我が家は町はずれにありますからすぐ近くに田んぼやため池があります。
山や川へ遠出しなかった日はそこを散歩します。
きょう散歩したら面白いものを見つけました。
下の写真、木に実がついています。
くねくねした実でショウガがぶら下がったような感じです。
この木の方はヌルデです。
実はヌルデの実ではありません。ヌルデはブドウのようなまん丸い実を房状につけますから。
この実の正体は虫こぶです。「虫えい」と習いました。
ヌルデの葉脈にヌルデシロアブラムシのメスが寄生し、そこで何かの物質を注入してヌルデの遺伝子を操作してヌルデの木に袋状の実を作らせます。
そしてヌルデシロアブラムシのメスがその中に卵を産み付ける・・・のだそうです。
ほんとかな?
中に虫が入っているのかな?
実を採って帰りました。
半分に割りました。
肉眼では虫かどうかも見分けがつかないほど小さな粒がいっぱい。
ゴマ粒よりずっと小さい粒・・・動いているのかどうかもわかりません。
この右側の白いものは泡状の吹けば飛ぶようなものですが何でしょう。
虫が出た後の殻でしょうか。
虫眼鏡を取り出してきて見ましたが分かりません。
そこで最新のカメラについている顕微鏡機能を使って写真を撮りました。今頃は便利なものがあるものです。
その結果が下の写真です。
虫でした。
今度はパソコンで拡大しました。虫でした。目があります。
これがヌルデシロアブラムシでした。
この虫たちはこの後しばらくすると翅のある虫になって、脱出口から外に出るのだそうです。
そして一冬越して来年の春その中の1匹のメスがまたヌルデにとりつきます。
まあまあ不思議な世界。
それでこの脱出した翅のあるヌルデシロアブラムシ達はどこで何をして過ごしているのでしょうか。
宇宙から見たら人間もどこで何をしているのかわからないのでしょうけど。
何か意味のあることを一生懸命していると思っている人間たち。