いつものとおり、深山を歩いていたら、目の前に絶壁が立ちはだかりました。
これ以上登れないのかなあと思いながら、その絶壁を見ていると、見なれない一枚の葉っぱがあちこち岩にくっついています。一枚の葉っぱというのは何だろうと思って双眼鏡で見るとランのようでした。そこでもしかしてソハヤキトンボソウかと思いましたが、それは私たちにとっては幻の花のはず。そんな簡単に出会えるはずがありません。しかし近づくとまさしくソハヤキトンボソウ。
こういう出会いは何回かありますが、胸躍る瞬間です。
写真を見てください。
2本花がついていますが、それぞれ別の花です。1本に大きな葉は1枚です。
そこは祖母・傾・大崩ユネスコパークのゾーン内の山の中腹です。
このユネスコパークは「急峻な山と深い渓谷」これが売りだそうですが、まさしくそんな所にピッタリの植物です。、下の写真は別な2本です。
そのユネスコパークの基本方針の第1は
「貴重な生態系の持続的な保全」…だったかな。
すごい自然が人知れず残っているという証拠の植物です。
これは大事にしなくっちゃ。