お昼寝中のカトリヤンマ

里山の山際の小道を歩いていました。

すると目の前を飛んで木の枝にぶら下がったトンボがいました。

ヤンマ級の大きさです。

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黒い背中に緑色の細い班が見えます。

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 胸は空色やら緑やら。

カトリヤンマでした。

カトリヤンマの特徴は、下の写真で分かる通り腰がくびれているところです。

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 なかなか出会えないヤンマです。

というのは、日中このように木にぶら下がって昼寝しているからです。

蚊がいるような所にぶら下がっています。蚊を捕ってくれればいいのですけど。

暗い林、イモネヤガラが咲いていました。

鬱蒼とした暗い林の中、イモネヤガラが咲いていました。蚊が多いところです。

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高さは70センチくらい。結構大きくて立派です。 何本もありました。

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 地下に芋のような塊茎があるそうです。だから芋根なのですね。 

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これも葉のない菌従属栄養植物です。

ということは共生するきのこから栄養をもらっているということです。

付近にきのこがないか見ましたが分かりませんでした。

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光合成しなくていいから、暗くて光が当たらないところでも大丈夫なのですね。

花もそれなりに立派な花です。

 

こんなに小さいヤクシマラン

森の小道でヤクシマランを探しました。

やっと見つけました。

今年の株は小さい。こんなに小さい。

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一株見つけたら目が慣れて、近くに小さな株を何株も見つけました。

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少し大きめの株も見つかりました。

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ヤクシマラン~屋久島蘭。

私は小学生のころ屋久島に住んでいました。屋久島の宮之浦小学校に通っていました。

ランドセルをしょって宮之浦橋を渡り、宮之浦小学校に通いました。そのランドセルは、一番上の姉の時のもので、それを兄二人が使いそして私に回ってきた時には、皮が破れて穴が開いていました。ランドセルを持っていない子も多い時代ですから、私はいい方でした。ヤクシマランを見ながら懐かしく思い出しました。

 

ゴマダラチョウの黄色いストロー

郊外の森林公園に行きました。ベンチの上に止まっているチョウを見つけました。

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 コミスジを大きくして黒っぽくしたようなチョウです。

ゴマダラチョウでした。

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 黒と白、とてもきれいです。

口から黄色いひものようなものが伸びています。

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 引っ込んだり・・・。

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 伸びたり・・・。

まるで黄色いストローです。

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黄色いストローは口吻と呼ばれる蜜や水を吸うものです。

面白いものを見ました。

 

ミヤマムギランの黄色い花~キバナミヤマムギラン

森の大きな木に着いている着生ランのキバナミヤマムギランです。

今年も咲いていました。

望遠レンズで撮りました。

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下の写真左と右にある赤い花はミヤマムギランです。

ミヤマムギランの花は赤いのが普通だと思っていましたから、これを見たとき最初何だか分りませんでした。

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大体ミヤマムギランの花はとても小さいし、大木の上の方の幹にシダやツタなどと一緒にありますからとても見つけにくいです。

 

2度あることは3度のうり坊

サンコウチョウに出会い、コシジロヤマドリに出会ったあと、2度あることは3度あるというから、また何か出てくるかもと思ってゆっくり車を走らせました。

すると本当に3度目・・・右の藪から何か出てきました。

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今度は鳥ではなくてうり坊でした。小さなうり坊、ゆっくりちょこちょこと道を横切って左の藪に消えました。

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そしたらすぐまた右の藪から出てきました、2匹目。

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瓜模様がかわいいこと。

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左の藪に消えました。

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2匹いるということは3匹目も・・・と思ってしばらく粘りましたがそれっきり。

 

コシジロヤマドリが出てきました。

サンコウチョウを見た後車でゆっくり林道をを進んでいました。

暫く進んだところで前方右側に大きな鳥の動き。

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 車を止めて窓から見ました。

コシジロヤマドリのオスでした。腰の白が目立ちます。 

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  頭が小さい、そして尻尾がオスにしては短い。

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 ゆっくり道路を横切って、左の藪に消えました。また出てくるかと10分くらい待ちましたが出てきませんでした。

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今の季節林道には何が出てくるかわかりません。 

 

 

2分間のサンコウチョウ劇場

宮崎は蒸し暑い夏になりました。梅雨が開けた感じです。

そんな日、照葉樹の生い茂る森に行きました。

道の上に木が覆い被さっている、薄暗いでこぼこ道の山道を歩いていたときのことです。

突然1羽の鳥が、ギーギーギーとうるさく鳴きながら、私の周りを飛び回り始めました。いったい何事?

すぐ目の前の枝に止まったかと思うと後の木の枝に飛び移ります。

サンコウチョウの声です。

 

ちょと離れた木の陰を動くもう1羽のサンコウチョウの影。

どうもそれはヒナで、飛び回っているのは親鳥で、私の気をヒナからそらそうとして派手に周りを飛び回っているようでした。

 写真を撮ろうとしますが、動きが早くてなかなかレンズに姿をとらえられません。結構距離が近いのです。枝に止まったかと思うと次の瞬間には飛び立ちます。

連写でいっぱい写真を撮ったのですが、帰って見てみると数枚が奇跡的にピントが合っていました。 よかった~。

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 ギーギーギー鳴き続けます。尻尾が長いこと。

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 しばらくして、少し離れたところにいた雛らしい鳥が、林道の上を向こうの方に飛んで行きました。

すると、うるさかった親鳥もその後を追っかけました。

そして声がしなくなりました。

ほんの2分位のサンコウチョウ劇場。

元の静かな森。

私は暫く茫然と林道に立ち尽くしていました。

 



 

 

 

 

 

 

 

オオハラビロトンボ

郊外の池に行きました。

池の周りの鬱蒼とした森にオオハラビロトンボがいました。

昨年見た場所です。

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写真で見るより真っ赤に感じました。

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下は別のオオハラビロトンボです。

こちらは赤の色が薄いのです。

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メスもいたのですが、飛んでばかりでどこかに行ってしまい、待っても帰って来ませんでした。

 

悪声のカケス

山道をてくてく歩きました。いろんな鳥の声が聞こえました。

一番多く耳にするのはキビタキ。しかしキビタキは声はすれど姿は見せません。

次がこのカケスです。木の陰にやっと姿が見えました。f:id:tonji44:20210630143333j:plain

 動きが早くてなかなか写真が間に合いませんが、この時はやっとカケスと分かる写真が撮れました。 

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 声は悪声で、ジェージェーとうるさく鳴きます。

 

ナゴラン

遠くの山にナゴランを見に行ってきました。

余り大きくない木の中ほどに着いているナゴラン。

花が咲いていました。

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 普通、唇弁などに赤紫の筋が通っているのですが、これはほんのうっすらとついているだけでほとんど白でした。

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 花一個一個を見るのが好きです。どんな形をしているのかなと思って。

これは「や、いらっしゃい」と言っています。

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 近くの木ではまだ蕾でした。

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7月になりましたから、 今から着生ランの季節になります。

 

フシグロ~節黒

今季もフシグロを見ることができました。

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 なかなか出会わない花です。 

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 開いた花や蕾もあって丁度いいころでした。

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 花の中、こんなになっているのですね。

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 茎の節が黒いです。

だから節黒。 

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 数が少ないので、今年も咲いているかどうか心配しながら行きました。

よかった~。

 

ハンゲショウ・7月2日は半夏生の始まり

大きな池の脇の獣道を進んでいたら、行き先を草で阻まれました。

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 見たことのある植物です。

葉が白い。 

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 ハンゲショウです。

漢字では半夏生ですが、半夏生は暦の上の季節の巡りで雑節というのがあり、その中に出てくるのだそうです。 

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 今年は夏至から数えて11日目の7月2日から七夕の7月7日までが半夏生。ということで、今日は7月2日、半夏生の入りの日です。

昔は田植えは半夏生までに終わらせるということだったようです。

ハンゲショウという名前の由来は諸説ありますが、漢方に用いられる半夏(カラスビシャクのこと)が生えるころ、葉が半分化粧したようになるいうことで半化粧…そして時期的なものが加味されてハンゲショウ・・・ということのようです。 

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 日本の暦の二十四節気とか七十二候とか雑節とか、学校では習いませんでしたがこの年になるとなんだかもったいないと思います。 

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 ハンゲショウに道を阻まれました。無理して分け入れば、行けないことはなかったのですが、姿形がすがすがしい植物ですので、踏み荒らす気にならず、それから先はあきらめて引き返しました。