ウミアイサ  アイサにもいろいろ

アイサと名がつくもので普通日本で見られるのは、コウライアイサ、ミコアイサ、カワアイサ、そして今日のウミアイサの4種です。

コウライアイサとミコアイサは見ることができて既に書きました。

 

ウミアイサが川口にいるよと教えてもらって見てきました。

大きな川の川口です。海アイサだけど川にも入ってきます。

汽水域です。

 

行ってみたら川の真ん中ほど。とても遠いです。

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しばらく見ていたら、向こうからハヤブサのような鳥がウミアイサの方に低空で飛んできます。

ウミアイサはびっくりしたようで、ばたばたと水の上を飛んで少しばかりこちらに近づいてきました。本当はハヤブサではなく、鳥は襲わないミサゴだったから逃げる必要はなかったのですが。

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お利巧さんのミサゴのおかげで少しばかり近くで写真を撮ることができました。

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まだ幼鳥のような感じです。前がオス、後ろがメスでしょうか。

それからはまた潜ったり遊んだり。

ウミアイサは潜って魚を獲るのです。

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今季はおかげさまでコウライアイサ、ミコアイサ、ウミアイサを見ることができたのですが、カワアイサも来ていたという話ですのでまた探しに行ってみます。

 

コクマルガラス  小さなかわいいカラス

私たちが普段見ているカラスには2種類あって、ハシブトガラスとハシボソガラスです。

ハシとは嘴のことですから、嘴がごつくておでこが出ているハシブトカラスと、そうでないハシボソカラスがいます。

ゴミ置き場のごみをあさるのもこのどちらかです。

 

ところが、秋になると大陸から別のカラスたちがやってきて冬を過ごします。

そして暖かくなったら帰っていきます。

その中で一番多いのはミヤマガラスです。

集団で来ますからとても賑やかです。

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ハシブトやハシボソからするとやや小さいです。

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昨日も台地の道路を走っていると、道路の電線にミヤマガラスの集団。

ずっとむこうまで。

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このミヤマガラスの集団がいると私は車で近づいてエンジンを止め、耳を澄まします。

その中に時々混ざっている別のカラスを探すのです。

 

昨日は、「キュ」というカラスらしくない鋭い声が聞こえました。

それはコクマルガラスの声です。

それで電線をずっと双眼鏡で見ていくといました。右から2番目のカラス。一番右と比較すると随分小さいです。

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しばらく見ているとそのカラスが左側の畑に下りました。

真中の2羽。

コクマルガラスです。

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小さくてかわいいです。ミヤマの子供のよう。

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頭の後ろが少し白いです。

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これはコクマルガラスの若い個体です。

完全な成鳥になると別物のように変身します。昨日はいませんでしたから、以前撮った写真が下です。

 

私たちは仲間同士ではコクマルに対して「しろまる」と呼んでいます。パンダガラスと呼ぶ人もいます。

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この白丸を見ることはなかなかありません。

 

ハシブト、ハシボソ、ミヤマ、コクマル。

この4種を見ていると

ハシボソ、ハシブトは大人。

ミヤマは中学生

コクマルは小学生。

なんだかそんな風に見えます。

 

 

春を探しに   フキノトウが出ていました

北国には大寒波が来ているということですが、宮崎にはまだ下りて来ません。

それで、もうフキノトウが出ているころだと思って、毎年採っている池に行ってみました。

池にはカモがたくさん。

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この池の堤で毎年採っています。

出ていました。

 

所々緑の角(つの)みたいなのが。

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今年はちょっと暖かいのでもう開きすぎもありました。

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だけどつぼみも沢山。

これが私の知っているフキノトウです。

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中を覗いてみると・・・・。つぼみ。

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5個採って帰りました。

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そしてフキノトウ味噌を作りました。レシピを見て作りました。

茹でてアクをとり、みじん切りにしました。それを味噌、みりん、酒、砂糖などとまぜてできあがり~。

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にが~~い!

だけど白ごはんに載せて食べたら・・・これぞ春の味。

 

 

曽我兄弟のお墓 どうして宮崎に?

知っていて行ったわけではありません。

鳥を探していて通りかかったら目に入りました。

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右の白いものが案内板です。曽我殿のお墓。 地元では曽我どんのお墓と呼んでいるようです。

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もうすこし拡大。

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まさかと思いきや、やはりあの有名な「曽我兄弟の仇討」の曽我殿のようです。

曽我兄弟の仇討は鎌倉時代のことです。本当の墓は、仇討現場に近い静岡県富士宮市にあるはずです。

それがどうしてここにも?

 

階段を上って行くと山の中腹にありました。

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上り詰めると大きな五輪の塔などいろいろ。

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一番立派な石柱で囲われたのが曽我どんの墓のようです。

左と右が曽我十郎と五郎の兄弟の墓。そして真中は虎御前と言い伝えられているようです。

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地元では大切にされているようで、今でもこのように婦人会の手ぬぐい?が下げられておりました。

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ここの地名は田島地区です。

佐土原藩は、曾我兄弟の仇討の相手の工藤祐経の子伊東祐時が、鎌倉幕府から日向の地頭職を与えられたことが始まりのようです。その後何代にも渡り佐土原伊東家が続く中で、薩摩藩との関係もあり、また身内の権謀術策もあり、ある時代に伊東家の墓と言えなくなり、地元の人が曽我どんの墓ということにして守ってきたのではないでしょうか。

墓石に問いかけても何も語りません。

 

 

 

ビンズイ  海沿いの松林にいるオリーブ色の鳥

海沿いの松林。今は枯れた松葉が落ちています。

人が近づくと、ツイーと鳴いて木に飛び上がる小鳥。

それがビンズイです。スズメより少し大きい。

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背中はオリーブ色です。タヒバリなどに比べてちょっと変わった色です。

英名は Olive-backed  pipit  ですから分かりやすい。

 

松林に紛れて分かりにくいですが、お腹は白っぽいので分かります。

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ビンズイという名前は、ビンビンツィーツィーと鳴くからだそうです。

渡去前、木の上で囀りますが、ビンという声が私にはビンに聞こえませんでした。

 

 

4月になると北の国に帰っていきます。

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子育てが終わって秋になったら、また宮崎の海岸に帰ってきてね。



 

 

 

 

 

 

 

ハシビロガモ よく逆立ちしています。 

いつも行く農業用の溜池にはカモ類がたくさん来ています。

私が堤防に上がるとほかのカモは向う側に遠ざかっていきますが、全然気にせずに頭を水に突っ込んで餌取りに夢中なカモ。

ハシビロガモです。

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脇腹の模様がきれいです。

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ハシビロガモはどういうわけかあまり大きな群れを作らず、数羽でいることが多いです。

 

ハシビロのハシはくちばしのこと。

立派な嘴。確かに幅が広い。

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ハシビロガモの頭も構造色で、角度によって緑がとてもきれいです。

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オスの成鳥の色は下の写真のような脇腹の色が黒っぽいです。すると上のオスはまだ成鳥になりきっていないのか、それともエクリプス?

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脇腹が濃い。これもいい色で面白い模様してます。

 

 

 



 

エナガ 可愛くて人気のある小鳥

川沿いの道を通りがかると、ジュリジュリと鳴く小鳥の声。

その鳴き声はエナガです。

エナガは集団で生活しています。小さな白い体がすごいスピードで木の枝を駆け回ります。ジュリジュリジュリと鳴きながら。

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しばらくすると少し落ち着いて、写真が撮れるようになりました。しかし静止はほんの一瞬でまた動きます。

 

スズメより小さい丸っこい鳥です。

エナガというのは柄杓の柄(ひしゃくのえ)は長いですが、しっぽが長いのが柄杓の柄みたいに長いという意味のようです。

 

 

今時、かわいい小鳥で人気ナンバーワン。 

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体が真ん丸で前から見ると、真綿を丸めたみたいです。

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後ろ姿。くちばしも小さいです。

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確かにしっぽが長い。首がない。

 

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長いしっぽの裏側も面白い。

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日本の野鳥で一番小さいのは、キクイタダキですが、体だけ見ると、その次に小さい鳥のようです。体重もスズメの24グラムに対し8グラムしかありません。

1回捕まえて、手のひらで包んでみたい。

 

 

アリスイ  爬虫類のような小鳥です。

変わった鳥に出会いました。

宮崎市の大淀川の上流の河原に行きました。

河原には葦原があって、その中に木がところどころ。

昨年の台風の増水の爪痕が残っていて、木や葦がなぎ倒された跡。

 

そこの藪にぴょんと小鳥がやってきました。

スズメよりやや大きい。

場所柄オオジュリンかなと思いました。

双眼鏡で覗くとなんとアリスイ。

なかなか出会わない鳥です。私も3回目。

 

慌てて望遠レンズで写真を撮りました。

なんとか背中が見えます。

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アリスイは見た感じもちょっと変です。小鳥というより動きが爬虫類を思わせます。

それもヘビ。

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頭から背中にかけて黒い線。これも爬虫類みたい。

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目は小さくてかわいいこと。

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羽の色もそうですが、行動が本当にヘビの真似をするのだそうです。

例えば巣穴で子育てをしているときなど、外敵が雛を狙って近づいたら、首をクネクネさせてヘビの真似をして追っ払うのだそうです。

それと変わっていることがもう一つ。

アリスイという名前のとおり、10センチ程もある長い舌で、木の穴や土の上のありを食べます。ありを吸うように見えるからアリスイなのですね。

 

全身が見たいと思ったらぴょこんと隣の枯れ枝に飛び乗ってくれました。

アリスイはおりこうさん。

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お腹側はいい色ですね。だけどやはりちょっと変。

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アリスイはキツツキの仲間だそうですが、木はつつかないそうです。

上の写真を撮ったら藪の中に入ってしまいました。

その間ほんの1分間。あっという間の出来事でした。

また出てこないかなと思ってしばらく待ちましたが現れません。

川の中ではオシドリ達が賑やかに追っかけっこ。

そしてそして、今日は立春。

 

 

 

野焼きの跡~末黒野~  タヒバリたちの遊び場

今の季節、田んぼや畑では野焼きが盛んです。

畔焼き(あぜやき)とも言いますが、畔だけではなく稲を刈り取った後に残っている稲もついでに燃やします。

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だから畔だけでなく田んぼも真っ黒のところがあります。

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この焼いた田んぼは小鳥達の餌場です。

多分刈りとった後に生えた稲が実をつけていて、それが焼けて落ちて、いい加減芳ばしいのではないかと想像しています。

 

さて次の写真の中央小鳥が1羽・・・何でしょう。

何の鳥というより鳥がどこにいるでしょうか。

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答え。

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顔を上げるとわかります。

タヒバリです。

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なんだか小鳥の羽の背中の色は、この焼けた地面の保護色なのかもしれないなと思いました。

そのタヒバリです。

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この焼いた田には、他にもいろいろの小鳥が来ています。

上はタヒバリですが下はただの「ヒバリ」です。

ヒバリはしゃがんでいることが多いです。

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下はツグミです。やっとツグミを田んぼで見れるようになりました。

北の方に寒波が来たので、下ってきたのかもしれません。」

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下もツグミです。感じよく写ってくれました。

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在来のスズメももちろんいました。

私はスズメも好きな鳥の一つです。

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近くの電線にニュウナイスズメの大群がいました。1羽だけ下りてきました。

写真を撮ってもらいに?

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ムクドリもいました。ムクドリはいつも仲間と一緒。

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ハクセキレイは餌を食べるというより日向ぼっこ。

焼いた後はまだ土が温かいのかもしれません。

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そういうことで、野焼き跡の田んぼで遊ぶ小鳥達でした。

 

野焼き後の黒くなったところを「末黒野(すぐろの)」といいます。

俳句の春の季語になっています。

また「小鳥遊」さんという名字があって、「たかなし」さんと呼ぶのだそうです。

鷹がいないから小鳥がのんびり遊ぶのですね。全国に30人くらいおられるそうです。

そこで俳句を一句

     末黒野で小鳥が遊ぶ鷹はなし

 

野焼き後の田んぼは黒くて汚いかと思いきや、なんだか暖かいところでした。




 

奥山で見た。野生のヒュウガオウレンの白い花。

もうすぐ立春。

春がそこまで来ています。

 

林の中には小川が流れていました。

余り日が当たらず苔が生えています。

その中に小さな白いもの。

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 白いのは花です。

そこに咲いているのはヒュウガオウレン。

立春を待ちきれづに咲いた花。

小さい小さい花。スミレより小さい。

そこら付近、あちらにもこちらにも。

小さいから踏みつけそう。

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花を拡大してみました。
黄色は花弁、真ん中の緑色は雌しべ、白く伸びているのが雄しべだそうです。
          

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ここにいつまでも残ってくれるのを願うばかり。

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その林を小川に沿ってずっと下ってみました。

もうヒュウガオウレンはありません。

花もないし小鳥もいません。それが普通の冬の山。

どこまで行っても川は続いています。

このまま行ったら海に出るのかなあ?

 引き返すきっかけが掴めずにいたら、倒木のため行き止まりになりました。

やっと引き返す決心がつきました。

 

オオタカ  いつ見てもかっこいい

オオタカに出会いました。

宮崎市佐土原町の石崎川という川の上流を車で走っていると、対岸の木に白いものが・・・。

 

こちらを見ている。

私の好きなオオタカです。うれしくて。

大きくて白っぽいからすぐわかります。

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お腹の白い鷹紋、いいですねえ。もう大人です。

目が効いている。強そう。

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私が車の中から、大きなレンズを向けたりするものですから落ち着きません。

ネットで調べたら、視力は人間の8倍くらい・・・と書いてありました。

どんなにして調べたのだろう。

視力票を見せた?

 

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私が気になったのかとうとう飛び立ってしまいました。

カメラを向けたりしてごめんなさい。

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だけど私はオオタカに会えてとってもいい日でした。

 

黒北発電所  九州最古、そして現役

宮崎市の南部を流れる清武川の上流に黒北という所があります。

昔、川が遊泳場になっていて、子供たちを何回か水遊びに連れていったことがあります。

その川沿いにとても小さな水力発電所があり、今も動いています。

 

この真ん中にある建物です。

石造りの平屋建て。小さい。

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建物の面積は78平方メートルといいますから、24坪。うちの家より狭い。

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なんだか洋風の明り取り。

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この発電所は、明治40年に運転を開始しています。1907年ですからもう100年を超えています。

宮崎県で初めて、住宅200軒分の発電をしたそうです。それまではランプ生活だったので、電気のついたところは大騒ぎだったようです。

 

私が感動するところは、今でも立派に現役として発電しているということです。

確かに近づくとタービンの音が聞こえます。水車や発電機は、まだその当時のドイツ製の機械だそうですが長持ちするものですね。

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発電所を作った人たちの記念碑が立っています。漢文で読めませんが右側に口語体に直してありました。

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偉い人達がいました。どんなにか大変だったことでしょう。日露戦争をはさんで作ったということですから、古い話です。

 

電灯がついてどんなに皆が喜んだか・・・。

私にも経験があります。

私が小学校2年、3年のころ事情があって鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶしま)に住んでいました。そうです。今、噴火で時々ニュースになる島です。昭和29年頃の話ですから古い話ですが、黒北発電所ほど古くはありません。

向江浜という所に住んでいましたが、電気がありません。島全体が電気がなかったのです。ランプ生活でした。部屋の中央にランプがぶら下がっています。そのホヤ磨きが私の仕事でした。ホヤというのは火の周りを覆っているガラスです。一晩で煤けるので、それを古新聞を破いて磨くのです。

ランプはそれと、小さな持ち運びできるものの2個でした。

 

ところが、ようやく口永良部島にも電気が来ることになりました。

待ちどうしかったこと。

そして、いよいようちにも裸電球が1個取り付けられ、ある夜電気がつきました。

その明るかったこと。まぶしかったこと。今でもその時の感動を覚えています。

そういうことで宮崎県に最初の家庭に電気をもたらした黒北発電所。

その時のみんなの喜ぶ姿・・・小さな小さな水力発電所のお話でした。

 

 

マミジロツメナガセキレイ 亜種です

ツメナガセキレイのことは12月14日に書きました。その時の写真です。

亜種もツメナガセキレイです。眉が黄色い。

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ツメナガセキレイの日本で見られる亜種は、亜種ツメナガセキレイ、亜種マミジロツメナガセキレイ、亜種シベリアツメナガセキレイ、亜種キタツメナガセキレイの4種だそうです。

 

今回田んぼで出会った、下の眉の白いのは、亜種のマミジロツメナガセキレイです。

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近づくと眉の白いのが分かります。

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上の黄色と一緒に行動している黄色くないツメナガセキレイがいました。

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2羽しかいないのだから一緒に行動しているなら、同じところから来たマミジロツメナガセキレイといいたいところです。

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ツメナガセキレイは雌雄同色だからメスということはないでしょうから、これは第1回冬羽のマミジロツメナガセキレイ?

分かりませんけど多分そう・・・と思います。

 

 

フクジュソウが咲いていました

昨日フクジュソウを見に行ってきました。まだ咲いていないのではないかと心配しながら。

 

日向市の西に諸塚村という所があります。私の住んでいる宮崎市からも随分時間がかかります。

諸塚村の役場のあるところに着いても、そこからまた日之影町の方に向かって、国道503号線を七ツ山という所に向かいます。「遠い遠いお山の七ツ山」・・・なんだか童話に出てきそうな地名です。

そしてそこから黒岳という山に登る道を進みます。途中でポツンポツンと人家があります。とても感じのいいところです。

黒岳登山口がもう少しかなと思う位上り詰めた、最後の民家のところの道路わきの落葉樹林。そこがフクジュソウの自生地です。

ここのはシコクフクジュソウというのだそうです。

遠くの山を見ると随分標高が高いと感じます。

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車を止めると道路わきには少しばかり雪が解け残っていました。時々粉雪が天から降ってきます。

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車から出たら寒いこと寒いこと。

自生地は落葉樹のクヌギ林ですが、今は葉がありませんから広々。

その中にポツンポツンと黄色いものが落ちているように見えます。

それがシコクフクジュソウの花。

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歩くところにも出てきていますから触ることもできます。

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黄色というより少し緑が入ったようなおとなしい色。つぼみは特にそうです。

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開くと黄金色。

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フクジュソウは福寿草で、旧暦の正月ごろに咲き始めるから目出度い名前が付いた花だそうです。今年の旧暦正月は2月5日に当たります。もうすぐです。

 

昨日は他に見る人はいなくて、独り占め。体が冷えたら車に入ります。

日が照っているので車の中はぽかぽか。車の中で休憩しているとクヌギの木にノスリが来て、私の方を不思議そうに見ていました。

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車から出て道端の雪をつまんで食べました。

気持ちのいい山の中。遠くまで来た甲斐がありました。

 



 

 

オオジュリン  冬は地味、夏は?

川辺に広い葦原がありました。

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その葦原に冬来ている小鳥・・・それがオオジュリンです。

冬の葦原で一番多い鳥です。だけど葦原の中で餌をとっていて、人目に触れることは余りありません。

今回は、ハイイロチュウヒを待って葦原のそばに長いこといましたので、何回か葦の根元から上の方に上がってきたのを見ることができました。

 

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オオジュリンは、宮崎では冬鳥です。だから夏羽(繁殖羽)を見たことはありません。

北海道では繁殖していますから夏羽を見ることができます。

以前北海道に鳥見旅行をした時のオオジュリンの夏羽です。

7月1日でした。ワッカ原生花園です。 

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顔が真っ黒。宮崎で見る冬羽と全然違います。

 

ちなみにあの冬羽から、この黒い羽になるのは、羽が生え替わるのではありません。

冬羽の先っぽの赤褐色が擦り切れて、内側にあった黒い部分が出てくるのです。

その時期になるとうまく擦り切れるように神様が作られたのですね。神様偉い!