昨日フクジュソウを見に行ってきました。まだ咲いていないのではないかと心配しながら。
日向市の西に諸塚村という所があります。私の住んでいる宮崎市からも随分時間がかかります。
諸塚村の役場のあるところに着いても、そこからまた日之影町の方に向かって、国道503号線を七ツ山という所に向かいます。「遠い遠いお山の七ツ山」・・・なんだか童話に出てきそうな地名です。
そしてそこから黒岳という山に登る道を進みます。途中でポツンポツンと人家があります。とても感じのいいところです。
黒岳登山口がもう少しかなと思う位上り詰めた、最後の民家のところの道路わきの落葉樹林。そこがフクジュソウの自生地です。
ここのはシコクフクジュソウというのだそうです。
遠くの山を見ると随分標高が高いと感じます。
車を止めると道路わきには少しばかり雪が解け残っていました。時々粉雪が天から降ってきます。
車から出たら寒いこと寒いこと。
自生地は落葉樹のクヌギ林ですが、今は葉がありませんから広々。
その中にポツンポツンと黄色いものが落ちているように見えます。
それがシコクフクジュソウの花。
歩くところにも出てきていますから触ることもできます。
黄色というより少し緑が入ったようなおとなしい色。つぼみは特にそうです。
開くと黄金色。
フクジュソウは福寿草で、旧暦の正月ごろに咲き始めるから目出度い名前が付いた花だそうです。今年の旧暦正月は2月5日に当たります。もうすぐです。
昨日は他に見る人はいなくて、独り占め。体が冷えたら車に入ります。
日が照っているので車の中はぽかぽか。車の中で休憩しているとクヌギの木にノスリが来て、私の方を不思議そうに見ていました。
車から出て道端の雪をつまんで食べました。
気持ちのいい山の中。遠くまで来た甲斐がありました。