静かな森の小道を歩いていました。
小道というより小径という方が似合いそうな道です。
「哲学の小径」
だけど最近誰も歩いていないような道です。
落葉の中に何か白いものが。
この白い色はタシロランです。
イモネヤガラと同じく、葉のない菌従属栄養植物です。
葉緑素を持たない・・・。この色ならなんとなくそれっぽく感じます。
背の高さは40センチ位ありました。
なんだか幽霊ラン呼びたくなります。
だけどちゃんときれいな花が咲いています。
タシロランがこのように地上に痕跡を残すのは2、3週間だそうです。
枯れてしまうと地上には何もありません。
その代り地下には芋状の塊茎が年中あるということです。
タシロランの世界は地下です。
もしかしたら、人間も同じようなものかもしれません。地上に100年くらい生きていますが、本体は宇宙にあって、そこからぷくっと100年間地球に現れただけかも。