一体これは誰の顔?
アニメで見た黒の騎士団?
これはチョウの顔です。アサギマダラという大型のチョウです。
鰐塚山の頂上を何羽も飛び交っていました。
このチョウはあることで有名です。
渡りをするのです。秋になると南西諸島や台湾まで渡っていきます。
タカのサシバが渡るのは有名ですが、チョウも渡るのですね。しかしこのアサギマダラの場合全部が渡っていくのではなくて、一部が渡るのだそうですが、まだはっきり解明されていないようです。
どんなにして解明するか考えてみると方法が難しいですよね。
今行われている方法は、捕まえたアサギマダラの白っぽいところに、いつどこで捕まえたという字や番号を書きこみます。そしてそれがどこかで再捕獲されればルートが分かるということです。タカ類なら発信機がつけられますが、蝶の場合はこの方法しかないようです。
鰐塚山でも熱心な人たちが、秋になるとマーキングをするという新聞記事を以前読んだことがあります。
私が鰐塚山の頂上でこのアサギマダラの写真を撮っているとき、アサギマダラには全く関心を見せないけれど、網を持ってチョウ狙っている人たちがいました。
私が「その網で何を狙っているのですか?」と聞いたら「「タッパンルリシジミですわ」と明るい大きな声で答えてくれました。その人たちとしばらく話しました。
今の時季のこの鰐塚山が狙い目で有名だそうです。
いわゆる「ゼフィルス」を集めている人たちです。ゼフィルスというのは「樹上性のシジミチョウ」のことだそうです。
私が以前このブログに載せたヒサマツミドリシジミもゼフィルスで,この人たちの狙いの一つだそうです。面白い趣味の人とゆっくり話すことができました。
というのが彼らは頂上付近の道路で、じっとそのシジミチョウが現れるのを待っているわけですから、暇でしょうがないのです。私が見ている間には1回も網を振ることはありませんでした。