山奥の小さな川です。
そこより上には家も何もありませんから水がとってもきれいです。
木漏れ日が川底を照らしています。
石の上にトンボ。
大きなトンボです。
このような山の中の川の石の上に止まっているのは、普通コオニヤンマです。
コオニヤンマはヤンマ科でもオニヤンマ科でもなくてサナエトンボ科だそうです。
オニヤンマはこんな石の上には止まりません。枝にぶら下がります。
そして何よりオニヤンマの複眼はくっついていますが、このコオニヤンマは離れているのが特徴です。
コオニヤンマは少しぐらい近づいても逃げないから、写真が撮りやすいです。
山の中の小さな川。私もコオニヤンマの近くの石に腰かけて、ぼんやりと川を見つめます。一体私はこんな山奥に来て何をしているのだろう。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。(方丈記)