美しいお客様 アカウラカギバ

夕方になってメジロたちも来なくなりました。

部屋の床に置いていた真っ白のウエットティッシュの筒の上に、何かがくっついています。

何がついているのかな? 枯れ葉のような。

 

ガでした。

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目を近づけてみるととってもきれいなガです。

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落ち着いた色のガです。

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なんというガでしょう。

そおっと顔を覗いてみると、

 

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顔とか脚とか赤っぽいレンガ色。

図鑑で調べてみました。

アカウラカギバ。

鱗翅目カギバガ科の中です。

裏が赤い…覚えやすい。

カギバというのは翅の先がかぎ状に突出しているからだそうです。

図鑑には4月から11月と書いてありますが今は1月。この冬は暖かいからでしょうか。

そおっと庭に逃がしました。元気にどこかへ飛んで行きました。

正月も終わりに近づいて、美しい珍客でした。

 

 

イカル

正月気分を抜け出して、綾町の綾北川に行ってみました。

河川敷に大きなセンダンの木があります。

その向こうの山並みは照葉樹の森の入り口です。

 

木の上の方に点々と小鳥。

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キョキョキョと鳴いています。

近づてみるとイカルでした。

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センダンの実を食べているわけではありませんでした。

止まっているだけ。

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黄色いクチバシがおみごと~。

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 背中の色もいい感じ。

f:id:tonji44:20200107130555j:plain一斉に飛び立ったかと思うと、また戻ってきます。それの繰り返し。

しばしのんびりとその様子を眺めていました。

のどかな正月。

 

 

 

 

 

 

 

正月、庭に鳥を呼びました。

正月で帰省していた子や孫たちも、昨日でそれぞれ帰ってしまい、宴が終わって1月5日の今日からは以前の侘び住まい。

そこで小鳥を庭に呼ぶことにしました。

 

葉の落ちた楓の木にミカンを刺し、エサ台の上に小瓶にいれた蜂蜜ジュースを入れて待ちます。

 

暫くすると庭のクロガネモチの実を食べに、いつものヒヨドリがヒーヨと鳴きながらやって来ました。

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ミカンに気付いたヒヨドリはみかんを食べ始めました。

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メジロがピリピリ鳴きながらやって来ました。

ミカンや蜂蜜ジュースが一番好きなのはメジロです。

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私は部屋の中から見ています。こういう風に見えます。狭い庭です。 

 

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蜂蜜ジュウスを飲みに別のヒヨドリがやって来ました。 

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メジロは入れ替わり立ち替わり。

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珍客がやって来ました。

シロハラです。

うちの庭でこの冬見たのは、今日が初めてです。

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シロハラはみかんや蜂蜜ジュースは飲みません。

ヒヨドリやメジロが賑やかなので、何事が起ったかと見物にやって来ました。

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スズメもやって来ましたが、スズメもミカンや蜂蜜ジュースは飲みません。見物です。

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これが夕暮れ近くまで続きました。

蜂蜜ジュースが少なくなったのでつぎ足しました。

今年も鳥や花を見て過ごします。

 

 

アオキの実

令和2年になりました。

今年もいい出会いがありますように。

ほんのありふれた植物、その他いろいろの生きとし生けるものとの出会いも、じっと見つめたら新しい発見があって、多分幸せになれると思っています。

 

 

正月らしい植物です。センリョウでもマンリョウでもなくアオキの実です。

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全体的に大きいので切ってきて玄関に飾るという花ではありません。

行儀の悪い枝ぶりです。

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山でそのままの姿を見るのが1番。

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 木の高さは2、3m位が多いようでした。

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真っ赤な実だけではなく、まだ熟していない実の色もとてもいいのです。

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実の大きさはこの位です。結構大きいのです。

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葉の大きさはいろいろですが、大きいのはこの位です。

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使われなくなった道路を廃道というのでしょうか。新しいトンネルができたため、この道路は入り口がふさがれてしまいました。

通る人もいません。時々ヤマドリを見かけます。

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今回もヤマドリがいないかなあと思ったのですが、アオバトがばたばたと逃げて行ったくらいでした。

その代わりアオキを堪能することができました。

季節季節でいろいろの出会いがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオタカ 雨に濡れた後

葉の落ちた大きな木の真ん中付近に鳥が止まっています。

なんだか羽と尾を広げています。

つい先ほどまで雨が降っていましたから、羽を乾かしているようです。

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この目つきの鋭さ、オオタカのようです。

胸が縦縞ですからまだ幼鳥です。

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枝の間から見る目はとっても鋭い。

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飛び立ちました。

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最近この付近を塒にしているようです。多分そのせいで小鳥が少ないような気がします。小鳥が一番怖がるタカはオオタカかな?

ツグミ 風切羽がレンガ色

最近特によく見かける鳥はツグミです。

タヒバリよりずっと大きいので目立ちます。

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たくさん渡ってきていますが、群れるのではなく田や畑にぽつりぽつりといます。数は結構多いです。

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ツグミはその態度が独特です。

シャンと胸を張っています。そして4,5歩歩きます。そしてまた胸を張ります。

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風切羽のレンガ色がきれいです。

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今の季節、鳥見に行けば必ず出会える鳥です。

 

 

 

 

フェニックスの木に赤い花が咲いているよ!?

「小学校のフェニックスの木に赤い花が咲いているよ」と教えてもらいました。

フェニックスの花はクリーム色のはず。赤い花が咲くなんてそれは大事件と思って行ってみました。

教えてもらった小学校の正門から入ってすぐのところ。道路からも見える所に、立派なフェニックスの木がありました。

フェニックスの上の方に肉眼で見ると確かに赤い花。


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 双眼鏡で見ると・・・

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ん、花じゃない!

赤い葉。

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そういうことかあ。

しかし、この赤い葉はいったい何の木?見たことのある赤い葉。

ハゼノキのようにありますねえ。面白いですねえ。

だけどうまくここに着生したものです。

鳥が実を運んできたのでしょうか。

いい色です。

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カエデの真っ赤にはなかなか出会えませんが、ハゼの真っ赤は今田舎道にはいたるところにあります。
その気で見るととてもきれいです。

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遊び心のある友人が「小学校のフェニックスの赤い花?」を教えてくれたおかげで、今まで見向きもしなかった道端の赤い葉が、とても目立って目に入るようになりました。

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この日も、道端に点々とこの真っ赤な葉がありました。顔を近づけてゆっくり見ました。

 

 

大根やぐら

今年の宮崎県の12月は気温がなかなか下がりません。

それで大根やぐらにもなかなか大根が下がりませんでしたが、正月を目の前にしてあわただしく作業が進んでいます。

ここは宮崎市田野町です。毎年の風物詩です。

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大根を引く人、それを洗う人。そして軽トラに積んでやぐらまで運ぶのです。

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中の方に大根を積んだ軽トラがいて、中からと外からとで手際よく吊るしていきます。

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見事な大根やぐらでできています。

ここまで来るのは大変な苦労です。

 

 

 

 

 

山奥のそのまた山奥の廃村 白水集落

昔、白水という集落があったと聞きました。

西都市と木城町の境を流れる瀬江川という川の上流だそうです。

なんでも10戸くらいの小さな集落で、学校の分校もなかったそうです。

一体どうして生活していたのでしょうか。

 

林道で出会った人に聞いたりしながら白水があったという所を目指しました。

途中でがけ崩れか何かで引き返すことになるかもしれないのは覚悟の上です。

県道から舗装していない山道に入って1時間半走りました。

途中崖崩れのところがあったり、落石があったり、倒木があったりの道でゆっくりゆっくりしか進めないのです。石をどけたり鋸で木を切ったり。しかし決定的な大きな障害はありませんでした。

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尾根から下る道はとうとう入り口が崖崩れで車がいけなくなりましたので、車を置いて歩くことにしました。

目指す白水集落はどうもその下の谷沿いにあるらしいのです。

その川は西都市瀬江川の上流に当たります。

 

あった。人のいた痕跡。何か小屋の跡。そろそろかな。

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川にたどり着きました。歩いて下ること片道40分。遠かった。

だけど橋が壊れています。

川に下りて石伝いに渡ることができました。

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樹が茂った間に何やら住居の跡らしきもの。石垣とか丸いコンクリート製のものとか。

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確かに石垣は10戸分くらいの敷地を囲っていました。

これはかまどのあとかな。f:id:tonji44:20191223202703j:plain

こっちにも。

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点々とありますが、木材は残っていません。朽ち果てたのでしょう。

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生活のあとの瓶。

石と瓶は腐らない。

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住居跡の下を流れる瀬江川の上流です。

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 マンリョウの赤い実。

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谷底だから見上げないと空が見えません。

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 斜面には祠の跡。 

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ここで昔暮らしていた人たち。

一体どんな暮らしをしていたのでしょう。

石に腰を下ろしてしばらく思いを巡らせました。

生あるものは必ず滅す。 

 

 

スズガモ

スズガモを近くで見ることはめったにないのですが、この日はすぐ近くにいました。

 

これはオスのようです。

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こっちはメスかな。

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「今から潜るよ~。見てて」


「はい!」

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 「いっち」

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「にー」

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「さん」

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上がってきました。

「そして、潜って何を獲ったの」

「何も獲ってないよ。遊んでいるだけだよ」

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 「一日中遊べるね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モズ


もずが枯れ木で
           作詞  サトウ ハチロー
           作曲  徳富 繁

 

   もずが枯木で鳴いている
   おいらは藁を たたいてる
   綿びき車は おばあさん
   コットン水車も 廻ってる

 

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   みんな去年と 同じだよ
   けれども足んねえ ものがある
   兄さの薪割る 音がねえ
   バッサリ薪割る 音がねえ

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   兄さは満州に いっただよ
   鉄砲が涙で 光っただ
   もずよ寒いと 鳴くがよい
   兄さはもっと 寒いだろ 

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戦争は悲しい。

多くの人が死んでしまう。

残された多くの人が何年も何十年も泣かなければならない。

 

ツクシガモがやって来ました。

 

海の近くの大きな池。

クロツラヘラサギを数えていたら、その向こうにツクシガモが到着していました。

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今年は飛来が遅いようにあります。

だけど今から続々と到着するかもしれません。

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ツクシガモは以前はとっても珍しいカモでしたが、宮崎では近年飛来数が増えてそれほど珍しいカモではなくなっています。

クロツラヘラサギは、多い時で13羽います。