ソウシチョウ

サシバの通る山に行ってサシバを待っていました。

誰も来る人のいない山です。

遠くに海が見えます。

 

サシバはまったく飛びませんでした。

近くで喧しく鳴く鳥の声。

風景に溶け込んでなかなか探し出せませんでしたが、やっとわかりました。

f:id:tonji44:20201007132252j:plain

ハゼノキにソウシチョウ。

ハゼの葉は少し色づいてきましたが、実はまだ熟していません。

食べるつもりはないようです。

多分遊んでいるだけ。

f:id:tonji44:20201007132242j:plain

 

サシバを待って何時間も一人で待ちました。

風の音と時々ソウシチョウ、ヒヨドリの声。

あるのは今の瞬間だけ。

f:id:tonji44:20201007132329j:plain

 

我が脳の中は澄みて今だけのこの瞬間の想思鳥の声    tonji

 

 

尾花・薄・ススキ・すすき・芒

 吾亦紅すすきかるかや秋草のさびしききわみ君におくらむ   若山牧水

f:id:tonji44:20201007120323j:plain

 

人皆は萩を秋と言ふよし我れは尾花が末を秋とは言わむ  万葉集作者不詳

f:id:tonji44:20201007120337j:plain


秋の野の尾花が末に鳴くもずの声聞きけむか片聞け我妹   万葉集人麻呂

f:id:tonji44:20201007120357j:plain

 

夕立の雨降るごとに春日野の尾花が上の白露思ほゆ   万葉集作者不詳 

f:id:tonji44:20201007122654j:plain

さを鹿の入野のすすき初尾花いづれの時か妹が手まかむ   葉集作者不詳

 

f:id:tonji44:20201008233846j:plain

君ときた一本杉の丘尾花飛ばないサシバ別世界の空気     tonji

 

 

ミズネコノオ

虎の尾でなくて猫の尾・・・いい響きですね。

水辺の猫の尾です。

その通り水辺で見つけました。

f:id:tonji44:20201006221108j:plain

尾なら垂れていそうですが直立しています。

高さは20センチくらいでした。

f:id:tonji44:20201006221227j:plain

 

肉眼ではわかりませんでしたが小さな花が咲いています。

f:id:tonji44:20201006221246j:plain

 珍しい花に出会えて幸せな日でした。

 

ナツアカネ

山の上に昔牧場だったという所があるというので行ってみました。

上る途中の山の中腹から見た風景。一軒家です。

はるか遠くまで山なみ。

f:id:tonji44:20200929113707j:plain

 

牧場跡は草が繁茂して入れません。

近くにトンボがいました。

ナツアカネのようです。

f:id:tonji44:20200929113745j:plain

 

尻尾を上げて止まっているのもいました。

f:id:tonji44:20200929113805j:plain

真っ赤がいないか探しましたら、見つけました。

きれいですね。

f:id:tonji44:20200929113814j:plain

ここにはアキアカネはいませんでした。秋なのに。

 

 

エゾビタキ

高い枝にとまっていた鳥。

この鳥は?

f:id:tonji44:20200929153356j:plain

 

逃げるかと思ったら、近くの切られた桜の切り株にぴょんと降りてきました。

f:id:tonji44:20200929153408j:plain

エゾビタキのようです。 

f:id:tonji44:20200929153418j:plain

エゾビタキを見るとサシバの渡りを思います。

サシバの渡りを見に行く山には、必ずと言っていいほどエゾビタキがいるからです.

そう、サシバの時期になりました。もう宮崎でも渡り始めているようです。

 

 

 

トウネン

最近、ぐづついた天気が続いています。

時々雨が降ってきます。

こんな天気でも見れる鳥、それはシギ類やチドリ類です。

ふつうシギチと呼ばれています。

水の中で生活していますから、雨も平気です。

 

水のたまった田んぼに、何か小さなシギチがいます

f:id:tonji44:20200930212835j:plain

遠くにいましたが、車を止めてじっと待っていましたら近づいてきました。

 

4羽いました。なかなかこんなに近くでは見れません。

トウネンでした。

f:id:tonji44:20200930212846j:plain

小さいこと小さいこと。

スズメと一緒くらいです。

f:id:tonji44:20200930212859j:plain

 

捕まえて手のひらに載せてみたいです。

f:id:tonji44:20200930212908j:plain

 

こんなにはっきり羽の裏が撮れたのは初めてです。

f:id:tonji44:20200930212916j:plain

この羽でシベリア北部などから東南アジアなどに渡るのです。

信じられないくらいの遠い距離です。

 

 

 

アオアシシギ

f:id:tonji44:20200925185616j:plain

少し水のある田んぼにアオアシシギがいました。

わりと大きなシギです。

足が青いかなあ?

f:id:tonji44:20200925185554j:plain

飛んだら腰が真っ白。

f:id:tonji44:20200925185631j:plain

 

f:id:tonji44:20200925185645j:plain

 

別の田んぼ。

このアオアシシギと一緒にいるのは?

f:id:tonji44:20200929101716j:plain

f:id:tonji44:20200929101732j:plain

コアオアシシギのようです。一緒に 南に渡っていきます。

餌をたくさん食べて遠い南の国へ飛び立ちです。

ハヤブサがやってきました。

小雨の中、広い田んぼに秋の渡りのシギやチドリ類を探しに行きました。

ハマシギやセイタカシギなどが餌をついばんでいました。

すると突然全員が固まって身動きしなくなりました。

どこかにタカが来たのではないかと探しましたら、私の後ろの電柱にハヤブサが来ていました。

f:id:tonji44:20200924195604j:plain

 

ハヤブサは電柱に隠れるように止まって、シギ達をじっと見ています。f:id:tonji44:20200924195614j:plain

しばらくすると飛んでいきました。

だけどシギたちもどこかに飛んで行ってしまいました。

ハヤブサを見たのは今季初めてでした。

ソハヤキミズ

珍しい植物を見に連れて行ってもらいました。

川沿いの崖に小さな植物。

指さされたこれはいったい何?

f:id:tonji44:20200923212459j:plain

なんだかどこにもあるような植物だけど、ソハヤキミズという珍しい植物だそうです。

10センチから20センチくらいの、か弱そうな植物が崖のコケにしがみついていました。

f:id:tonji44:20200923212515j:plain

よく見ると花のようなものがついています。

花は2~3ミリととても小さくて「咲いているつもりかい?」と聞きたくなるくらいよくわかりません。

f:id:tonji44:20200923212542j:plain

 

写真を撮って拡大したら見えました。

f:id:tonji44:20200923212552j:plain

こうしてみると、花が咲いているつもりみたい。

f:id:tonji44:20200923212602j:plain

葉は丸っこい。

f:id:tonji44:20200923212614j:plain

葉は2~3センチ。

f:id:tonji44:20200923212652j:plain

葉の裏です。

f:id:tonji44:20200923212627j:plain

ソハヤキといえば、ソハヤキトンボを書いたことがありますが、そのソハヤキです。

「ソハヤキ要素の植物」というのだそうです。

ソハヤキとは、襲(南九州)の国ののソ、豊予海峡の旧名である速吸瀬戸(はやすいのせと)のハヤ、紀伊の国のキをつないだ言葉だそうですが、大昔は陸続きだったのでしょう。

 

 

ツユクサシュスラン

f:id:tonji44:20200921174057j:plain

 こちらは渓谷に咲いていました。

シュスラン?ツユクサシュスラン?アケボノシュスラン?

 

 

ツユクサシュスランだと思いました。

ツユクサシュスランというのは、葉が波打っていて、ツユクサに似ているからツユクサシュスランだそうです。そういわれれば葉はそんな感じです。

f:id:tonji44:20200923144237j:plain


  花は苞が長く、毛が密生しているのが特徴のようです。

f:id:tonji44:20200919211303j:plain

 

花は ほんのりピンク。 

 一つ一つの花がきれいです。 

f:id:tonji44:20200919211322j:plain

下の写真、葉の中脈に白線。シュスランみたいだけど?

やはりツユクサシュスラン。

f:id:tonji44:20200919211252j:plain

この花を6本程見てから、渓谷の道を歩いていたら土砂崩れのため行き止まり。

やむなく引き返しました。