ジャノメチョウの奥深い色

高原の夏。

入道雲。

ジャノメチョウ。

里山では見ないジャノメチョウ。

宮崎では高原のチョウです。

これもタテハモドキ位の大きなチョウです。

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 今オカトラノオが盛りです。

いろんなチョウがオカトラノオにやって来ます。

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よく見ると羽の色がとても奥深いいい色です。

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ジャノメチョウもすぐ葉裏に隠れてしまいますので、なかなか写真が撮れませんでした。

 

マルミノヤマゴボウの赤紫

渓谷沿いの道を車でゆっくり走っていました。

この長雨で所々崩落した石がありますから、時々それを道路脇に動かして進みます。

するととっても鮮やかな赤い花がありました。赤というより赤紫でしょうか。

背丈が1メートルくらいです。

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マルミノヤマゴボウです。

白い花から黒い実になる途中の赤紫です。

一部黒い実になっています。 

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 花の後期になると萼(がく)の色がこのように赤紫になります。

見事です。 神様の芸術。

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 最初の頃の花の色はというと下の写真、以前撮った写真です。

白い色です。これがだんだん赤紫になって、そして黒い実になります。

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マルミノヤマゴボウは割と珍しい花で、なかなか出会いませんし、ちょうど真っ赤な時期に出会うことはなかなかありませんので、今回はその鮮やかさにびっくりしました。

マルミノヤマゴボウに似た花にヨウシュヤマゴボウというのがあります。

それは低い山でもよく見ますが帰化植物で、花の穂がうなだれていてマルミノヤマゴボウのように花穂が直立していません。

ヨウシュというのは洋種だそうです。

 

フウラン、風の蘭

時季を失してしまいましたが、着生ランを見に行ってきました。

フウランとナゴランです。

見上げた大きな木の、大きな枝に着いていました。

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フウランの方は丁度綺麗に咲いていました。

風に揺れて・・・風蘭です。

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ナゴランの方は沢山株が着いていましたが、花が残っていた株はこれだけ。

ほんの少し。

着生ランは花だけでなく、下のような立派な葉を見るのもいいものです。

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来年はもう少し早く見に行くこととします。

ブッポウソウの繁殖

ブッポウソウが営巣している赤い橋に行ってみました。

ヒナが巣立っていると聞いたからです。

崖の上の枯れ木に2羽止まっていました。

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下の写真は枯れ木の上の方、よく鳴きます。

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こちらは下の方、じっとしています。

2羽とも幼鳥でしょうか?

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どちらも飛び立ちました。

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そしてそのうちの1羽が電線に止まりました。

先ほどの枯れ木より随分近くです。

頭と体の色のコントラストが弱くて、体に比べて頭が大きい。そして尾が短い。

幼鳥の特徴のようにあります。

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下の写真はしばらく後にケーブルに止まっていたものです。

木に止まっていたブッポウソウとは別です。

これは親鳥のようにみえます。だけど自信がありません。

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 このブッポウソウたち、しばらくするとこの付近からいなくなると思います。間に合ってよかった。

キマダラモドキ

初めて見るチョウに会えました。

翅がモザイク状の斑紋。

これが独特です。

何だろうと思って帰って調べましたら

キマダラモドキ

でした。

大型のチョウですが、すぐ草に潜ってしまうのでなかなか写真が撮れません。

やっと撮れたのがこれです。

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タテハモドキ位の大きさです。

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 北方のチョウのようで、宮崎県が南限だそうです。

 

ハナイカダ

森の中で3週間前にハナイカダの実を見ました。それが下の写真です。

緑の実が多いです

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3週間経っての写真が下です。

全部黒い実になりました。

ハナイカダ・・・花は終わって、葉っぱの真ん中に立って筏を漕ぐ黒い実の船頭さん。

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私の背丈より低い位の木です。

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近づいて黒い実を見るとなんだか食べてみたくなりました。

たべられると教えて貰ったような気がしたのです。

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しかし自信がなかったので採って食べるのはよしました。

見るだけできれいです。

 

 

 

 

 

 

 

サトウラギンヒョウモン

宮崎は雨がやみました。

早速山手の草原などに行ってみました。

オカトラノオが咲いていました。

その花にやってきたチョウ。

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ウラギンヒョウモンです。

とてもきれいです。

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ウラギンヒョウモンは最近の研究の結果

ヤマウラギンヒョウモンとサトウラギンヒョウモンに分かれたそうです。

DNAなどの解析の結果だと思います。

表面的な見分けは前翅の外線が直線的なのがヤマウラギンで、くびれるのがサトウラギンだそうです。

これはくびれているように見えます。

 

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ということでサトウラギン。

 

 

 

シロオニタケ、鬼に金棒

照葉樹の森を歩いていましたら、大きな木の根元に白いキノコが生えているのが目に入りました。

森の中は薄暗いので白が目立ちます。

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どんなキノコだろうあと近づいてみました。

結構大きいキノコでした。カサは直径10センチ位。

このぶつぶつはなーに!

ゴルフボール?

だけど、今までも何回か出会ったことがあるような気がしました。

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帰って調べましたらシロオニタケのようです。

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どうして鬼か考えてみました。

鬼の漫画などに鬼が持っている野球のバットみたいな棒。

あの先の方がこのようにぶつぶつがついています。

鬼の持っているのは正しくは金砕棒(かなさいぼう)という平安時代ごろの武器だそうですが、よく聞く「鬼に金棒」の金棒のことのようです。

森の中で見つけた鬼の金棒でした。

ハカマカズラ

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宮崎市の青島から南下すると海岸沿いを国道が走っています。

海の見える国道でとても景色がいいところです。

そこは日南海岸国定公園に指定されています。

日南海岸国定公園は、宮崎県だけではなく南下して鹿児島県志布志市の肝属川までが含まれるそうです。

その海岸線の道路脇に面白い花がありました。

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ハカマカズラです。つる性の植物で、他の木に絡んで高く這い上がります。

おかげさまで花の時期に見ることができました。

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下の写真の真ん中の葉を見れば分かりますが、葉の先が切れ込んでいます。

この形が袴に似ているから袴葛(ハカマカズラ)だそうです。

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このハカマカズラは南方系の植物で、奄美大島とか沖縄などには多いそうですが、宮崎では南の方に少しあるだけの珍しい植物です。

そして1センチ位の黒い豆ができるそうです。まだ見たことがありませんけど。

 

 

 

広い砂浜、ハマユウにナガサキアゲハ

日南海岸を南下して串間市の海岸に行ってきました。

広い広い砂浜。

まだ梅雨が明けませんが雨は止みました。

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砂浜が切れる所の崖にはハマユウがいっぱい。

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ハマユウはの花。

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そこにやってきたチョウ。

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最近見かけなかったナガサキアゲハでした。

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チョウを見たり、ハマユウを見たり、海を見たり。

そして日が暮れました。

 

クモラン

大きな松の木に着生している小さなラン、クモランです。

小さな小さな着生ランです。

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下の写真がクモのよう。

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花が咲き始めました。

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この大きさはどのくらいかというと・・・一円玉を木の襞に差し込んでみました。

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こんなに小さいのです。不思議な植物です。

 

 

 

 

 

ヤクシマラン

 

今年もヤクシマランを見ることができました。

日没後にたどり着いた渓谷。

もちろん誰にも会わず、鳥の声さえしませんでした。

 

目を地面に近づけて探しまわっていましたら、落葉の上に大きな黄色い花が・・・。

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それがヤクシマランでした。

去年は小さな株ばっかりでしたが、今年は珍しく大株。

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お見事なヤクシマランでした。 

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写真を撮り終わって帰るころは薄暗くなっていました。

薄暗い山の中を怖がる人がいますが私は割と平気です。

魑魅魍魎(ちみもうりょう)は、かえって街の繁華街にいるような気がするのです。

 

オオハラビロトンボ 宮崎市

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オオハラビロトンボのオスががいました。

近所の池です。

見つけてとっても嬉しかったです。

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前の方が黄色と黒、後ろは赤と黒・・・オスは独特の色です。 

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実は1週間くらい前にそこでメスを見つけました。

ということはオスもいるのではないかと思って、近所ですから暇なときにちょっと立ち寄っていました。

そしたら今日はオスがいたというわけです。

 

下の写真がメスです。

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下の写真、これはオオハラビロトンボのオスの未熟だと思います。

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オオハラビロトンボは南方系のトンボですが、すっかり宮崎に定着したようです。