は彼岸の中日です。
お彼岸というのは仏教の概念ではなく、仏教が日本に伝わる前からあった日本古来の先祖崇拝信仰の名残だそうです。どちらかというとお寺より神社に近いのかなと思います。
田舎の道を歩いていると、小さな神社の鳥居がありました。
神社に通ずる小道の脇にヒガンバナが咲いていました。
まだ此岸にとどまっている私は、彼岸に居られるお先祖様に手を合わせました。
土手の草の中から、小さな鈴のような花が下がっています。
サイヨウシャジンです。宮崎では畑の土手などでよく出会います。
鈴なりのサイヨウシャジン。
サイヨウは細い葉、シャジンは沙参で咳止めなどの漢方薬だそうです。
1本だけこんなに青い花がありました。
風が吹けば揺れる釣り鐘。かわいい花です。
そっくりな花にツリガネニンジンというのがあるようですが、私はまだ見たことがありません。
海岸近くの水辺の、セイタカシギの足元でエサを捕っている小さめのシギ。
久しぶりに出会ったアカエリヒレアシシギでした。
成鳥の繁殖羽なら首付近が赤いので赤襟ですが、これは非繁殖羽だろうと思います。
20センチ位しかない小さめのシギです。
2羽になりました。
1羽は少し背中に赤みが残っていました。
水の上を飛んだり、岸に戻ったたり。
シベリヤを出発してフィリッピン当たりに渡る途中に立ち寄ったようです。
川の渚に大きな鳥がいました。
くちばしの長い大きなシギとそれより小さなシギ。一緒に行動していました。
親子のようにも見えますが・・・。
大きい左側は腰が白いのでダイシャクシギのようです。
下は大きい方のダイシャク。
下の写真、右のほうは・・・。
ダイシャクシギの子供ではなくてチュウシャクシギでした。
この二人で渡っているようです。お互いをなんと思っているのでしょうか。
同じ野原にミシマサイコとスズサイコがありました。
この黄色い小さな点々がミシマサイコの花です。右下の赤いのはヒメノボタンです。
ミシマサイコは線香花火みたいです。
野原でミシマサイコの花に目を近づけても、咲いているのか蕾かわからないくらい小さい花です。
こんなに小さい花です。
近くにあったのはスズサイコです。ほかの草の間から細い茎を伸ばしています。
一個一個が鈴です。
スズサイコは昼見ても花が開いていません。鈴のままです。
夕方になったら開きました。
鈴がお星さまになりました。おみごと~。
だけど小さい。直径は1センチ弱です。
ミシマサイコもスズサイコもなかなか出会わない花です。
そして出会ってもよっぽど気を付けないと見過ごしてしまうくらい小さな花です。
今回はスズサイコの開いた花まで見れました。よかった。
日中は暑いので、朝早く川沿いの道を遡りました。
ヤクシマアカシュスランがところどころ咲いていました。
ヤクシマアカシュスランは今が見ごろみたいです。
と言っても花は小さくて、目を近づけてもなかなか見えません。
両手を広げた米粒。
朝の谷に日が射してきました。
輝く水の上をカワガラスが下って行きました。
暑くならないうちに帰ります。
草の中に埋もれるようにして咲いていました。
ダイサギソウです。
草の中にあっても、花が咲くと白く目立つのでわかります。
こちらにも。
大きなサギが舞っています。
こちらの株は最後のサギが1羽だけ残っていました。
この最後の1羽も趣があります。
草いきれのする道を草をかき分けながら進んでいると、目の前を小さな白いチョウが飛び回っていました。
シジミチョウですが何のシジミチョウかなと思ってカメラを向けて拡大しました。
しっぽ(と私が呼んでいる後翅の尾状突起)が見えましたのでツバメシジミだろうと思いました。
帰ってから写真を確認するとツバメシジミではなくてタイワンツバメシジミでした。
上と下は別個体です。少し班の入り方が違うようです。
よく翅を広げて止まっていました。
なかなかきれいです。
珍しいシジミチョウチョウに出会えて、いい日でした。