子供のころ隣町に行く道には椿の花が落ちていました。
昔の道は土の道でした。
今は舗装道路になって、土の道が殆どなくなりました。
落ちた椿は土が似合うのですけど。
先日田舎の道を歩いていたら、道路わきにツバキの花が落ちていました。
落ち椿。
舗装道路の脇です。それでも懐かしい。
見上げるとツバキの花が、少しだけ。
昔からある自然の藪椿です。照葉樹の森に行くと結構ありますから珍しいわけではありません。
公園や庭園には改良された豪華な椿がたくさんあります。
だけど日本にはこの藪椿が一番似合うような気がするのですけど。
万葉集にある歌
巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ思(しの)はな巨勢の春野を
あしひきの山椿咲く、八峯(やつを)越え、鹿(しし)待つ君が、斎(いは)ひ妻かも